紙の本
なぜ、あの「音」を聞くと買いたくなるのか サウンド・マーケティング戦略
著者 ジョエル・ベッカーマン (著),タイラー・グレイ (著),福山 良広 (訳)
ディズニー、アップル、AT&T、フォード…。彼らはなぜ、ここまで「音」にこだわるのか? 米国企業の「音の参謀」が、神経学や心理学的な裏付けが得られた、耳から顧客をつかむ方...
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商品説明
ディズニー、アップル、AT&T、フォード…。彼らはなぜ、ここまで「音」にこだわるのか? 米国企業の「音の参謀」が、神経学や心理学的な裏付けが得られた、耳から顧客をつかむ方法を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
ディズニーやヴァージン、メルセデス、AT&T、サウスウエスト航空、コカ-コーラなどの
「サウンド・マーケティング戦略」をコンサルティングした世界的第一人者による初めての書籍、ついに邦訳。
ビジネスにおける「音」の効果を科学的に立証するだけでなく、企業規模にかかわらず使える、
「無意識に働きかけ、気分、行動、嗜好、選択に影響を与える方法」を紹介する。
■
「パソコンの前で、あるいは手元のスマートフォンでこの文章を読んでいるなら、
ぜひ、耳を澄ませてみてほしい。
何が聞こえる?
あなたはきっと、その『音』に無意識に影響されている。利用しない手はないだろ?」
■
【主な事例】
・ディズニーの「音」にかける情熱
・アップルの躍進を支えた「音」革命
・肉を焼く「音」で大成功したレストランチェーン
・「早く帰りたい」と思う音、「ゆっくり買い物したい」と思う音
・飛行機内では機内食を味気なく感じ、ミックスナッツをほしくなる理由
・客が「あのテーブル」に座りたがらない理由は音にあった
・高級車は、エンジン音とドア開閉音に徹底的にこだわる
【商品解説】
目次
- 序 章 私たちはふだんどのように音を聞いているか
- 第1章 隠れた音に意識を向ける
- 第2章 「音」で感情を揺さぶる――ブームモーメントのつくり方
- 第3章 「音と脳の科学」を戦略に活かす
- 第4章 音のブランディングの手法
- 第5章 音のマーケティングはこう実践する
- 第6章 ブランドメッセージを何倍にも強くする
- 第7章 音楽で究極の顧客体験を提供する
- 第8章 ブームモーメントを毎日つくる
- 第9章 未来の音
著者紹介
ジョエル・ベッカーマン
- 略歴
- 〈ジョエル・ベッカーマン〉作曲家、テレビプロデューサー。音楽・広告業界で受賞多数。
〈タイラー・グレイ〉PRコンサルティング会社エデルマン、ニューヨーク支店編集ディレクター。米誌ファースト・カンパニーの元編集ディレクター。
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紙の本
ソニックブームと言われてガイルしか思い浮かばない人が読んでみた。
2016/02/14 02:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝に道を聞かば夕に死すとも。かなり。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
うちの近所のドラッグストアの歌ってのが、頭にこびりついて離れないんです。そんなサウンド・マーケティング上、音って、みんなが思っている以上に重要なんだよ!っていう本です。
震災の時、ACのCMがあまりにしつこく不快という声がありましたが、その年のCM好感度では、上位でした。つまり、頭にこびりついて離れない歌は必ずしも人を不快にさせることはありません。
そもそも人間は音と深く繋がっています。音を理解する必要がある本人が意識しようがしまいが、脳は常に聞き耳を立てています。五感の中で音の情報処理に関する神経回路の働きから、人間の脳は音刺激に対して最も速く反応します。においや香りを連想するのは対象物に視線を向けた時に限られます。しかし、音は、私たちの視線以外からも認識しています。
そんな音の工夫として、ロシアの地下鉄では、環状線の時計回りの電車には男性のアナウンス、時計と反対周りの電車には女性のアナウンスが用いられています、声を聞けば乗り間違えにくいので安心します。
音の機能をうまく使えば、社会公共性のみならず「儲け」にも使える。お祭りの夜店の焼きそばの音なんかは、一瞬にして私たちの過去の記憶を呼び起こし、いろんな淡いほのかな気持ちがよみがえってきます。
大抵のお店は消費者の反感を買わないよう有線の音楽で無難な音楽でお茶を濁します。でも音を重視したある巨大スーパーでは、各売り場ごとに音楽を変えています。しかも、売り場に沿った音の流し方で、一方で静かな場所をちゃんと用意しています。ワインセラーと葉巻の保存庫です。聞こえるのは室内の温度を低温に保つエアコンのシューという音だけです。
音楽のみならず、スターバックスでは、店内に入るとコーヒーのいい香りがします。しかし、店内に響き渡る音として、ミルクスチーマーのシューという音があり、スタバ独特の音があります。鉄板焼きのジューっていうシズル感たっぷりの音を聞いたら、表だった意識に上がってこないけど、独特の感情が沸き起こります。
「うちは音のある商品、取り扱ってないよ」っていう人には「店内の BGM を変えてみては?」とジョエルさんは言います。ゆったりして欲しいときにはスローテンポな曲。逆に忙しい時はミディアムテンポでお客の入りの出入りを多くする。
これを聞いて思い出したのがマクドナルドの椅子が座り心地悪いっていうこと。わざとゆったりさせないことで回転率を上げるっていうアレです。私たちは個人の自由意思で選択を行っていると考えていますが、アーキテクチャによって、意志が統制されているとも言えます。
アメリカの国歌「星条旗」は、多くの人々の心に響く名曲となったのは曲に「空中で炸裂する爆弾」の歌詞に人々は奮い立ち、この国歌のもとに一致団結したそうでして、君が代を好む私たちは、国家に荘厳さを求める気質をあるのかしら?って思い、文化の違いが楽しめました。
音を用いたマーケティングはまだ余白な部分が多く、冗長ですが読み物として面白い仕上がりになっています。