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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/02/17
- 出版社: 光文社
- サイズ:20cm/296p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-334-91077-8
読割 50
紙の本
光の庭
著者 吉川トリコ (著)
成人式の数日後、高校時代の仲良し5人組のひとり、三千花がバラバラ死体で発見された。16年後、三千花をテーマにルポを書こうと取材をはじめた志津だが、そこには女たちの深い闇と...
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商品説明
成人式の数日後、高校時代の仲良し5人組のひとり、三千花がバラバラ死体で発見された。16年後、三千花をテーマにルポを書こうと取材をはじめた志津だが、そこには女たちの深い闇と絶望が渦巻いていて…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
吉川トリコ
- 略歴
- 〈吉川トリコ〉1977年静岡県生まれ。「ねむりひめ」で女による女のためのR−18文学賞大賞と読者賞を受賞。他の著書に「グッモーエビアン!」「ぶらりぶらこの恋」など。
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年4月号より
書標(ほんのしるべ)さん
「銀チョコラバーズフォーエバー!」
三千花・志津・麻里奈・理恵・法子―仲の良い少女たちは高校卒業のあの日、自分たちの友情は永遠だと信じて叫んだ。しかしそれぞれが進学、就職などで別々の道へ進んだことによってその関係ははかなくも崩れていく。そんななか迎えた成人式の数日後、三千花が少年グループに拉致されバラバラ死体で発見される。そしてその事件の16年後、志望通りライターになったものの挫折して地元に戻った志津は「三千花に何が起こったのか」をテーマにルポを書こうと、友人たちに取材を始めるが…。
作者が自分と同世代の女性たちの生きる様を心理サスペンスの要素も加えながら綴る物語である。輝かしい未来を信じて笑っていた少女たちが、それぞれの現実に直面して傷ついたり、欺瞞に満ちた暮らしを綴ったり、心の闇にとらわれ抜け出せずにいたりする様が描かれ、そしてその状況に安易な解決は与えられない。
それでもタイトルの「光の庭」で象徴されるような、キラキラと楽しかったあの時間は否定されるものではないという思いが胸に残るのだ。