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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/02/09
- 出版社: 祥伝社
- サイズ:20cm/400p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-396-63486-5
読割 50
紙の本
家康、江戸を建てる
著者 門井 慶喜 (著)
豊臣秀吉が徳川家康に要求した国替えの真意は、低湿地の土地と豊饒な所領の交換であった。家臣団が激怒する中、なぜか家康は要求を受け入れ…。ピンチをチャンスに変えた天下人の挑戦...
家康、江戸を建てる
家康、江戸を建てる
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商品説明
豊臣秀吉が徳川家康に要求した国替えの真意は、低湿地の土地と豊饒な所領の交換であった。家臣団が激怒する中、なぜか家康は要求を受け入れ…。ピンチをチャンスに変えた天下人の挑戦を描く。『小説NON』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
流れを変える | 7−75 | |
---|---|---|
金貨を延べる | 77−176 | |
飲み水を引く | 177−236 |
著者紹介
門井 慶喜
- 略歴
- 〈門井慶喜〉1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒(日本史専攻)。2003年「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。ほかの著書に「東京帝大叡古教授」「かまさん」など。
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紙の本
ポップに納得
2016/03/26 11:17
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:oiaia - この投稿者のレビュー一覧を見る
家康が関東八州を治めることになってから、江戸の町を作るために行った事業をそれを任された人物を通して知ることができる歴史小説です。
現在でも、その歴史の跡を伺うことができる場所が文章の中に書かれていて、この本を持って東京をブラブラしたくなります。
「プロジェクトX」や「ブラタモリ」好きにオススメの一冊とかかれたポップに納得!
紙の本
東京(江戸)は永遠に普請中。
2016/09/24 08:51
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第155回直木賞候補作だが、残念ながら受賞に至らなかった作品である。
それでも東野圭吾選考委員が「スケールの大きさとスピード感に圧倒された」と第一に推していたし、他の選考委員の評価も悪くない。
それにこの作品には受賞作とならなくても、作品の評価は決して堕ちないだけの力がある。なんといっても、面白い。
三谷幸喜氏が脚本を書いて話題のNHK大河ドラマ「真田丸」に小田原の北条氏を攻めている戦場で秀吉が立ちションをしながら、家康に関東八州を差し出す場面があった。三谷氏のお遊びかと思っていたが、どうもそうではなく言い伝えとして残っているらしい。
この作品は5つの短編から成っているが、その冒頭にこの場面が描かれている。
後に「関東の連れ小便」と呼ばれたこの時から、家康の江戸開闢が始まる。
5つの短編では、「治水」「貨幣」「飲料水」「石垣」「天守閣」をどう作っていったかが描かれていく。
それぞれの事業に多くの人々が関わって、その人たちの姿も面白いが、それよりも江戸そのものが一個の人格のようにしてある。
「江戸は永遠に普請中。成長をやめる日は来ない。そこに街があるかぎり」と、作品の中で著者はこんな風に江戸の町を表現している。
最近の東京都の豊洲移転の混乱の有り様などを見ていると、まさか家康の時代ではないにしても、東京は「永遠に普請中」なのではないかと思えてしまう。
この時にこの作品を直木賞に選べなかったのは、選考委員にそこまでの読みがなかったということであろう。
紙の本
本屋さんのポップに誘われて
2016/06/03 08:36
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ツインパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋さんのポップに誘われて、ついつい手にとった本書
「ブラタモリ好きにはたまらない」
なるほどその通り
現在の地名へのつながりやなるほどと思う情報も満載
文句なしに面白かったです
紙の本
ビッグシティ誕生の感動
2016/08/18 08:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:歴史書大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
「『ブラタモリ』『プロジェクトX』が好きな人にはお勧め」との事でしたが、読んでみて「なるほど」の一言でした。江戸は元々湿地の多い小さな漁村だったのですが、多くの人々の力によって川の流れが変わり、貨幣が作られ、飲み水が敷かれ、城が建てられて、少しずつ名もなき人々の力によって、世界的な大都市に発展していく様子を実感する事が出来ました。その最中には亡くなった人々もいた事ですし、家康、徳川家臣団、戦国時代を知らない若い人々にとっては、「江戸建設」のプロジェクトは新しい形での「戦」だったのかもしれません。そして、現在の世界都市「東京」へと変化していく…。笑いあり、涙ありの感動の一冊でした。小説の舞台になった所は、散歩感覚で周ってみたいと思うようになりました。
地図や図面があると、もっとわかりやすく読む事が出来たのではないかと思います。
紙の本
名作
2016/02/29 15:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オフコース - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年歴史小説に力を入れている著者。大胆な着想で書かれている本作。大河ドラマで家康にもスポットが、あたっている今年。お薦めの一冊です。
紙の本
家康、江戸を建てる
2016/02/22 17:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題では、主語は家康であるが、内容は、一般人には知られていないが、今日にまで続く大都市江戸の基盤を作った人たちの物語。家康の死後にも続く。各部完結の構成であるが、ところどころに前作の主人公が顔を出す。
電子書籍
世界に冠たる江戸の町を、現代の大都市東京の基礎を作った人たちの物語。
2023/05/01 09:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
天正18年(1590年)夏、小田原攻めの最中に、豊臣秀吉は徳川家康に関八州を「進呈」すると言い出した。それまでの東海5カ国と引き換えに。
家臣たちの猛反対の中、家康はこの国替えを受け入れる。「関東には、手つかずの未来がある」との直感の故に。
江戸の泥地を、利根川の流れそのものを変えることで肥沃な関東平野に変える一大工事。三代に渡る執念ーー「流れを変える」
現代に続く計量貨幣の世の基礎となる小判を発行し、全国貨幣の支配者にーー「金貨を延べる」
江戸の街に上質な水道を。井の頭のルーツーー「飲み水を引く」
城が焼け落ちても残る、強くて美しい石垣を作り上げた男達の物語ーー「石垣を積む」
常識を覆した白い壁に込められた二つの意義ーー「天守を起こす」
戦争から平和の世へ。軍人・家康の治世家としての側面をクローズアップした快作。
世界に冠たる江戸の町を、現代の大都市東京の基礎を作った人たちの物語。
普段歩く町の風景も変わって見えてくるような気がする。
紙の本
戦争の時代から平和の時代へ。世界に冠たる大都市東京のルーツがここに。
2022/03/16 11:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
天正18年(1590年)夏、小田原攻めの最中に、豊臣秀吉は徳川家康に関八州を「進呈」すると言い出した。それまでの東海5カ国と引き換えに。
家臣たちの猛反対の中、家康はこの国替えを受け入れる。「関東には、手つかずの未来がある」との直感の故に。
江戸の泥地を、利根川の流れそのものを変えることで肥沃な関東平野に変える一大工事。三代に渡る執念ーー「流れを変える」
現代に続く計量貨幣の世の基礎となる小判を発行し、全国貨幣の支配者にーー「金貨を延べる」
江戸の街に上質な水道を。井の頭のルーツーー「飲み水を引く」
城が焼け落ちても残る、強くて美しい石垣を作り上げた男達の物語ーー「石垣を積む」
常識を覆した白い壁に込められた二つの意義ーー「天守を起こす」
戦争から平和の世へ。軍人・家康の治世家としての側面をクローズアップした快作。
世界に冠たる江戸の町を、現代の大都市東京の基礎を作った男達の物語。
普段歩く町の風景も変わって見えてくるような気がする。
電子書籍
東京と伊豆の見え方が変わる
2019/05/11 22:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makis - この投稿者のレビュー一覧を見る
家康の先を見通す力に感嘆しました。これを読めば、今自分が生活している街並みは家康が後世に残したものだと気付かされ、過去に想いを馳せることになる。何も知らずに旅行に行くより、この本を通じて知ることができた過去の光景を思い起こさせる近所の散歩の方が楽しく感じるようになりました。
電子書籍
家康、江戸を建てる
2016/11/29 12:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳川家康のことだけでは無く、違う視点での歴史小説であり面白い。一気に読み上げました。
電子書籍
サクッと読める
2016/07/26 15:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴーすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「江戸を建てる」
江戸を作る、でなく「建てる」にひかれて買いました。
歴史小説好きには物足らないくらいサクッと読めます。
しかし、「江戸」の都市計画にかかわった人たちの話を
随所に散らばめて(江戸の地形も散らばめて)サクッと読めます。
地理好き、散歩好きにはお勧め。
紙の本
大阪版が読みたい
2016/09/04 17:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
治水、貨幣、飲み水、城作りという点を通して、江戸のまちづくりを描いた本で、興味深く読めました。今の地名の由来や、昔はこの場所はこういう地域だったとか、紹介されていたので、今東京に住んでたら、もっと面白く読めたやろうなぁという点が、唯一残念でした。川を曲げるというエピソード、全く知らなかったので、驚き、思わず、ほんまかどうか、ネットで調べてしまいました(^o^)こういう本の大阪版が、あったらいいなぁ。
紙の本
テレビ化はどうか
2016/05/03 20:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TOTA - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊奈忠次
後藤庄三郎
内田六次郎
石切吾平
それぞれテレビ化されるとしたら誰が演じるのがNO1か。それぐらい縁の下の力持ちとはどのようなものか、どんな人物たるか、書かれた作品である。家康がどうして江戸へ行ったのか、というよりも江戸をどのように構築したのかがストーリーの主。技術的な用語を物語に乗せながら説明している。城や城下町、河の様子など新たな視点が自分の中に組み込まれた気がする。良作。
紙の本
プロジェクト江戸
2017/05/23 18:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒れた土地を一大都市へと変貌させようというスケールの大きい作品。小判鋳造は経済戦争だったとは知らなかった。一番気に入っているのは江戸城の石垣作りのエピソード。あの巨石によって運命が狂った人たは果たして報われたのか。
紙の本
史実との対照は許容範囲内
2016/12/25 14:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Birthmark - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史小説では往々にして、史実との乖離をどの程度許容するかが問題とされます。
この小説でも、事実との齟齬を指摘される場面があるようです。
ただ、史実だけを並べたのではエンターテインメントには成り難く、
あくまでも私の主観では、許容範囲と思います。
ただ、とくに初めのほうでは、一字だけの改行が目につき、
改めて見直すと、わざわざ平仮名にしなくても? と思われる文字で字数増やし、
改行しているように見える個所が多数ありました。
雑誌連載時の体裁を確認していませんが、同様の改行だったのでしょうか。
著者のインタビュー記事では「読ませるテクニック」といった言葉があったものの、
具体的なテクニックには言及していませんでした。
はたして、これがそのテクニックの内なのか、少々気になりました。