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紙の本
保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)
著者 宇野重規 (著)
18世紀から現代日本に至るまでの軌跡を辿り、思想的・歴史的に保守主義を明らかにする。さらには、驕りや迷走が見られる今、再定義を行い、そのあり方を問い直す。【「TRC MA...
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商品説明
18世紀から現代日本に至るまでの軌跡を辿り、思想的・歴史的に保守主義を明らかにする。さらには、驕りや迷走が見られる今、再定義を行い、そのあり方を問い直す。【「TRC MARC」の商品解説】
21世紀以降、保守主義者を自認する人たちが増えている。フランス革命による急激な進歩主義への違和感から、エドマンド・バークに端に発した思想だが、いまでは新自由主義、伝統主義、復古主義など多くのイズムを包み、都合よく使わている感がある。
本書は、18世紀のバーグから、T・S・エリオット、ハイエク、フリードマン、ラッセル・カークといった思想家、アメリカで風靡する新自由主義、リバタリアン、ネオコンといった集団を取り上げる。さらには丸山眞男、福田恆存らを通し、現代日本における保守主義の軌跡を辿る。こうした思想的・歴史的な経緯から、保守主義とは何かを明らかにする。さらには、進歩主義が衰退し、保守主義に驕りや迷走が見られるなか、そのあり方も問い直す。【本の内容】
新自由主義、復古主義らを含み保守主義者を自認する人々が増えるなか、起源から21世紀までの歴史を辿り、本来の考えを明らかにする【本の内容】
著者紹介
宇野重規
- 略歴
- 〈宇野重規〉1967年東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。同大学社会科学研究所教授。専門は政治思想史等。「政治哲学へ」で渋沢・クローデル賞LVJ特別賞受賞。
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本当の保守とは
2017/03/30 17:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あいん - この投稿者のレビュー一覧を見る
保守という言葉が胡散臭くなってきた昨今、あらためて保守ということを考えてみたくなり、この本を購入しました。フランス革命期から現代日本まで、本来の保守と保守を標榜する右傾化とが、同じステージで語られていることを何となく認識できました。何ごともバランスが大切であり、極端に傾き過ぎないように意識して見守っていきたいと思います。
紙の本
「保守主義」を語るにあたっての必要最小限の知識
2016/07/15 21:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代は「保守主義」が跋扈する時代ともいえるが、実はいわゆる「新自由主義」程度しか知らない人も少なくない。トクヴィルの民主主義論をはじめとしたフランスの政治思想を専攻されている著者による、「保守主義」とは何かを知るための入門書。「保守」を語るのであれば、本書の知識程度は当然の前提となろう。
紙の本
「進歩主義」の時代の終わりに
2021/12/08 21:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Fontana - この投稿者のレビュー一覧を見る
「今日と同じでない明日」、そんな時代があった。そんな時代は大きな変革・革命・戦争で始まる。フランス革命、ロシア革命、日本で言えば明治維新や1945年の敗戦。そういうガラガラポンがあって過去を清算して新しい世界を作る、それが「進歩主義」。しかし、進歩主義の行きつく果ても結局は停滞であることは歴史が証明したし、今現在、われわれも停滞の時代にいる。
「保守主義」とはそういうガラガラポンを否定する。伝統と歴史を重視し不具合を修正しながら過去につながる明日を愛する、それが「保守主義」。「保守主義」の本家はガラガラポンなしに帝国となったイギリス。そしてアメリカ。
系譜をたどれば、エドマンド・バーク、T.S. エリオット、G.K. チェスタトン、ハイエク、オークショット。アメリカではヴィーヴァー、ラッセル・カーク。アメリカには反知性主義、リバタリアニズムと流れてフリードマン、ノージック。一方、別の保守ネオコン側からの保守革命(レーガン)となるが。このあたりまで来ると本来の「保守主義」と混淆して判然としなくなってくる。
判然としなくなってきたのは、「保守主義」のカウンターパートである「進歩主義」そのものが行き詰りを見せているからでもある。工業化・電子化・グローバル化の果てにもはや「進歩主義」では立ち行かないことがわかってきた、そういう世の中で若者たちがそもそも保守的だったりという現象がおこる。
そこで本著の「はじめに」にあるチャーチルの言葉「20歳のときにリベラルでないなら情熱が足りない。40歳の時に保守主義者でないなら分別がたりない」にもどる。私も含めて「進歩主義」の長い戦後を生きてきた世代は、今でも、60歳でも「進歩主義」を是としているのではないか、まさに分別が足りない。この本によって真の保守とは何かを考える。