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復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に (角川新書)
国家と人間の危機を徹底分析したマルクスの言葉は、色鮮やかに現代を映している。戦争か恐慌か、過剰資本は国家に選択を迫る。2人の碩学が、今の時代の資本主義を超える、新しい可能...
復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に (角川新書)
復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に
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商品説明
国家と人間の危機を徹底分析したマルクスの言葉は、色鮮やかに現代を映している。戦争か恐慌か、過剰資本は国家に選択を迫る。2人の碩学が、今の時代の資本主義を超える、新しい可能性を議論する。〔「国家の危機」(ベストセラーズ 2011年刊)の改題,再編集し書き下ろしを加える〕【「TRC MARC」の商品解説】
「一人の悪しき人格者によって、国家はその品格をものの見事にねじ曲げられる」
戦争か恐慌か?
過剰資本は国家に選択を迫る。
私たちの眼前にある危機の正体も、それを超える理想も、共にマルクスから見えて来る。
佐藤優がマルクス研究の第一人者に直撃!!
「社会主義は死んだ」――そう言われて25年が経過した。しかし、国家と人間の危機を徹底分析したマルクスの言葉は、色あせるどころか、色鮮やかに現代を映している。戦争、恐慌、専政、衆愚政、貧困、ナショナリズム。近代(モダン)の問題は、現在進行形で私たちの眼前にあるのだ――。
今の時代の資本主義を超える、新しい可能性を議論する。
「この対論はよく噛み合っている。その理由は、二人とも、現下の日本と世界を何とか変えなくてはいけないと思っているからだ」(佐藤優「はじめに」より)
「今や資本主義は資本蓄積の限界という状態に次第に到達しつつあります。(中略)地上の世界の掟は、生産と再生産の繰り返し、大地や労働への尊厳、そして平等な分配と脱成長的世界を要求しています」(的場昭弘「おわりに」より)【商品解説】
「社会主義は死んだ」——そう言われて二十年以上が経過した。しかし、世界は資本主義の内在論理を知るためにマルクスを読むこと以上に有益な方法はないと言わんばかりの状況が続く。今こそマルクスに挑戦しよう!!【本の内容】
目次
- はじめに 資本主義の超克を「急ぎつつ、待つ」
- 第一章 変質する国家
- 第二章 マルクスと宗教性
- 第三章 社会主義はなぜ失敗したのか
- 第四章 『資本論』を読む
- 第五章 マルクスの可能性
- おわりに 排除の世界をつくらない。その可能性
著者紹介
的場昭弘
- 略歴
- 〈的場昭弘〉1952年宮崎県生まれ。神奈川大学経済学部定員外教授。経済学博士。著書に「ネオ共産主義論」他。
〈佐藤優〉1960年東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。著書に「国家の罠」など。
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『復権するマルクス』
2016/05/31 18:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
全編が2人による対談形式となっている。
中々興味深く読めたが時事的な部分が古く感じたので変な感じがしたんだが5年前の本の焼き直しだったようだ。
よもや一度読んだ本かと思ったがそれはなかったようで安心した(笑)
佐藤優氏についてはもう何冊もどころか何十冊も読んでいるが元外務省主任分析官で鈴木宗男の事件に関連して逮捕され失職。
もうひと方の的場氏は佐藤氏より年長で経済学者である。
2人ともソ連邦時代にソ連を良く知り、また東欧圏にも留学などで滞在したり居住したりしていてかなり詳しい。
1989年のベルリンの壁崩壊から91年にソ連が無くなる時期に2人とも現地でそれを経験しているので話は2人で噛合っているんだが、門外漢としては余りにも専門的過ぎて正直ついて行けない感じがする。
また、東欧圏の諸国についても同様で各国それぞれの事情を2人とも把握しているが我々、日本に住んでいる人間には東欧と言うだけで何ヵ国があるのか、どこからどこまでが東欧と呼ばれる地域なのかさえ良く分かっていない。
況してや、現地の政治・経済から市場同行に国民の状況など知る術もないので読んでいながらチンプンカンプンな気がしてついて行けるレベルではない。
文字だけ追うのに精一杯で且つ、その中に本書の主眼であるマルクス主義についての議論があり、それが一体マルクスが唱えたものとどう違い、どう政治に利用されていたのかを2人は克明に分析している。
この辺は「マルクス主義」自体に対する誤解や偏見を持って読むと分からないのではないかと思う。
社会主義は既に破滅したと言って好い状況にあるが資本主義もまた、大きな波があり拡大しながらバブルと恐慌を繰り返す連鎖から脱却できない。
本書で2人が言いたいことは資本主義のその先についての展望や可能性であろうと思う。
然し、世界情勢を見るにIS(イスラム国)の抬頭とテロの拡大は止むところがなく、解決の糸口さえ掴めていないのが現状だろう。
明確な答えを提示する本ではないが読者ここ個々人がそれぞれにどう考えるのかを示唆するに充分な好著・対談だったように思う。
また再読する機会があると思う。