紙の本
万造さんが主役の一冊!
2021/05/09 17:46
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
遅ればせながら昨年のお正月から読み始めたシリーズの6冊目。「だきざる」は「お糸ちゃんおめでとう!」と声に出してお祝いしたくなりますね。万造さんのルーツを辿る「ゆめとき」は沁み沁みとした味わいがありました。万造さんが主役の一冊!今回も「おけら長屋」の世界を満喫できました。
紙の本
まさしく面白い
2017/09/07 08:19
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投稿者:てけちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻から読み進めて、このくらいの回になると次が楽しみになります
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何かと騒動をおこす、おけら長屋。
万松の二人を中心に、お節介が楽しい。
彼らの騒動に巻き込まれてみたい。
いつも、ほっこりと爽やかな読了感。
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本所亀沢町にあるおけら長屋は、今日も騒がしい。密かにお染のあとをつける大工の又造。その意外な理由とは。花見で浮かれる長屋の連中をよそに、一人沈む万造。ひょんなことから五十年前の真実が明らかに。八百屋の金太に嫁取りの話が!?お糸と文七の祝言が近づく長屋のあちこちで難事が発生。折しも流行病が西方から江戸へ、そして本所にも…。笑って泣ける大人気連作時代小説、シリーズ第六弾。
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ほろっと泣かせるじゃないか
~大家が花見に行こうと言うが万造は気が乗らない。2歳で捨てられ拾われた万造は花の季節になると捨てられたという気持ちが大きくなるからだ。拾って育ててくれた親父は大工で、生々しい夢に出てきた。お染の家を覗くのは大工の又造だが問い詰めようとする万松に名前を聞いてがっかりする。幼い頃、窮地を救ってくれた峯ではないかと思ったからだった。訳知りの鉄斎が間に入って再会が叶った。常陸から嫁候補が来ると聞いて色めき立つのは万松に魚辰で、当の八百金ではない。八百金が心臓の悪い年寄りを助け、礼を言いに来た許嫁を持つ綺麗な孫娘に逆上せた結果だ。八五郎と里の娘・糸の祝言が近づいたが、派手にやりたい親方に合わせたい八五郎に金はなく、博奕で作ろうとして出来たのは借金。里は名人が作った親の形見の根付けを四分の一で買い叩かれてしまった。薬問屋の木田屋の娘で聖庵堂で見習い医師の満が流行病に倒れて、大家の息子が筑波で研究中だと聞いて奉公を放り出して、由兵衛を連れてくると…~
何度見ても装画は下手だ。ヘタウマかというとウマが要らないレベル。文庫書き下ろしだから制限がないんだが、5話に纏めていて、その4とその5は続きだから区切らなくても良いが、読みやすさを考えてだろう、態と分けたね。万造が主役だ
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畠山健二さんの「本所おけら長屋<六>」(2016.3)、しおあじ、ゆめとき、とうなす、やぶへび、だきざるの5話、今回もおけら長屋にどっぷりつかりました(^-^) 特に「しおあじ」「とうなす」そして「だきざる」、感動しました!
畠山健二さんの本所おけら長屋シリーズ、何度読んでも面白いです。特にこの第六巻(2016.3発行、5話)は秀逸です。第1話「しおあじ」は盛り上げ役のお里と若い頃のお染の話、良かったです。第2話「ゆめとき」は大家徳兵衛が便所の肥やし代で長屋の皆の衆を花見に。第3話「とうなす(かぼちゃ)」は、噛みあわない会話が続く金太23歳の話。第4話「やぶへび」と第5話「だきざる」は連作、お糸と文七の祝言で見栄を張りたい八五郎とお里、祝言参加を楽しみにしてたお満が流行病に、万造の男意気が読み手を感動させます。秀逸ですw。
「しおあじ」はお染が15歳の頃の貧乏でいじめられてる男の子に塩おにぎりをそっと置いた話。「やぶへび」と「だきざる」は連作。お糸の祝言に出席を楽しみにしていたお満が流行病の患者を診ていて自らが流行病に。筑波の薬を求めて万造が取った行動と、その後、裏で万造の雇い主・石川屋に対して動いたお満の父親・大店木田屋惣右衛門の粋な計らい。畠山健二「本所おけら長屋(六)」、2016.3発行、再読。
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IBCラジオで放送しているラジオ文庫のpodcastをある時見つけ、朗読が聴けるのならとりあえずと思いフォローしました。なのでこのシリーズに興味があるから聴き始めたのとは違います。
朗読は1回につき12、3分ほどで、ひとつの話が完成するまで4~6回はかかります。今回自分のもとにちょうどこの6巻の話がそろったようなので、このシリーズの原作本は手にとったことはないのですが、少し感想を書いてみようかと思います。
おけら長屋と呼ばれる長屋で起こる出来事を描いた連作短編で、普段は時代小説なんて読まない人も気軽に読めるくだけた作品だと思います。
作者の方は落語が好きなのか、「とうなす」という話では、それに出てくる登場人物の描写が落語の「とうなす屋」に出てくる野菜売りそのままです(もちろん話の内容は違いますが)。
この第6巻には前述の「とうなす」を含め、5つの話が収録されており、特に印象に残ったのは、流行病にかかった女医さんの行方がどうなるのか話がいいところで終わってしまう「やぶへび」です。
個人的な感想なのですが、登場人物の中で中心になるのが落語などに出てくる絵に描いたような江戸っ子で、それを受け入れられるかでこのシリーズの好き嫌いが分かれるかもしれません。自分は少し落語も聴くのですが、ちょっとこの感じがきついなとも感じました。
小説にも様々な種類のものがありますが、気楽な気持ちで時代物を読みたいときなどにうってつけかもしれません。自分もこのシリーズはこれが初めてなので、シリーズ全体を評価できるのはもっと他の話に触れてからになりそうです。
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登場人物バカばっかり。でも近頃見かける政治家や権力者にあるようなバカとは全然ちがう。小さな愚かさ、無私の愚かさを許す世の中はぜったい必要。そして私利私欲、党利党略に固執するバカは徹底的にあぶりだすような世にしなくては!万ちゃんの出自の話には胸がつまった。昔の人は人生が短かった分、かえって潔く、貧民であっても人生の美学はしっかり持っていたのかもしれない。そんなことを想像した。
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もう安定の江戸市井人情小話である。おけら長屋のアホ連中の人情噺を読めば、人間捨てたもんではないと思えるし、心の癒しとして、定期的に読みたくなるのである。
この巻もいい話ぞろいだけど、頭一つ抜けているのはなんといっても後ろの2作だろう。珍しく続き物(ウルトラ警備隊西へみたいなっ…て古っ)で、おけら長屋の連中が全力でバカやってくれる、笑えてハラハラして泣けて…これぞ市井人情物の醍醐味である。
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万松コンビが相変わらずやらかしているが,お糸ちゃんもいよいよ結婚,物語の中でも時が経っていく.万造と女先生お満も進展するのかなぁ.
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内容(「BOOK」データベースより)
本所亀沢町にあるおけら長屋は、今日も騒がしい。密かにお染のあとをつける大工の又造。その意外な理由とは。花見で浮かれる長屋の連中をよそに、一人沈む万造。ひょんなことから五十年前の真実が明らかに。八百屋の金太に嫁取りの話が!?お糸と文七の祝言が近づく長屋のあちこちで難事が発生。折しも流行病が西方から江戸へ、そして本所にも…。笑って泣ける大人気連作時代小説、シリーズ第六弾。
令和元年11月18日~20日
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今回は更に会話の面白さ、軽妙さが増している印象です。
それに加えて万松コンビの活躍も、悪ふざけではなく優しさと男気に溢れていてとても良かったです。
このシリーズは回を重ねる度にどんどん魅力が増してくると思います。
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いやー、見直したよ万松コンビ。
なかなかやるじゃねぇか。
さすがは粋を大事にする江戸っ子だねぇ。
それでこそ男の中の男だよ。
お糸ちゃんの幸せを願う八五郎さんとお里さんの親心も、お糸ちゃんを可愛がり寄り添うおけら長屋のみんなの真心も、全てが良くて泣けた。
おけら長屋で育ったお糸ちゃんはどこへ行っても大丈夫。
おけら長屋のみんなはいつでも、変わらぬ場所で変わらぬ仲間でお糸ちゃんのことを想っている。
お糸ちゃんはお里さんから託された根付を眺める度に、おけら長屋の人情や優しさを思い出すのだろう。
それにしても、西方から江戸へ入ってきた流行病にはドキリとした。
風邪に似た症状で咳や高熱が続き年寄りや子供の多くが死ぬ、熱のある旅人は関所を通さない、疑いのある者は一定の場所に隔てる…江戸も令和もなんら変わらない。歴史は繰り返される。
由兵衛さんのような人が令和の時代にもいたらいいのに。
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第6巻もあっという間に読み終わってしまった。5作品、いずれも人情味満載でだ。お満と万造は今後どうなるのだろうか?作者がどう仕上げるのかが楽しみだ。まだまだ続くおけら長屋、まだまだ飽きそうにない。
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人情あふれる おけら長屋。
騒動を呼び込む万松が、最後には笑いで締めくくる。今回は親子の情が染み渡る。