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商品説明
よきにつけ悪しきにつけ人類に重大な影響を及ぼすと思われる人工超知能と、どう向き合っていけばよいのか? 「人類とは何か」といった根源的な問題から議論をスタートさせ、人工超知能とシンギュラリティの未来を問う。【「TRC MARC」の商品解説】
人工知能(AI)の激しい開発競争と急速な進歩、その後にやって来る開発者(人間)を嘲笑するかのような〝シンギュラリティ(技術的特異点)〟の世界。シンギュラリティとは、科学技術進化のスピードが、人類の予測が不可能なまでに高速化する状況(その時点)を言い、それが2045年あたりに生じるとされるところから「2045年問題」とも呼ばれる。これは人類文明としての科学技術の進歩を逸脱した特異な状況であり、「機械が人間の仕事を奪う」といったレベルをはるかに超える。それは本当にやって来るのか? やって来たときに人類はどう生きるのか? 気鋭のロボット工学者が生物進化、技術進化に遡って説き起こす人類近未来の物語。【本の内容】
著者紹介
台場 時生
- 略歴
- 〈台場時生〉某大学理工学部准教授。ロボット工学、特にヒューマノイドロボットの運動制御に関する研究に従事。ロボット、人工知能と人間の共存の在り方、さらに人類そのものの未来について考察を行う。
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年4月号より
書標(ほんのしるべ)さん
人工知能の分野は日々めざましい進歩を続けている。プロの棋士を打ち負かし、コールセンターに就職を決め、星新一賞の一次予選を通過するまでに至った。人間側がこれらの出来事を幼児の成長を見るように微笑ましく思えるのはいつまでの話だろうか。
本書は、近い未来に訪れる技術特異点に起こりうることを予想し、その未来の是非を問うと共に、人類の生きる根源的な意味を考える。技術的特異点とは、科学技術の進歩が超高速化する時を指す。特異点を超えると、人工知能は今まで人間が担ってきた活動を余すことなく代替・超越してしまう。結果、人間は働く必要性を失い、欲するものはすべて与えられ、一瞬にしてあらゆる知識をインストールでき、その身は限りなく苦痛を忘れた不老不死へと近付く。さて、人工知能の発達は、諸手をあげて享受すべきか、何がなんでも回避すべきか。
人工知能の父とよばれたチューリングは「機械は思考する」と言った。思考とはなにか、意識とは、幸福とは、生きる意味とはなにか。人工知能を考えることは、人間を考えることだ。著者は生物的進化の最終点に人類を置き、さらに今後人類がどのように進化をするか(あるいはしないか)を予想していく。
十分に発達した人工知能は神と見分けがつかない。我々が親しんできたサイエンス・フィクションの世界は目の前に迫り、今日も人間の根幹を揺さぶり続けている。