紙の本
覚悟の本
2016/01/18 22:48
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bookman - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞やニュースでは窺い知ることのできない内幕をここまで書くとは。凄い、と思いました。この本の内容が信頼できるのは、蓮池さん自身の過ちも率直に語っているところです。私は、周りの人にこの本を薦めています。多くの人が読んで、世論が動くことを願っています。
紙の本
口先だけの解決約束
2016/04/03 22:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
被害者の怒り。どれだけ政府に伝わっているのだろうか。本書を読んで感じた。2002年、5人の拉致被害者が帰国した際、首相も内閣官房参与も奪還する意志は見えなかった。本書で著者は政治家に利用された反省と拉致問題への解決を具体的に述べている。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノンフィクションであると同時に、蓮池透氏の私見をまとめた一冊。以前は過激と見られていた氏の考えが徐々に変わっていった経緯がよくわかる。安倍総理への批判はもっともだと思うし、メディアスクラムに対する厳しい意見も理解できる。その点では、小保方晴子氏の「あの日」と共通点があり、蓮池氏にも幾つかの「あの日」があったことになる。文章がややくどいが、全体的には分かりやすい。
紙の本
右?左?
2016/01/05 18:18
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あいん - この投稿者のレビュー一覧を見る
国家的犯罪行為が、左や右の思想団体の影響を受けていたとは驚きです。進展しないというより、進展させないという事象に、他人ながら苛立ちを覚えます。政治家が、「解決」を目指して行動してくれることを願います。
紙の本
拉致問題の理解
2018/07/20 16:00
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一時代、マスコミにもよく登場し、有名になった蓮池透氏の告発、暴露本である。タイトルは不遜で挑発的であり、名誉毀損等の騒ぎを起こしそうな文字を並べている。
拉致問題が混沌として一向に進展しない、しなかった、状況を被害者家族の一員として自らの体験を踏まえ、反省の弁も交えながらまとめている。
攻撃の矛先は安倍晋三をはじめとする政治家、田中均外務官僚を初はじめとする役人、朝日新聞・NHKなどのマスコミ、民間の支援組織、そして身内である「家族会」等広範だ。
初めて知ったのだが、蓮池氏は元東京電力社員であり、原子力発電にも深く関係した技術系の人であった。TV番組に事務局長として出演していた頃、この人の本職はなんだろうかと考えたこともあったが、この本にて氷解した。
現在の安倍内閣の対応を見ている限り、拉致問題の解決は全く見えてこない。裏で北朝鮮相手に工作を進めているのかもしれないが、安倍首相の言動は他力本願的であり、自ら当事者として解決しようという意志があるのかどうか。
北朝鮮と国交を結んでいないのは世界ではアメリカと日本ぐらいなものだそうだ。国交正常化と戦後処理は重要な外交課題だ。北朝鮮はまともな国家とは思えないがそれでもけじめをつける必要があろう。国民を守るのが国家の義務なら責任者として戦略をもって進めてほしいものだ。
苛立っている蓮池氏の本を読んでみよう。
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ずいぶん刺激的なタイトルだが、国会でネタになったような安倍首相だけではなく、救う会や家族会、ブルーリボンをつけているような政治家たちなど多くの無策と怠慢によって拉致問題が膠着状態になってしまっているのを当事者であるにも関わらず感情的にならないでかなり事実と論理によって分析している。
拉致問題を利用している者にとっては問題が解決してもらっては困るのだ、という主張をまるまる認めるわけではないが、正直一定の説得力はある。
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表題がやや刺激的すぎるかな、という点と、著者が感情的になっていると感じる部分もありましたが、これまで知らなかった拉致の裏側を知り、驚いています。
家族会、救う会の内実や、拉致を利用した政治家たち。不透明なお金の流れ。マスコミの姿勢等々。
拉致の安倍、ともてはやされていた安倍総理ですが、ジャーナリストの青木直人さんは「安倍総理は拉致を切り捨てようとしている」と指摘します。その指摘と、本書で書かれている内容は少し違ってはいますが、「拉致問題を、被害者家族や国民が納得できる形で解決するつもりはない」という点に置いては同じだと感じました。
前々からなんとなく感じていた、「拉致問題関係者(救う会や政治家たち)は、本当は拉致問題が解決しない方がいいと考えているんじゃないか」という疑いにyesを突きつける内容でした。
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2015年刊。著者は北朝鮮拉致被害者の兄として著名。
著者目線の内幕暴露本だが、中でも安倍晋三という政治家の本音や政治姿勢、更には彼の「勇ましい言葉だけが上滑りした内実の無さ」の暴露・解読が生々しい。
読破前の想像どおりで叙述の奇異感はないが、この政治家としての有り様はもう少し広く認識されてもいい内容かと。
また70年代後半の拉致問題(当然自民党政権下)に関する警察(特に外事、公安関連)の予防と拡大阻止の不手際は、余り聞こえてこず、本書でも軽く触れられるだけ。
一方、家族会が「救う会(国粋的でファナティックな物言いをする人々が多い)」に取り込まれる様はなんとも。
ちなみに家族会の発起人が①(大阪)朝日放送のプロデューサ、②産経新聞の記者?、③日本共産党の議員秘書とは吃驚させられる。
ところが、その後、著者流に言うならば「救う会」のファナティックなアジで家族会が変質していった様子は(選挙での集票組織を作り上げる模様を感得出来て)、実に生々しい。
NHKへの舌鋒も振るっている。
備忘録。
佐藤勝巳の著作は08年以降のみでいい。
カンパ金は行き先、目的を明確に。内紛の火種。
被害者のネガティブ情報等、情報受領者は流れない情報ほか多面的に状況を推測する要あり。
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拉致問題について家族会のタブーやあまり公にされていない薫さんの発言など、あけすけに書かれている。そして拉致問題の解決とは何なのかについて、膨らませも過剰に絶望的にもならない冷静な考察がなされている。ショッキングなタイトルとは裏腹に、後半、どんな相手であっても外交問題は対話と理解が解決する、と記す。著者は一時期、メディアで過激とも思える発言を重ねていたが、今は大部分反省しているそう。未だに自分を未熟と感じているのが伺えるが、果敢に自分の考えをぶつけているこの本は、1年の始まりに勇気を与えてくれた。(ニュースに出演してギャラってもらえるの?報道なんだからコメンテーターとしての出演でなければ無報酬はありえるだろう、とか疑問は多いが)わたしも自分の考えを明らかに、共感を得る努力、相手を理解する努力を続けたい。
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拉致問題に関し著者がいくつかの間違いを犯したことは事実だが、それを率直に認めている。家族としてはやむを得ないことだとも思う。拉致問題を自らのエサとすべく立ち回る数々の人々の姿は見苦しい(政治家に限らず。もっともその筆頭は安倍晋三だが)。「家族会」と「救う会」の違いすら知らなかった自分がなさけない。米国は自国民を軍隊を出動させても守るという姿勢があるが、この国の政府にそうした気概(実際に自衛隊を出されたら困るが)はない。「棄民」があるのみである。
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もったいないな…と思う。本書のタイトルとカバー写真だ。安倍晋三も
確かに北朝鮮による一連の日本人拉致事件を糧にしているかもだが、
それを前面に押し出して彼の名前をタイトルに入れ、カバー写真に
してしまったことである種の人たちは内容を読まずに批判するのじゃ
ないかな。
私もこのタイトルとカバー写真で購入に二の足を踏んだ。普段は立ち
読みはしないのだが、本書に限っては少々内容を確認してから購入
した。
内容はいたってまともであり、真面目である。だから余計にもったいな
い。「売らんかな」という版元の姿勢が裏目に出てしまっている。
小泉首相の電撃訪朝で拉致被害者のうち5人の帰国が実現した。
本書の著者は帰国者のひとりである蓮池薫氏の兄であり、家族会
の事務局長を務めていた透氏だ。
突然の弟の行方不明から奪還まで。試行錯誤を繰り返しながら歩ん
だ道を、時に自分の言動を反省し、政治家や外務省への苛立ちを
見せながら正直に綴っている。
知っていたつもりでも知らないことがあまりにも多かった。帰国した
5人とその家族は、国が手厚く保護しているものだと思っていた。
これが大間違い。
国から帰国者に渡るのは月々わずか13万円しかないのか。そりゃ
薫氏も翻訳などの仕事をしなければ生活が成り立たないよな。そし
て、もうひつと驚いたのは家族会の金の流れだ。
篤志家が「帰国者の生活の為に」とカンパしても当事者の手には
渡らないんだ。時折、ネット上で家族会の資金の流れの不透明さ
が指摘されている記事を読むが、家族会自体が既にアンタッチャ
ブルな存在になってしまっている。
ふと、思うんだ。安倍晋三は「拉致被害者の帰国は最優先課題」
と言う。だが、政治家にとって解決しない方が都合がいいんじゃない
のか。だって、選挙に使えるもの。
胸元にブルーリボンをつけて「北朝鮮はけしからん」ってやっていれ
ば一定の共感は生むだろうし、感情に訴えやすいんじゃないか。
そもそも、問題の解決の着地点はどこなのか。例えば拉致問題の
象徴となっている横田めぐみさん。本書では北朝鮮で同じ招待所
にいた薫氏の語るめぐみさんの話は衝撃的なんだが、北朝鮮側
が「死亡した」と報告した日本人に対して日本側が「そんな回答で
は受け取れない」と突っぱねるだけでいいのか。
長い年月が経った。死亡している被害者がいるかもしれない。そう
であれば「いつ・どこで・どこのように」との答えを求めるのが日本
側の仕事ではないのだろうか。
それにしても呆れるのは政治家たち。帰国した拉致被害者と写真に
おさまって、それを選挙活動に使うんだものな。一体、どれだけの
政治家が本気で解決を望んでいるんだろうか。
巻末のジャーナリスト青木理氏との対談も秀逸。しかし、弟が帰国
したからって「説得力がない」と透氏に退会を迫る家族会ってなん
だろう。温度差は確かにあるとは思うけどね。帰国したからって
拉致被害者の家族に変わりはないと思うのだけれど。結局、除名
されちゃったものな。
拉致問題と北朝鮮との関係を考える上で、参考になる作品だった。
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タイトルを見れば、どのような内容なのか大方想像はつくが、それにしても愚痴と不満に始終した内容はいったいなんだ?
花束がどうとか、寄付金がどうとか。
長年待ち続けた家族が戻ってきたのだから、花束くらい自費で用意すればそれで済む話だろう。
参与に断られたと、不満をぶつけるのは違う気がする。
寄付や周囲の心無い言葉には同情する点はただある。
しかし、帰国した被害者のために行ったチャリティ講演にまで、ケチをつけるのは如何なものか。
弟の薫氏が外食をした際の、周囲の心無い言動も、透氏の過激な発言にも原因の1つになっていると考えたる事も出来ないのか?
自身の過去の過激な発言を悔い改め、懺悔しておきながら、所々で責任転嫁が目立ち、矛盾が多い
また、拉致被害家族への配慮も足りない。
むしろ、批判するありさまだ。
北朝鮮にはまだ拉致されたまま戻ることが出来ない被害者が大勢いる。
被害者家族が、どんな思いで日本に戻って来た被害者とその家族を見ていたのか。
どんな思いで、家族の待ち続けているのか?それを考えたらこんな不満は言えるはずがないのではないか?
たしかに経済制裁を加えたところで、何も変わらないと思う
だからと言って、国交を正常化すれば問題が解決するのか?
なんだろうね、蓮池氏って。
もしかして北朝鮮の工作員か?彼は・・・
本書を通して蓮池氏は短気な性格だろうと言うことは推測できる
自分よりも年上とお見受けしたが、世間知らずの若人が不平不満を言っているように感じた
要するに蓮池氏は、右翼から左翼に変わったと言うだけ。
青木氏と繋がっている時点で、氏の本質はなにも変わっていないと思った
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マスコミが報ずるイメージだけでわかったつもりでいると、拉致問題の周辺でどういうことが行われているのかを見失うことになる。拉致被害者と同じカメラに映りたがる政治家たち、怪しげなカネの流れなど、必読の一冊だ。
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タイトルが刺激的で、著者への興味から書店で手にとってはみたものの発売当初は購入には至りませんしたが、改めて今回立ち読みしてみると、拉致問題当事者の方の内容の濃い内幕本だとわかったので早速購入し、一気に読了。一番興味深かったのは、弟さんの薫さんの横田めぐみさんに関する情報と家族会の資金問題でした。
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執筆から5年も経っているのにまだ安倍さんが総理って!5年前の蓮池さんもびっくりだろうね。こんなの書いて蓮池さん大丈夫だろうか?心配になった。