Ｒ＆Ｂ馬鹿リリック大行進 本当はウットリできない海外Ｒ＆Ｂ歌詞の世界

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ｗ笑えたけど勉強にはならないなあ。原詞は権利処理が難しいゆえかほぼ無く、訳詞との対比ができずにイライラする。

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リリース：達也さん
キャッチ：あぜやん

テーマ：本棚の奥に隠したい本。
確かに卑猥なＲ＆Ｂの詞を訳して、
くだらねえ～と言いながら、笑いながら読む自分。
日本ではサザンオールスターズがそんな卑猥な
詞が沢山あるんだよなあ。

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英語が得意ではないし、洋楽を聴く時に歌詞の内容はあまり気にしない。ただ、うすらぼんやりと、断片的に歌詞がわかることは多い。ギャングスタラップなんかだと、Nigger、Fuck、Shit, Ass, Bitch だのなんだの言ってて相当ヒドそうだ。そして実際に和訳を読むと想像以上にヒドいことが多い。

R&Bについても、なんかエロいこと歌ってるなーというのは知っていた。「キモチイイ～、キモチイイ～、キモチイイよおおぉ！」とか「君を上から下までナメ回したいんだ、ベイベー」とか「アンアン言わせてやるぜ～」とか、そんな曲が結構あることは知ってた。ただ、そのエロ歌詞の詳しい中身を追求することは今までしてこなかった。薄々わかりつつ、曲調にウットリしていた部分はある。

この本ではそんなエロ歌詞にスポットを当てているけど、改めて読むと、う～ん、バカですねぇ(笑)。和訳した歌詞の内容は私の想像のもっとその先っちょにイッていた。これはチン棒玉乱ですね。

この本はR&Bの新しい面白がり方を提示してしまった一冊と言えそうだ。ただし、この本がエロ歌詞の中でも、キテレツなエロおもしろいものをチョイスしてスポットを当てている部分はあると思うし、翻訳者がおもしろいのでは？おもしろくしてしまったのでは？という気もする。実際、翻訳者へのインタビューも載っていて、日本語では伝わらないニュアンスを伝えるために想像力をたくましくしている部分はあるようだ。映画の字幕と似ているかも、という言葉に納得した。

それと、巻末の座談会で語られた、ヒップホップがR&Bの歌詞に与えた影響は興味深い。確かにラップの歌詞は「オレは！オレが！」という個人に依拠したものだから他人はカバーできない。そういうヒップホップの強い個人性が「オレは性豪！」というような歌詞になってR&Bで歌われる、という考察がおもしろかった。

ところで、女性の側から#metooなどが叫ばれる今、この本で大々的にフィーチャリングされているR師匠ことR.Kellyは捕まってしまった。やはり歌詞の世界に留まらない実践者というか、変態だったのでしょうか。そのせいで、こういう歌詞をおもしろがれなくなるとしたら不幸なことですなあ。