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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2016/02/18
- 出版社: 農山漁村文化協会
- サイズ:27cm/40p
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-540-15195-8
紙の本
イチョウの絵本 (まるごと発見!校庭の木・野山の木)
地域の環境や景観を形づくり、人のくらしに欠かせない様々な恵みをもたらしてきたイチョウ。四季の姿から、野生種の特徴や分布、幅広い利活用、イチョウにまつわる文化や歴史までを、...
イチョウの絵本 (まるごと発見!校庭の木・野山の木)
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商品説明
地域の環境や景観を形づくり、人のくらしに欠かせない様々な恵みをもたらしてきたイチョウ。四季の姿から、野生種の特徴や分布、幅広い利活用、イチョウにまつわる文化や歴史までを、豊富な写真や絵で紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- れきし
- 恐竜の時代にさかえたふるい木
- 氷河期を生きぬいて、ヒトと出会う
- 中国から日本、西洋、そして世界へ
- そだち
- いろいろな形をみせる原始的な形の葉
- まっすぐ長くのびる枝 短くのびる枝
- メスの木、オスの木を探せ
- 花びらをもたない雌花と雄花
- 風で受粉、花の中で精子を育てる
著者紹介
濱野 周泰
- 略歴
- 〈濱野周泰〉1953年東京都生まれ。生物環境調節学博士号取得。東京農業大学地域環境科学部造園科学科教授。専門は造園植物、造園樹木学。社叢学会副理事長。著書に「葉っぱで調べる身近な樹木」など。
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紙の本
イチョウの歴史も花も面白い。
2016/05/24 11:31
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
氷河期の化石の姿とあまり変わらないまま現在も生きているイチョウ。特徴的な葉のつくりや、実のでき方などの話から木材としての利用の話まで、幅広くイチョウについて教えてくれる本です。神社や公園で大木なども見かけるイチョウですが、日本原産ではないとはおどろきです。「茶わん蒸し」などという何とも日本的な料理に使われているのに。
きれいな写真がとても見ごたえがありましたす。イチョウの実のでき方はとても特徴がありますが、大きな上の方になる実をできる前から観察することはとても難しい。それを詳しい写真で見ることができてとても勉強になりました。出て来たばかりの雌花はチョコチップみたいな形のものが二個飛び出していて可愛らしいというか不思議な姿。雄花は、季節に地面にいっぱい落ちていた「あれがやっぱり」と納得しました。
秋に黄色く色の変わる原理や、葉っぱが落ちる仕組みなどの解説もわかりやすい。拾った実から育てる方法も書いてあってやってみたくなります。「実生から出てくるのは雄の木がほとんど」というのは知りませんでした。ほんとかしらと思っても、確かめるのは大きな樹に育てなければならず、個人では確かめようがなくて残念です。
『丸ごと発見!校庭の木・野山の木』というこのシリーズは文化的な部分も含めての解説を目標としているのですが、本書に関しては構造や生長などの写真による説明が良くできていると思いました。その分、文化的な部分とか力の入った挿画が役不足のような、少し浮いているような感じになったようで残念ではあります。