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紙の本
史的唯幻論で読む世界史 (講談社学術文庫)
著者 岸田 秀 (著)
ヨーロッパ製世界史を、ヨーロッパ人(とアメリカ人)のコマーシャルだと見ると、何だか腑に落ちなかった世界史がはっきりとよくわかるようになった…。史的唯幻論が、白人によって作...
史的唯幻論で読む世界史 (講談社学術文庫)
史的唯幻論で読む世界史
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商品説明
ヨーロッパ製世界史を、ヨーロッパ人(とアメリカ人)のコマーシャルだと見ると、何だか腑に落ちなかった世界史がはっきりとよくわかるようになった…。史的唯幻論が、白人によって作りあげられた幻想の世界史を鋭く告発する。〔「噓だらけのヨーロッパ製世界史」(新書館 2007年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
古代ギリシア文明は黒人の文明であり、古代インド文明を築いたとされるアーリア人は存在しなかった――。ヨーロッパが語る白人中心主義の歴史観が彼らの誇りを支え、今なお世界を覆っている欺瞞と危うさを鮮やかに剔抉、その思想がいかにして成立・発展したかを大胆に描き出す。史的唯幻論が、白人によって作りあげられた「幻想の世界史」を鋭く告発する。【商品解説】
目次
- 1 差別が人種を生んだ
- 2 古代エジプト人は黒人だったのか
- 3 『黒いアテナ再考』を読む
- 4 唯幻史観と『黒いアテナ』
- 5 ギリシアをつくったのはエジプトか
- 6 ヨーロッパ文明は人類最高の文明!?
- 7 屈辱の連鎖としての歴史
- 8 ヨーロッパ製世界史の欺瞞
- 9 唯幻史観と「科学的」歴史
- 10 日本兵と唯幻史観
著者紹介
岸田 秀
- 略歴
- 1933年、香川県生まれ。早稲田大学文学部心理学科卒業、同大学大学院修士課程修了。和光大学名誉教授。専攻は心理学、精神分析学。著書に『ものぐさ精神分析』『フロイドを読む』『幻想の未来』『母親幻想』『官僚病の起源』『一神教vs多神教』『二十世紀を精神分析する』『性的唯幻論序説』『日本がアメリカを赦す日』『唯幻論物語』『唯幻論大全』ほか多数。
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紙の本
私たちの歴史観が覆される驚きの一冊です!
2020/03/08 11:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、これまで私たちが学んで知っている世界史の常識を「白人中心主義の歴史観」であり、「史的唯幻論」であったと鋭く指摘し、これらの思想がどのようにして成立して発展してきたのかを解き明かしてくれる目からウロコの一冊です!同書では、「差別が人種を生んだ」、「古代エジプト人は黒人だったのか」、「『黒いアテナ再考』を読む」、「唯幻史観と『黒いアテナ』」、「ギリシアをつくったのはエジプトか」、「ヨーロッパ文明は人類最高の文明!?」、「屈辱の連鎖としての歴史」、「ヨーロッパ製世界史の欺瞞」、「唯幻史観と<科学的>歴史>」、「日本兵と唯幻史観」、「人種差別主義と反ユダヤ主義」、「白人とアーリア人」といったテーマが詳細に述べられ、まさに私たちの歴史観を覆してくれる驚きの一冊です!
紙の本
題名がずるい
2016/04/15 00:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もっと網羅的なのかと期待したが、バーナルの「黒いアテナ」をめぐる論に終始した。アーリア人についての考察などを掘りさげて欲しかったが、心理学者の著作にそれを願うのは酷だったか。「黒いアテナ」が魅力的な論考なのは伝わった。でもそれならタイトルにそれを明示すべき。この内容でこの値段はずるい。