紙の本
つかみばっちり
2016/05/15 13:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あくあ9いっぱい - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の1行目からすぐのめり込めますね。カマキリや蜘蛛は卵から多くの子供が生まれるのですが、後半に生まれる個体は前半に生まれた個体の餌として生まれます。食料というだけでは無く、戦闘訓練も兼ねてます。昆虫界はほ乳類界よりシビアーな特性あって興味深いですね。蜘蛛娘の活躍期待。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
なろう時代から読んでましたが、あれ書籍化されてるじゃんとつい購入してしまいました。
なろうの方と違いがあるのかはわかりませんが書籍化されると読みやすさが半端ないです。
紙の本
おもしろい
2017/08/21 13:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろい。
女子高生が異世界の蜘蛛モンスターに転生!
主人公が魅力的。
ほかのクラスメイトも同じ世界に転生してるようで気になる。
電子書籍
面白かった!
2016/06/07 20:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆーり - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直、蜘蛛は大っ嫌いだから、読むのを躊躇っていたんだけど、レビューに興味を惹かれて購入した。そしたら面白いのなんの。
主人公の脳内を覗いているような物語の進み方で、とても読みやすく、感情移入もしやすい。
イラストも、蜘蛛なのに気持ち悪くなくて、どことなくかわいい。
投稿元:
レビューを見る
・マンガを読み、気に入って原作を「小説家になろう」サイトで読み、出版された本はどんなやろうと物好きにもこれも読みはじめてみた。蜘蛛嫌いやのに。
・ある学級の高校生たち全員がとある世界の魔法の余波で死に、異世界に転生した。主人公(仮に蜘蛛子としておく)だけがなぜか人形でなく蜘蛛に転生し、厳しい巨大洞窟内での生存競争を始める。
・「なろう」と比べてみたわけではないけど、多少変わってはいるみたい。特に人間サイドの話。あと、かなり読みやすくなってる気はする。わかりにくいところがわかりやすくなってたり、ひつこすぎたところがあっさりになったり。
・この巻ではひとつのターニングポイントともなった猿軍団との死闘まで。
▼蜘蛛子についての簡単なメモ(なろう小説でだいぶ読んだ分も含む)
【アークタラテクト】蜘蛛子を邪魔に感じ始めたマザーが送り込んできた最初の刺客。地龍よりも強いかもしれないステータス。
【アーグナー】魔王軍の第一軍団団長。エルフと通じていた。
【アグノッチ】猿型魔物。復讐猿という呼び名通り仲間がやられたら集団で復讐にくる。そして絶対に諦めない。そのためには自分の命も惜しくない。蜘蛛子は非常に苦戦し一種のターニングポイントともなった。他の場所では人族の砦を落としたりしたこともある。その習性上、皆が避けたがる相手。
【悪夢】とある蜘蛛の魔物のことをヒト族はそう呼ぶ。見ただけで恐怖を感じ悪夢に出てくるほどだがこちらから攻撃したり巣を焼いたりとかの手出しをしない限り攻撃してこない。どころか場合によっては命を助けてくれることもある。とある街の近くで信仰の対象になったり、とある戦場で敵味方かまわず虐殺を尽くしたりしたのち魔法の集中攻撃を受けて消滅したとされるが、案内人バスガスあたりは信じていない。
【悪夢の残滓】「悪夢」消滅後エルロー大迷宮上層の一部に現れるようになった魔物。闘い方は悪夢とほぼ同じ。やはり手出しをしなければ自分から襲いかかったりしないが縦横に張り巡らされた糸に触れたり焼いたりすると有無を言わせず殺戮する。
【アナ】シュンとスーの侍女。ハーフエルフの魔法使い。エルフの里では辛い立場だったもよう。
【アラバ】地龍。蜘蛛子のトラウマになった龍。初期に出会い恐怖しか感じられなかった。いつかは乗り越えなくてはならないのだろう。
【アリエル】蜘蛛子成長中の現魔王。オリジンタラテクト。最古の神獣。逃げきるか、いつか乗り越えねばならない相手。
【海】水龍がいるので渡れないらしい。空を飛んでいても撃ち落とされるとか。なので人族はエルロー大迷宮の上層を通る。まだましらしい。蜘蛛子はときどき水龍釣りを楽しむ。
【漆原】→フェイ
【エルフの里】結界に囲まれた地。ガラム大森林の中央部、東京二十三区くらいの広さがある。農業生産も行われておりひとつの国と言える。とても排他的だが転生者たちをかくまってくれている。
【エルローゲネセブン】ナマズ型の火竜。蜘蛛子にとっては味がいいので常に狙われている。
【エルローゲネレイブ】ウナギ型の火竜。蜘蛛子にとっては味がいいので常に狙われている。
【エルロー大迷宮】蜘蛛子がこちらの世界で目覚めた場所。二つの大陸をつなぐ形になっている。上層、中層、下層に別れている。ウワサによると最下層というのもあるもよう。弱肉強食の世界。常に生命の危険に直面している代わりにかなり鍛えられる。
【大島叶多/おおしま・かなた】→カティナ
【岡ちゃん】岡崎香奈美。生前は皆の担任。通称「岡ちゃん」。今はエルフのフィリメス・ハイフェナス。「ですぅ~」とかいう語尾を使う。とても強くすごく経験を経てきているようだ。いろいろ暗躍しているようだがもしかしたらシステム側と通じているのかもしれない。かつて担任していた生徒を探していたが山田俊輔たちを見つけた段階で一区切りしたようだ。不明者はあと二人。そのうちの一人が蜘蛛子だろう。
【荻原健一】転生前はサッカー部員。
【鬼】→ラース
【カグナ】地龍。上層、中層に敵がいなくなったほど強化された蜘蛛子でも一度負け逃げたほど強い。防御力特振りでほとんどの物理攻撃は効かないし状態異常耐性を含む耐性も多く持ちなおかつ高速回復がありふつうにやってたんでは蜘蛛子の攻撃はほぼ通らない。
【カサナガラ大陸】人族の国が数多くある。
【カティナ】転生前の名は大島叶多。珍しい性別の変わった転生者。転生前はシュン=山田俊輔の友人だった。転生後は貴族の令嬢カルナティア・セリ・アナバルド、愛称カティナ。
【カラー】魔族の学校でソフィアの友人になった少年。公爵家の坊っちゃん。チャラいところがあるが熱さもある。ワルドのライバル的存在。
【鑑定】スキル。人族の間ではクズスキルとされていたが魔物界では非常に頼りになる。ただしそこそこのレベルになってから。
【教皇】神言教の教皇。いろいろわかっていていろいろやっているらしい。
【京也】山田俊輔と大島叶多が生前特に親しかった友人。行方不明。
【禁忌】謎のスキル。蜘蛛はレベル10のカンストになることを警戒していた。カンストすることがひとつのターニングポイントとなる。
【草間】転生者。忍者のスキルが高い。
【蜘蛛子(仮)】主人公。今のところ名前はないが仮に「蜘蛛子」としておこう。人間関係を厭う女子高生だったが転生した今は蜘蛛。転生前はゲーム三昧でスピード極振りのキャラを使っていた。蜘蛛子パートは面白いが人族パートはちょっと鬱陶しいかもしれない。
【櫛谷麻香/くしたに・あさか】転生者。エルフの里に保護されるまでは冒険者をやってた。田川とは幼馴染みで交際中。
【工藤沙智】転生前はクラス委員長。岡ちゃんに拉致られた被害者だという感覚。
【クレベア】シュンとスーの侍女。元騎士で筋骨隆々。
【黒ちゃん】魔王軍第九軍団長。黒ちゃんの不始末の尻拭いのため魔王が戦争を起こしたらしい。本名ギュリエディストディエスだそうでシステム側のキャラのようだ。蜘蛛子はギュリギュリちゃんと呼んでいる。わりと正しい人で紳士的。いつも愚痴をこぼしてる。魔王より強い。
【ゲエレ】地龍。スピードタイプ。カグナと仲良く? 一緒にいるところを蜘蛛子が目撃したことがある。
【ゴイエフ】エルロー大迷宮の案内人。
【小暮直史】蜘蛛子のクラスメート。すでに死亡? 泣き虫だ��た。
【コゴウ】魔王軍の第三軍団長。巨漢だが戦争したくない穏健派。
【サーナトリア】魔王軍の第二軍団長。バルトの幼馴染みの淫魔。魔王に反乱したい。
【サイリス】シュンの兄。第一王子。小者。
【桜崎一成】蜘蛛子のクラスメート。すでに死亡? 夏目のストッパー役だった。惜しい人を亡くした。
【笹島京也】転生しているはずだが行方不明。シュンの友人。いつかどこかでたぶん敵っぽく出てくるんでは?
【サリエーラ国】女神教を信ずる数少ない国。女神とはサリエルのことかと。吸血鬼のスキルを持つ子どもに興味を抱いた蜘蛛子がしばらく近くに滞在した街がある。
【サリエル】たぶん管理者かそれに近い一人。
【猿軍団】→アグノッチ
【ジグリス】魔族の学校の教師。ソフィアと親しくなる。
【シヴィ】魔族の学校でソフィアの友人になった。男爵家の息子で成り上がったばかりなので家をつぶさないために強さを求めている。
【白ちゃん】魔王軍第十軍団長。本名「白織(しらおり)」。システム寄りのようだ。無口。勇者を一瞬で塵にできる。
【シュン】人族サイドの主人公か。転生前の名は山田俊輔。転生後はアナレイト王国の第四王子シュレイン・ザガン・アナレイト、通称シュン。世界が争いにあふれていて醜いのが悲しいと感じている。個人的にぼくも今の世界に対してそう思ってるかな。人族パートは蜘蛛子パートのたぶん十年後くらいと思われる。蜘蛛子はフライング気味に転移したそうだ。
【神言教】スキルを得たりレベルアップしたときなんかに聞こえてくる「神の声(仮)」自体を信仰している連中。不安がいっぱいだったり孤独だったりするとあれにすらすがりたくなるらしい。
【スー】シュンのこちらの世界での腹違いの妹。ほぼ同じ時期に生まれた。母は王の正妃。極度のブラコンでシュンに近寄る女に敵意を隠さない。
【スキルポイント】他の転生者はスキルポイントを10万ほど持って生まれてきたが、蜘蛛子は100ポイントしか持っていなかった。何故? そのなけなしのポイントを蜘蛛子は、人間界で役立たずと言われている「鑑定」を取得するのに使ってしまった。
【聖アレイウス教国】宗教国家のようだ。聖女が国の象徴。
【聖女】聖アレイウス教国の象徴。勇者と行動を共にすることが決められている。
【セラス】ソフィアの母。街のトップの妻。
【ソフィア・ケレン】元根岸彰子。「リホ子(リアルホラー子)」と呼ばれていた不気味な女子高生だったらしい。劣等感にさいなまれていた。転生後は吸血鬼。赤ん坊の頃蜘蛛子が命を助けたことがある。最初に出会った元クラスメート=転生者ということになる。後に魔王軍で「お嬢様」とか「姫」とか呼ばれている。白のことを「ご主人様」と呼ぶ。
【田川邦彦】転生者。エルフの里に保護されるまでは冒険者をやってた。櫛谷とは幼馴染みで交際中。
【ダスティン】管理者かそれに近い一人。教皇のことらしい。
【卵】→フェイ
【D】管理者。システムを作って提供したらしい。今は部外者だが見物ごてらちょっとケアしてる感じか。自称「邪神」。初登場(声だけ)時には蜘蛛子では手も足も出ない差がある別次元の存在。娯楽のために蜘蛛子を観察しているらしい。「黒ちゃん」と思われる存在よりも上位のようだ。最初の会話で蜘蛛子は日本在住と推理した。
【ダラゾ】魔王軍の第四軍団長。
【地龍】なぜか地龍たちは武士道精神にあふれている。
【転生者】とある高校のとあるクラスの全員が死に、こちらの世界に転移した。教師も含め二十五人がこちらに来たが、生徒が二十五人だったので一人足りないもよう。
【天の声(仮)】スキルアップしたりレベルアップしたりしたときに聞こえてくる謎の声。巷ではこれを崇拝する宗教があるそうな。
【夏目健吾】→ユーゴー
【ニタラ】伯爵家の坊っちゃん。魔族の学校でソフィアの友人になった。
【根岸彰子】→ソフィア・ケレン
【バグラグラッチ】アノグラッチの進化形だがあの粘着質な連携はしないらしい。そのおかけで蜘蛛子は救われた。
【長谷部結花/はせべ・ゆいか】→ユーリン
【蜂軍団】→フィンジゴアット
【バルト】魔王の側近。苦労人。魔王に反発を感じてはいるが彼我の実力差がわかるていどには冷静で逆らうことができない。
【フィト】地龍。アラバと同じくバランス型だがアラバをオールラウンダーとするならばフィトは器用貧乏。
【フィンジゴアット】集団で蜘蛛子を攻撃し危機に陥らせた。後に仕返しされた。
【フェイ】地竜。エルロー大迷宮から卵を人間が持ち出そうとしていた。蜘蛛子が食べようと思って保護し、後にシュンの手に渡り孵化した。フェイルーン、愛称フェイと名付けられた。実は転生者で漆原。かつて若葉にいじめ的な嫌がらせをしていた。若葉は相手にしていなかった。
【平進高校】とある事故で一クラス全滅し全員が転生者になった学校。
【マイホーム】巣をつくる蜘蛛は危険だそうで人族が見つけたら即焼かれる。蜘蛛子の家も焼かれ自分の糸で作った布を奪われた。その布は後々シュンの手に渡ったようだ。
【魔王】圧倒的に強い。魔族とか人間とかどうでもよく、システム側の存在な感じ。元は蜘蛛だったような感じがある。時系列のずれた蜘蛛子かもしれないとか思っているが?
【マザー】蜘蛛子たちの親。おそらくクイーンタラテクトという魔物で世界に五体しかいないとされている。神話クラス。蜘蛛族の頂点。戦争に投入された一体は人族最強レベルの砦を滅ぼした。
【メラゾフィス】魔王軍の第四軍団長。「姫」のお付き?
【ハイリンス】ユリウスの盾役。
【バスガス】エルロー大迷宮の案内人。ゴイエフの父。
【林康太】蜘蛛子のクラスメート。すでに死亡? 卓球部でラケットを持つとテンションが上がる。
【ヒュウイ】魔王軍第六軍団長。童顔。
【ブイリムス】魔獣使い。いわゆるテイマーというやつか。ロナントと一緒に蜘蛛子と遭遇したヤツかもしれない。
【フィリメス】→岡ちゃん
【フィンジゴアット】蜂型魔物。集団で襲ってくるので危険。初期に遭遇し身体に穴を開けられ超苦戦した。かなり強くなった蜘蛛子の背後を取れる隠密性。「隠密」のスキルも持ってないのに。上位種族(女王蜂?)としてジェネラルフィンジゴアットがいる。
【ブロウ】魔王軍の第七軍団長。バルトの弟。気性は荒く魔王のことが気にくわない。
【ポティマス・ハァイフェナス】エ���フの長。岡ちゃんのこちらの世界での親のようだ。神言教と敵対しているもよう。いろいろわかっていていろいろやっているらしい。信用できない。
【魔族】人族と争っているが見た目は人族とまったく同じ。
【ヤーナ】ユーリンとペアの聖女。
【山田俊輔】→シュン
【ユーゴー】転生前の名は夏目健吾。クラスメートの中では男子の中心人物だった。今はレングザンド帝国の王太子で次期剣帝候補のユーゴー・バン・レングザンド。壊れかけている。人族サイドのラスボスとなるか?
【勇者】とても強い。今代の勇者はユリウス。
【ユーリン】転生前の名は長谷部結花。可もなし不可もなしといった感じの女子。今は次期聖女候補でユーリーン・ウレンという名。神言教の使徒で、ことあれば入信の勧誘をする。本当に信じてるのかどうかはわからんが。
【ユリウス】山田俊輔のこちらの世界での兄。仲はよい。アナレイト王国の第二王子。今代の勇者。勇者としては強くも弱くもないレベルだが人族の中ではけた違いに強い。子どもの頃戦場で蜘蛛子と出会っており後にロナントに師事した。
【ラース】魔王軍第八軍団長。鬼。転生者。誰のことでしょう。転生後は元ラズラズ。
【リホ子】→ソフィア
【龍】竜とはけた違いの強さ。システムにとってすら重要な存在のようだ。
【レイガー・バン・レングザンド】剣神と呼ばれた男。先代の剣帝、王。
【レストン】シュンの兄。アナレイト王国の第三王子。いい人。
【レングザンド帝国】カサナガラ大陸の人族最大の国で魔族領土と接しており力こそ全てという感じの国家。
【レンド】火龍。龍と竜では大違いでかなり強化された蜘蛛子にとってもはるか格上の存在だったが逃げることさえできずそのまま千頭に突入。蜘蛛子が最初に勝った龍種となった。
【ロナント】人族最高と言われる大魔法使い。気ままな性格。
【若葉姫色/わかば・ひいろ】転生者。すでに死亡? 超美少女。無口だが存在感あり、かつ運動オンチだったところがむしろポイント高し。どーみても重要人物的な名前しといて「こいつはもう死んでいる」はないわー。
【ワルド・K・アトモス】魔族の公爵家の息子。しっかりしている。ソフィアと同じ歳。
投稿元:
レビューを見る
借りて読む。流行ってるらしい。
学生がある日突然死んで異世界に転生する、いわゆる「異世界転生もの」ってやつ。ただし、かたや王子、かたや蜘蛛。そう、引きこもりゲーマー女子高生は蜘蛛である。それも「ステータス:弱い」の蜘蛛なのである。
基本が一人称で読みやすいからサラサラいけました。お茶漬けくらいサラサラ。
ゲームみたいに相手のステータスが見れるだとか、スキルが身につくだとか、そういう世界観が面白いなぁと思う。なにも知らない蜘蛛が特殊技能の鑑定を着々と使いこなしたり、とんでもないピンチに一人果敢に立ち向かってたりなんて、なかなか結構面白くて。かなり続きが気になる小説。
投稿元:
レビューを見る
何と珍しや、「蜘蛛」を主人公にしたライトノベル。女子高校生が転生したら蜘蛛だった。ひ弱な蜘蛛が、知恵と勇気と戦略で生き延びる物語はハラハラドキドキ、作者のアイデアに感心する。同時進行の未来編らしきストーリーも気になる。
投稿元:
レビューを見る
高校の教室が魔法の直撃を受け、全員が異世界転生したが、"彼女"は弱っちい蜘蛛に生まれ変わった。
この作者の物語りの構成力は素晴らしい。
蜘蛛に生まれ変わったにもかかわらず、淡々と生存のために頑張る"彼女"の一人ノリツッコミを読んでるだけでも楽しいが、挿入される王子に生まれ変わったクラスメート等の近況がストーリー全体を面白くしている。
今後、段々と明かされる部分に読者が「そーだったのかー」と思わせるのが凄い作品です。
今のところネットと大筋で変更無し。続きがたのしみです。
投稿元:
レビューを見る
・コミカライズ→小説の順に読んだおかげか、情景が浮かびやすくすんなり読み進められた。
・基本、主人公の視点で話が進むので、情景描写が少なく浮かびにくいイメージ。(自分の読む力不足、妄想不足感も否めないが)
・異世界転生モノとしては珍しく?人ではなく異形(蜘蛛)ってのがひっかかり興味を持てた
・危機感がしっかり伝わって面白い。
・コミカライズでは書かれていない、サブキャラの話、ほかの転生者の話も書かれており世界全体の雰囲気がわかっておもしろかった。
とりあえずおもしろかった(おい、語彙力)
投稿元:
レビューを見る
これこそが当世でいう、蜘蛛形の私小説だ!
一巻ということで作品全体の批評も兼ねて。
主人公“私”(通称:蜘蛛子)が名無しの蜘蛛の魔物に生まれ変わり、迷宮を探索するという挑戦的な設定からはじまる、彼女による一人称視点小説です。
世界観として今時流行り(というか、ゲーム世代の読者にとっては半ば暗黙の了解)のスキルシステムを標準搭載しています。
馴染みの無い方は面食らうかもしれないので一応説明しておくと、コンピューターRPGとかによくあるステータス表記とかこういうことが出来ますってスキル(技能)の一覧がストーリーの進捗につれてちょくちょく挿入されるのですね。
これには主人公の成長を可視化したり、今何ができるのかを明文化したり、効率よく伏線を配置したりと様々な理由があるのですが、手っ取り早く情報や設定を読者と作中人物に説明する仕組みになっているのです。
この説明ですとんと頭に入るかどうかはWeb小説や試し読みなどで事前確認するか、とっかかりに良い漫画(画:かかし朝浩)と併せるかなどすればよいと思います。
作者が計算で書いているのか天然で書いているのかはわかりませんが、上記のステータス・スキル表記が挿入されるタイミングは実に巧みです。
作中で主人公は綱渡りどころではなく文字通り蜘蛛の糸を伝うようなギリギリの戦いを連続して強いられます。
そして、なにか一つがどこかで欠けていたら終わっていたというのが後から読み返せばわかるようになっているのです。
幸運(と実は黒幕のちょっとした手助け)はあったのですが、これも些細なものだと思わせる受難の数々によって勝利をご都合主義と感じさせるところがなく主人公視点に没入させることに成功しているのですよ。
たぶん緊迫感という意味では「異世界転生」を取り扱ったこの手の小説の中で屈指かもしれません。
もうひとつ、主人公のキャラクターなんですが、結構喜怒哀楽が激しいけれど、思考自体は冷静で小市民的。
かと思えば、大物で超然としたところもあったりして、面倒見もいいけど面倒くさがり、頭はいいけどどっか抜けてて人付き合いが苦手など、などと等身大ではあるけど意外と読者とは重なりづらい性質を持ってます。
女の子らしくはあるんだけど、イマドキの女子高生というにはなんか違わね? って指摘もうなづけるんですが、「孤独な女子高生」って設定が無意味なものであるとは決して言えないので、広報でよく見かける「女子高生が蜘蛛に転生」ってフレーズを否定できないのも辛いところ。
主人公の繰り出す軽妙で平易だけど、結構自分語りの多いトークが作品の半分以上を占めているので究極的には彼女を好きになれるかがハマれるかどうかのポイントであることは確かです。
ん、残り半分は?
実はこの作品、『漂流教室』じゃあないですが集団転生モノとしての性質も持っています。
具体的には主人公がいた高校のクラスメートと担任教師が一斉に異世界に生まれ変わり、立場と姿を変えて第二の人生をスタートさせます。
この視点が「S〇(〇内は数字が入りま���)」などの形、もしくはちょっとした幕間として主人公パートの合間に挿入されたりします。
この、例えば通称「S編」は王子という恵まれた立場に転生した一般的高校男子だった少年が、同じく貴族王族に生まれ付いたクラスメートと再会し、前世との齟齬に悩みつつも高貴なるものの義務を果たそうと鍛錬しつつ日々を送るというもので――。
普通ですね!
普通過ぎて逆に面食らいますが、これは一巻部分から早速主人公が死にそうな目に遭いまくっている中での、休憩パート&種明かしみたいなものです。
迷宮内でロクな情報を持っていない主人公は読者にこの世界がどういうものか伝える術を持っていません。
しかし、王貴族である人間に転生組は知ってか知らずか、主人公が死にそうな目に遭って持ち帰った情報を易々と入手して答え合わせをしてくれるんです。
とはいうものの、最初は存在意義が疑われそうな別視点ですが、実を言えば巻を重ねていくうちに主人公と「S」視点が持つ情報量は逆転します。
それどころか、主人公は得た情報を読者に一部開示しないまま自身の物語を進めだします。
主人公は蜘蛛なだけにミスリードまで張ってきているので、感情移入は蜘蛛の彼女に置きながら謎解きは「S」パートに依存するって楽しみ方もできるんですよ。
とは言え、全体の手綱を主人公が握ることこで物語全体を渦中に巻き込み集束させていく構造になっていくので、散漫になることなくストーリーに目を向かせるのは成功しているかなと思います。
ところで。
この物語、圧倒的弱者だった主人公の成長物語ってのは間違いないんですが、単純な「強さ」という意味ではいずれ打ち止めがやってきます。
永遠はありません。強くなり、更なる強敵に挑み続けるには限界があるんです。具体的にはギリギリ五巻まで。
それ以降は、油断こそできませんがかなり安心してみることができます(※六巻読了時点での感想)。
大なり小なり「小説家になろう」というサイト発のネット小説における定番だとは思うのですが、ゲーム的価値観が根底にある世界観の場合、読者は主人公と一緒に生死を賭けた一本のゲームをプレイしてるんだって認識を覚えるかもしれません。
しかし、ある時主人公はその席から立ってしまいます。
それを裏切られた、ジャンルが変わったと見てもいいですが、別にやることができたと捉えてもいいです。
がんばる彼女を応援してきた読者の私としては彼女がどこへ行くのかその方が気になるので引き止めはしませんが、立ち寄る前に回れ右するのはもったいないかもしれませんよ。
なぜか主人公には名前がありません。
“私”とだけ表記されます。これがどういうことなのかは伏せますが、ここでアドバイス。
「彼女という一匹の蜘蛛は誰なのか?」「彼女はどう生きていくのか?」、このふたつの疑問を抱えて読み進めていただければと思います。
一巻は最大限の知恵を活かし、特に上げて落とすの振り幅が大きい巻。
蜘蛛の糸の使いようはホントに便利だということで、この辺でなぜ蜘蛛なのかという意図の一端はほどけるかもしれません。
時に。
ネットサイ��のWebとは蜘蛛の巣から転じて意味づけられたものだと言います。
ネットの片隅に張られた蜘蛛の物語は、多くの読者を絡め取り大きく育っていったようです。
これは”私”が生きるための小説です、どうです? そこのあなたもかかってはみませんか?
投稿元:
レビューを見る
webコミックから知ってそちらがすこぶる面白かったので原作小説にも手を出しました。
こちらはより状況や細かいところがわかりやすくて、コミックで読んだ部分もより一層楽しめました。
よほど漫画版との相性がいいのか、どっちも同じくらい面白くて好きです。
原作小説は他の転生者のお話も盛り込まれ、それが主人公・蜘蛛子(通称)とどうかかわっていくのか、それも楽しみ。
そして他の転生者の状況の恵まれ具合にますます蜘蛛子を応援したくなる!
かなり進んでいるようなので、しばらくはこのシリーズを追いかけていこうと思います
投稿元:
レビューを見る
ネットの方で読んでるけど借りてみた。
弱い時も強くなっても飄々とした主人公が、幾度もの死闘を経てどんどん魔物らしく進化していく。うん、やっぱり弱い蜘蛛がどんどんスキルやらレベルやら上げてくところが好きだなあ。
投稿元:
レビューを見る
こてこての異界転生系ラノベで、このジャンルを読むのは初めて。読み始めてみると、ゲームでもリアでもステイタスを読むのは非常に好きなので(レストランでメニューを読むのに似ている喜びがある)、とても向いてると思われた。蜘蛛として異界に転生した女学生(アドバンスドゲーマー)がレベルを着実に上げていく、というストーリー展開だが。色々と伏線くさい話がちりばめられていて、面白い。どうやら授業中に他のクラスメイトなども同じ世界に転生させられたくさい。
投稿元:
レビューを見る
異世界に「化け蜘蛛」として転生してしまった女子高生によるダンジョン放浪記ですが何か。
ドラゴンとかじゃくて異形の弱小種族に転生と、他の異世界転生モノでよく見られるチート能力がないのが特徴の一つですか。
強いて言えば人の知恵と鋼のメンタルがチートにあたりそうですが…それはJKが元から持ち合わせていた能力ですから、「チート」というのは失礼かもですね。
常に格上の相手と熾烈なバトルを繰り広げるハメになり、「ステータスとレベルの差が戦闘能力の決定的な差ではないことを教えてやる」という蜘蛛子のスタンスは非常に好感が持てます。
投稿元:
レビューを見る
一介の女子高生が最弱の蜘蛛型モンスターに転生する、いわゆる異世界転生もののライトノベル。
幾ばくかのチート能力はあるけれど、無双展開ではなく、地道に一歩一歩レベルを上げてサバイバルしていく描写が面白い。本筋と交互に挿入される別視点の物語が、後に交差する展開が読み応えがあるらしいので、それも楽しみ。