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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
フジテレビといえば、トレンディードラマやお笑い、バラエティーなど視聴率1位であったが、今では他局に抜かれている。そういえば、この数年、フジテレビでどんな番組をしていたっけという人も少なくない。その原因が探られている。
紙の本
テレビの未来は暗い
2016/08/31 00:38
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投稿者:いなとみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進めて思ったが、何もフジテレビだけの問題ではないはず。
一度成功した企業では新たな変革を起こすと、成功経験者が邪魔をする事がよくありますね。
たいていそんな時が終わりの始まりですね。
紙の本
人事の一新が必要
2016/04/30 18:57
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投稿者:hiroyuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
バブル時代を引きずっている、日枝久会長、亀山千広社長、大多亮常務取締役を交代させ、人事の一新を図らなければ組織として再生しないことは分った。
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開局56年目を迎えるフジテレビは今、視聴率低迷、経常利益赤字という危機に瀕し、かつての勢いをまったく失ってしまっている。
・1959年 開局
・1970年代 暗黒の時代(制作分離)
・1980年代 80年改革、横澤プロデューサーが仕掛けたお笑いブーム、
・1981年 楽しくなければテレビじゃない
・1982年 年間三冠王達成、以来12年間トップの座に君臨する。
・1984年 鹿内春雄副社長による「フジテレビ村」村おこし、フジサンケイグループ強化 (映画「南極物語」、夢工場) 大幅人事異動、大部屋主義
・1985年 フジサンケイグループシンボルマーク決定
・1988年 鹿内春雄氏死去
・1992年 鹿内宏明議長、動議により解任
・1994年 日テレに首位の座を奪われる。
・1997年 お台場へ社屋移転、株式上場
・2003年 お台場冒険王スタート
・2004年 年間三冠王11年ぶりに日テレから奪還
・2005年 ライブドアTOB騒動
・2007年 あるある大事典やらせ問題
・2008年 持株会社FMHに移行
・2010年 再びトップの座をあけ渡す。
・2011年 韓流デモ
あのキラキラ輝いていた80年代90年代のことを考えると、今の凋落ぶりがあまりにも悲しい。2016年現在、視聴率はなんと4位にまで落ちぶれているのだ。
その原因として筆者は次のことを挙げている。
・あるあるを始め、不祥事が次々と起こり、コンプライアンス重視により、上司が現場に積極的にコミットするようになった。
・一流企業の一流社員となり、入ってくる新入社員も扱いやすい優等生タイプが増えた。
・リーマンショック以降、激落ちした営業収入がなかなかあがらず大幅コストダウン。
・「楽しくなければ」の呪縛から抜けられず、視聴率を取ろうと昔のヒット作を持ってこようとする。
・上司と部下の関係がぎくしゃくしている。
復活への道は「社風」を変えることだと筆者は結んでいる。鹿内春雄さんのようなカリスマが現れて、新しい風を吹き込んでくれないものか。
がんばれ、フジテレビ!
もう一度、あの能天気なお祭り騒ぎを見せてくれ!
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80年代のテレビ黄金期を支えたフジテレビ。元社員かつ社会学部教授の視点からなぜ躓いたのか、を指し示す一冊。単なる業界本ではなく、組織論、場づくりの視点からも学びのある一冊。
(1)制作者同士を隔てていた発注者/受注者という壁が取り払われた。‥面白い番組を作るという共通ほ目標を掲げて一体感を持つことで仲間意識の強さが芽生えてきた。
(2)決断の速いことがフジテレビの売りとなった。
(3)80年代当時視聴率平均で1%違うだけでスポット広告の収入に数十億円の差が生じていた。たかが視聴率、されど視聴率。
(4)大部屋主義。中心部「編成」と現在「制作」を大部屋にまとめて社員同士が顔を突き合わせて話ができる環境が誕生した。
(5)他局がCMを流す正時に強いネタを放送する。‥日テレは毎分データを基に視聴者の好き嫌いら生理的感覚を客観的に分析して規則性を浮かび上がらせフォーマットの最適解を導き出していた。
(6)既存の番組で勝負出来る層の厚さを見せた。層の厚さと言えば聞こえは良いが、新たな番組に挑戦していないという見方も可能だ。
(7)誰もが諦めに似た気持ちで当事者意識を失い思考停止状態になっている様にも見える。‥その人がこうすればフジテレビはきっと良くなる、という具体的なアイデアを聞くことはなかった。
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視聴者としてはもちろん、テレビ広告の仕事をしているので、本書に記されているフジテレビの変化については、よく理解できる。凋落の分析というよりも、筆者がフジテレビにいて当時感じていたことを、50年史を引用しながら、吐露しているようにも見えるが、まさに、現場の実感というものが伝わってくる。
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最近面白くないなと思ってたが、そんなひどくなってたのか。
ただ、最後に堕ちた以降のページ数が少なくって、なぜ凋落したかと言うより、なぜ天下を取ったのかと言う感じか。
おっしゃる通りに、著者の肌感覚での私見ではあろうが、故に生々しい。
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元フジテレビ社員による、フジテレビが凋落した原因を探る一冊。
『フジテレビ凋落の全内幕』が様々な角度から分析してるのに対し、これはあくまで元インサイダーの立場からの分析。
なので、日枝会長の独裁などにはあまり触れておらず、あまり厳しい追及はないものの、インサイダーしか知りえない情報が盛り込まれており、面白かった。
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へぇ~。韓流のドラマを流しすぎというのが、私の印象でしたが、そうではなかったのですね。ビックリ。TV局の世界。これも教養。
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フジテレビは、父母同伴やアーチストがパフォーマンスをする入社式など、普通では考えられない特別な世界。
仲間意識が強いのに同調圧力が強いわけではなく、異才や鬼才がのびのびと能力を発揮できる会社で、「楽しくなければテレビじゃない」「そのためにはまず自分たちが楽しまなければならない」で80年代は時代もバブリーで通用した。
さらにお台場引越しで驕りや勘違いが起こり、企業寿命30年説ではないが時代の変化を捉えれず、形だけの組織化で失敗。トップの能力不足と浮かれすぎで人材が育たなかった事が起因。
まさに筆者の提言の、社風を大きく変える大転換をしないと再浮上は難しいと思う。
2016年の株主総会の株主の声は、「テロップが多すぎる、若い人にはいいのかもしれないが、笑い声がうるさい」「ドラマに往年のようなときめきがない」「嫌いなテレビ局1位に選ばれた。2011年に起こった、韓流偏向の抗議デモに対しても『嫌なら見るな』と放置した」「バブルを経験した世代ばかりで、若い人に権限を委譲できていないのが視聴率低迷の要因だ」などと辛辣なものばかり。
フジメディアHD全体で見ると、2015年度の業績は売上高が前期比0.4%減の6405億円、営業利益は同4.8%減の243億円とわずかな減益にとどまっている。ただ、株主は中核のフジテレビが営業益でほぼ半減の55億円に沈んだ事実、そして、視聴率に底入れの兆しが見えないことに苛立ちを募らせているようだ。
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フジテレビの話として読むのか、自分ごととして読むのかで評価が分かれる気がします。
自分の場合は、自分ごととして読みましたし、まるで自分の会社のことを言われているようで、いろいろと気づきがありました。
ちなみに、自分の場合は、今はあまりテレビを見ないので、ここ10年、下手をしたらここ20年ぐらい、各テレビ局に対するイメージがほとんど変わっていないのですが、この本を読んでみると、確かに納得できる部分が多々ありました。
やはり、組織は、組織の維持のためには、適切な変化を遂げないといけないですね。
改めてそのことを認識しました。
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人気があるものは、いつか落ちる時が来る。これは、何にでも言える事かと思われますが、その栄光と凋落が纏められた一冊。昔のフジテレビは確かに人気があったかと覚えています。現在はどの程度のものか分かりませんが(テレビを見なくなった為)当時の制作者も入れ替わりがあり、同じスタイルを維持しても時代に合わなくなるの事も必然。巨大企業はどのようにして変わり果てたのか?視聴者側からみた、知りえない内部事情がどのようにして動いて居たのか?そのあたりも読んでみて知りえる所だけでも、読んで損はない印象。
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フジテレビの凋落を、元フジテレビの社員が実体験をベースに分析。まあ、一般的な企業凋落本と同じく、一因を知ることは出来るが、後からの結果論ではたいてい何でも言える。同じ起因で別の結果が起こることもある。時代が変化するなかでの勝ち続けることの難しさ。内部目線の参考になったくらいかな。
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70年代生まれ、ひょうきん、ごっつ、カノッサ、三谷育ち。フジの黄金期と、自身の青春期がダブる世代にとって、今のフジの停滞ぶりはつらい。かといって、日テレが良いとは全く思わないけど。いいともフィナーレとともにフジは一回終わった、著者の意見に同意。ファンとしては王者復活を期待してる。天才Pがいればよいのだが。。