紙の本
期待してたんだけど
2016/03/07 23:25
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろこしゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「書店ガール」が好きだったし、食べ物と人間のほっこり物がマイブームなので迷わず購入したものの少々期待はずれ。
出てくるレシピがグルメではなく、すぐに真似できるような身近なもので優しい温かさが伝わってくるのが良かった。
食にまつわる人の話はスッキリしないというか読後感の悪いものが多くてモヤモヤしたものが残る。
2ちゃんねるのまとめサイトで読んだことがあるようなデジャブ感なのもマイナス。
明らかに続編を意識したような終わりになってるけど続きは買わないだろうな。
紙の本
町の小さな料理教室を舞台にした日常の謎。
2018/11/20 19:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店ガールの作者さんだそうです。
そちらは未読ですが、なるほど、気楽な読みやすさで
売っている方とお見受けしました
……ちょっとひっかかる書き方ですみません。
日常の謎は意外性がありますし、料理教室が舞台なので
メニュー描写もおいしそうです。
探偵役の先生もおっとりとした京風美人感を発していますし、
主人公は貧乏派遣社員でけなげさをかもし出しているという。
ようするに、おいしい設定てんこ盛りのテンプレ小説に
感じてしまうのですね。
ああ、思いっきりけなしてしまいました。すみません。
でも、するすると読めるうえ、内容も楽しめる作りなのは
間違いないです。
ただし読速は通常の三倍、
疲れたあなたに一服の清凉水という立ち位置です。
全部で六篇の連作短編集です。
料理教室で助手を務める優希。
先生を手伝いながら、授業のレシピをPCでまとめたり、
食材の分量を量ってみなさんに伝えやすくしたりする係です。
主宰する靖子先生は本物のシェフで、自らのお店である
菜の花食堂を月に二回お休みにして料理教室を開いています。
開催回数が少ないのに評判を呼び、
教室はいつも予約で埋まっています。
先生が目指すのは簡単で実践的な料理。
だから長続きもするし、リピーターも多いのです。
ところがある日、料理上手だった生徒の一人が
突然お休みしたのです。
結婚を控え、真剣に料理に取り組んでいた矢先のこと。
優希の心に、違和感がじわじわと広がります。
そしてある日、会社の昼休みに入ったレストランで、
生徒と結婚予定のはずの彼氏と偶然出会います。
もちろん、隣には知らない女性が立っていて。
どうです、テンプレ全開でしょう。でも続きが気になるんですよ。
登場人物たちの人間性のゆらぎが少なく、謎と料理を
井戸端会議風にわーっとぶちまけちゃう作品です。
だから再読は厳しいのですが、楽しく読めることは間違いないです。
疲れた時のほっと一息にどうぞという一冊です。
お風呂で読むのもいいのかもしれません。
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(収録作品)はちみつはささやく/茄子は覚えている/ケーキに罪はない/小豆は知っている/ゴボウは主張する/チョコレートの願い
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「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方…?イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!書き下ろし。
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「はちみつはささやく」 「茄子は覚えている」 「ケーキに罪はない」 「小豆は知っている」 「ゴボウは主張する」 「チョコレートの願い」
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こだわりの食材で丁寧に作られた料理を出す菜の花食堂。オーナーの下河辺靖子先生が、月に二回開いている料理教室にはさまざまな人が集まってくる。まずは、助手として働くことになった私こと館林優希も実はある事情で靖子先生に助けられたのだった。婚約者とうまくいかなかったり、友人関係が歪だったり、歳の差婚の決断ができなかったり、家族関係に悩みがあったり、料理教室に通う生徒たちもさまざまな事情を抱えているのだが、言葉の端々やちょっとした仕草から推理した靖子先生のアドバイスで、絡み合った事情が少しずつ解きほぐされていくのだった。そして実は、靖子先生自身も家族の問題を抱えていて、優希は少しでも役に立ちたいと思うのである。含みを持たせたラストなので、続編が期待できるかもしれない。靖子先生にもぜひ幸せになってもらいたい一冊である。
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なんかぱっとした話もなく、たいした謎ときでもなく面白みにかけました。主人公に魅力がないのと、料理もさほど美味しそうに描写されてないので、どうでもいいなと思いながら読みました。
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小さな店でお料理教室をする先生と助手、生徒さんたち。
丁寧に料理を作りつつ、身近な困りごとを解決していくお話で、和みました。
東京郊外の古い町並みにある~菜の花食堂。
休業日に月2回行われる料理教室は大人気なのです。
オーナーの靖子先生は、さりげなく料理の基礎を取り入れながら、日常的に作りやすくて美味しいレシピを教えてくれるのですから。
婚約者に自慢の手料理を食べてもらったら、別れを告げられてしまった?
初老の男性が苦手だった茄子の、唯一食べられた料理とは‥
頼まれて買ったケーキが捨てられた背景には何があったのか。
元気なおばさんの不審な行動の理由は?
助手の優希は、職を失って困っているところを、たまたま靖子先生に助けられました。
かっての同僚に引っ掻き回されたとき、あとでバッサリ切ってくれる先生がかっこいい。
優しくて細やかで鋭い、しっかり者の先生は、出来すぎなぐらいですが~
意外なことに実の娘とは上手くいっていない。
子供が自立しようとするとき、出来すぎな親は実は厄介な難題なのかも?
それも解決へと向かう方向で、終幕へ。
ほのぼのする読後感で、とても素敵でした☆
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全体に薄味だった。自己評価よりずっと詮索好き・噂好きな点で、今ひとつ主人公に共感しにくいのだけど、話を展開していくにはやむを得ないか。
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住宅街にある小さなレストラン「菜の花食堂」で月2回開かれる料理教室。
そこに集う人たちにまつわる小さな事件をオーナーシェフの靖子先生が解決していく短編6作品。
全体的にほのぼので、毎回、なにか野菜がテーマにもなっていてそこも興味深く読みました。
事件の謎解きをする靖子先生のキャラも、料理や野菜に関する文も好きですが、助手の優希さんがちょっと苦手キャラなので☆4こ。
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菜の花食堂の料理教室で靖子先生が教えてくれるのは美味しいレシピとささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方・・・?
気になったので前作を読んでみた。マープルみたいな靖子先生がステキだった。面白いし読みやすくてサクサク読了。2作目を先に読んでるので知ってるキャラもちらほら。靖子先生のレシピがないのが残念。
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菜の花食堂というレストランに併設された料理教室。オーナーの老婦人・靖子先生の助手をつとめる優希が語り手となり、周辺の人々の身に降りかかった「日常の謎」を解き明かしていく連作短編。
料理教室の話なので、謎も料理絡み。背後に潜むのは気持ちのすれ違いだったりするけど、上手く口に出せなかったりしている状態。その謎を、料理をヒントに靖子先生が解く形。
一話目は、ほぼ結婚が決まっていた彼氏に手料理をふるまった女性が、何故か別れを告げられてしまった話。この女性が料理教室の生徒。靖子先生は彼女にその時の料理を再現してもらい、その本格的な味を見て、彼女が料理を生業とする決意をしていることを見抜く。しかし彼氏は、美味しいレストランそっくりの料理を見て「人に頼って生きていくタイプ」だと思い込み、自らの夢である独立開業についてこられないと判断して別れを告げたという真相。
二話目。
料理教室に通っている数少ない男性・杉本。杉本は、今はいない妻が出した茄子料理を上手く再現できないという。自分の茄子嫌いを克服してくれた料理とのこと。話を聞いた靖子先生が見事に再現してみせる。靖子先生はその茄子料理に手間がかかることを説き、さらに、杉本は若い妻と再婚したこと、でも周りにああだこうだと言われて別れようと思っていること、そして亡き妻ではなくその後妻が茄子料理を作り、茄子嫌いを克服させたことを見抜く。茄子料理は手間がかかり、それは後妻は杉本を大切に思っている証拠だと言う。
杉本は後妻と別れず、これからも暮らしていくことを誓った。
三話目は、語り手の優希の過去の話。優希はOLをしていたが、人間関係の軋轢で辞め、自暴自棄になっている時に靖子と出会い、料理教室の助手になることで救われた。
会社を辞めるきっかけになったのは、先輩OLの退社パーティーの時に、わざと腐らせたケーキを出したと疑われたこと。
靖子は優希の話を聞き、ケーキを悪くしたのはその先輩OLだと言った。先輩OLは摂食障害になっており、ケーキを食べないようにするためにそんな方法を取ったのだと言う。
さらに、優希に嫌がらせをしていた同僚OLを追っ払っていた。
優希は改めて靖子の人柄をかみしめる。
四話目。料理教室に通うおしゃべりな主婦が顔に痣を作っていた。医学部入試に失敗して自宅浪人をしている息子に殴られたらしい。息子が小豆を煮ている時の出来事だという。
靖子先生は、息子は漢方治療の一環として小豆を煮ており、煮汁も必要だったのに、主婦が捨てようとしたので手が出てしまったと見抜く。
主婦は、東洋医学を学びたいのだという息子の意志を確認することができた。
五話目。
料理教室に通う若い主婦たち。子供のいる主婦・大澤たちは、子供のいない気弱な主婦・八木に子守りを押し付けたりしている。そんな時、大澤の娘がふと姿を消してしまった。
たまたま通りかかった優希と靖子先生はいなくなった娘を探し始める。
靖子はいなくなった娘が曾祖母の墓参りに行っていたと見抜き、黙っていなくなったのは大澤の言葉があったからだと指摘する。
ラ��ト。
靖子先生のことが明らかになる。
靖子先生はバツイチ。娘がいたが、絵画に住む夫の方へ行っているという。その娘からチョコレートやニットの帽子が届く。どれも日本で買えるものばかり。何の意味もないと思われたそれらの贈り物だが、過去の出来事を思い出すうちに、贈り物が靖子に対する娘からの遠回しなメッセージだということに辿り着く。
離婚して夫の元から離れているという靖子の娘。そんな娘に会いに、靖子は海外へ旅立つ。
靖子不在の間は、優希や料理教室の生徒たちがレストランを切り盛りすることになった。靖子の留守を守るため、優希は大いに張り切る。
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「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方…?イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!書き下ろし。
少し簡単な感じはしたけれど、
すらすらと読めて面白かった。
難しい本や、重たい内容の本を読んだ後の
ちょっとした息抜きに読むのにいいかもしれない。
ラストは靖子先生の話で終わるのだけど、
その後がどうなったか気になる!
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書店ガールの人の本かぁ、と手に取ってみました。こういう人が死んだとかそういう話ではない日常ミステリは読みやすくて良いですね。
最初の婚約者のお話はちょっとコミュニケーション不足過ぎるなぁと思うんですがどうなんだろう。言葉が足らないよねぇ…と思いながら読みました。料理は美味しそうだけどこれ作ってみたい~って感じでは無いのは家庭料理だからだろうか。やっぱり家のご飯が一番おいしいってのはあるんだろうなぁなんて思いました。
そしてヒロインの最初の会社の人間関係が怖い、怖すぎる… なんだそりゃ。
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はちみつ、茄子、ケーキ、小豆
ごぼう、チョコレート。
小さな謎だけれど、本人にとっては、大きな謎。
はちみつに関しては、これを優しさと取るか
優柔不断と取るか。
茄子は全然気が付きませんでした。
言われれば納得のフラグ乱立でしたけれど。
ケーキの元同僚は、どうしようもない人種です。
こうしてしか、生きられない性格になっているので
逃げた方が精神的に安全です。
小豆にそんな効能があったのか、と思いましたが
希望がどうしてそんなに変わったのか、に納得。
ごぼうの登場人物の、母親2名はちょっと考えた方が
よろしいかと思います。
人の善意に甘えるのはいいですが、それが普通だと
思い始めたらもう駄目です。
最後のチョコレートになって、ようやく見えた
先生の過去。
相手の気持ちに立って考える、というのは
いくつになっても大変です。
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地元の野菜をふんだんに使ったランチが評判の、武蔵野にある、昭和モダンな木造家屋、『菜の花食堂』
オーナーの下河辺靖子先生は、定休日を利用して、月二回、料理教室を開いている。
腹ペコで倒れ掛かっていたところを先生に助けられた私・館林優希は、助手を務める。
料理教室は定員8名。
生徒さんたちの身に起きる、小さな悩みや困りごとを靖子先生が解いていくのだが、先生は、謎解きを楽しむという感じではない。
困っているから力になってあげたい…と思っていろいろ考えるうちに、気づいてしまうのだ。
それは、先生の人生経験と、人間を見る確かな目、そして身の回りへの観察眼から来るのだが、他人の事情を知ってしまうことを、先生はちょっと悲しく思っているのかもしれない。
でも、最後はいつものふんわりした笑顔に戻って、優希を安心させてくれる。
なによりも、先生のレシピは美味しくて、舌にも体にも優しい。
『はちみつはささやく』
和泉香奈(いずみかな)さん24歳。自宅でピアノを教えているお嬢さん。
料理の腕もたしかだが、教室をやめると言い出す。
隠し事をする男は信用できるのか?
自分の夢にも正直に。
『茄子は覚えている』
料理教室には珍しい男性の生徒、杉本春樹(すぎもとはるき)さん。
定年後、料理を習い始める。
妻が作ってくれた茄子の揚げ浸しが忘れられないというが…
『ケーキに罪はない』
優希は、仕事の帰りに、以前の会社で一番苦手だった同僚に再会する。
彼女が優希の「今」を詮索し、踏み込んでこようとすることに動揺する。
先生の優しくも毅然としたはからい。
『小豆は知っている』
50代主婦の村田佐知子(むらたさちこ)さんは、詮索好きでおしゃべり好き。
そして、助手か主のように教室を仕切るのが、優希には煙たい。
しかし、村田さんにも意外な秘密があった。
『ゴボウは主張する』
若い主婦3人のグループ。
子供のいない八木千尋(やぎちひろ)さん、八木さんの大学時代の友人大澤小百合(おおさわさゆり)さん、大澤さんの「ママ友」の前田桃子(まえだももこ)さん。
八木さんは少し立場が心もとない。
そして、あとの二人は少し心ない。
『チョコレートの願い』
優希は、先生のことを何も知らない。
根掘り葉掘り聞き出すのははばかられるし、先生はいつもゆったりして、しかし謎めいている。
ある日、フランスから赤い帽子が届いて…
最後に料理教室の有志が協力する出来事と、優希の成長がうれしい。
続きが気になります。
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いわゆる『日常の謎』系のミステリなんですが、謎て言うほどの謎じゃないというか、無理やり謎にしてる感が…。
というか、村田さんが自分の周りに実際にいたら、相当しんどいよな…。
この人がいるという理由で、この料理教室に行きたくない。
あと、語り部の女の子のキャラが無理。
読むのをやめたいくらいイラつきはしなかったけど、それ以上読まなくてもいいかな…て感じで、2話読んで読むのをやめました。