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商品説明
小学生からシニアまで、自分の隠れた才能に驚いた! 物語を書きたい人、アイデア不足に嘆く人のために、原稿用紙1〜3枚程度の短い小説「ショートショート」の書き方を伝授する。ワークシート付き。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
田丸 雅智
- 略歴
- 〈田丸雅智〉1987年愛媛県生まれ。東京大学大学院工学系研究科卒。樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。著書に「海色の壜」「ショートショート・マルシェ」など。
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紙の本
作文アレルギーは治るかもしれませんが
2015/12/27 20:42
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読むと、作文アレルギーは治ると思います。今まで書くことに苦手意識を持っていた方も、40分で何かしらの文章は書けるようになるでしょう。そういう意味で、役立つ一冊です。ただ、決して40分で「小説」が書ける本ではありません。
講座で生まれた実際の作品例が載っているのですが、料理に例えると
野菜や肉を切って、とりあえず火を通しました。食べてもお腹は壊しません。素材の良さと、食べる人の状態(腹ペコとか)によっては美味しいかも。
という段階です。
これで「ショートショートが書けました!」と言うことは、業界を盛り上げるどころか、かえってショートショートに対する評価を下げるのではないかと危惧します。
それではいかんと思ったのか、後半には又吉直樹さんとの競作ショートショートも載っていて、こちらはもちろん、人様にお出しするキチンとした一品になっています。
とりあえずお腹は壊さない食べ物から、家族が喜ぶ美味しい家庭料理、金を取って人に食べさせることができる料理、特別の日のディナーに選ばれる料理と、料理にも段階は色々ありますが、本書を手にする人は、少なくとも家族に好評で、お裾分けしても恥ずかしくないレベルの料理が作れるようになると期待したのではないでしょうか?
でも蓋を開けたら、包丁を持って野菜を切ってみましょう。ちょっと肩透かしでした。
また、40分のワークにも疑問が残りました。講座で使用されるメソッドは、確かに誰でも出来る(むしろコンピュータが得意そう)便利なものですが、ガチャガチャポン方式で作り出した作文に、何の意味があるのでしょう。
帯に「小学生からシニアまで、自分の隠れた才能に驚いた!」という言葉があるのですが、私はその人たちに聞きたいです。
40分で誰でも書ける物を量産して、それであなたは満足ですか?
小説を書くと言うことは、単なる作文から一歩も二歩も進んで、自分にしか出来ない何かを表現することではないですか?
色々書きましたが、作文アレルギーのお子様には、良い一冊だと思います。