紙の本
地元の文化
2016/09/03 05:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて感じるのは、東京に行きたがるのは、地元の文化になじまない人かなってことです。4人の友達を比べればよくわかります。で、もっというならば、雑音を立てる人を地元にいづらくすれば、出て行く先は東京しかないってかんじですね。
多分、地元にいた方が夢を実現しやすいのは分かってるでしょうが。「若い」というより「幼い」って感じです。
紙の本
高校生か。
2022/09/23 22:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人になるスピードが違うと、足並みを揃えるのも難しい。誰かに寄り添うことも、自分のことで精一杯になることの方が多くて、気持ちのコントロールの仕方もわからなくて、うまくいかない。そういう時は、一回、1こだけ。1番やりたいこと1つだけ本気で向き合え。
投稿元:
レビューを見る
『ラジオラジオラジオ!』と『赤と青の物語』の2編が収録されています。
表題作は、ローカルのFMラジオのパーソナリティーを務める女子高生、華菜のお話。
華菜は東京に憧れていていつかはマスコミ関係の仕事をしたいと思っている。
その足掛かりに友達の智香を誘ってパーソナリティーに応募。
週一でラジオをすることに。
ただ高3で受験生ということもあり、智香がラジオから抜けたいと言い出す。
華菜は人と違う人間だってことに重きを置いてるというか個性的と思われたいって欲望がつよくてわりと他人に興味がない。
そんな中、友人のアヤちゃんがフラれたことをラジオで話したことで露呈していく。
大人の友人である、なつねえさんと付き合うのも実は自分のため。
自分本意だということに気づいた華菜。
高校生のときってこういう自己顕示欲みたいなもの、たしかにあるかもなーと思った。
なんか痛い。少しひりひりした。
でも初めて生放送でやったラジオは好感が持てたかな。
この経験を通して華菜が成長するといいなーと感じたラスト。
『赤と青の物語』は物語が禁止されまったくない時代に育った中学生の赤と青のお話。
赤と青というのはあだ名のようなもので、赤が女の子、青が男の子。
いつも図鑑を図書館で読んでいた二人。
青が図書館の地下には物語があると知り、ふたりは夜の図書館へ忍び込む。
そこで見つけた物語を貪るように読むふたりはネガティブなことを考え、それを実行しようとしていたのをやめることを決意する。
物語の持つ力というのは、本当にあると思う。
勇気付けられたり、元気をもらったり。
フィクションの世界に救われることはあるから、物語がない世界なんて本当に考えられないし、そんな世界嫌だなーと思った。
物語のおかけで、前向きになれた二人はすごく素敵でした◎
読み終わった後、ほっこりと温かい気持ちになりました。
投稿元:
レビューを見る
「ラジオラジオラジオ!」
自信はあるけど、根拠はない。
認めてもらいたいけど、見出されるべき特別な何かが自分自身にさえ見えてない。
価値ある一部の人間以外は、みんなモブ。
自分が高校生のときを思うと、心当たりがないとは言えない。というか、すごくある。
今でもその隙間うまってないかも。
でも、モブにだってかけがえのなさを感じることはできるし、それを大切にできる。
カナとトモ、いい関係が長く続いてほしい。
「青と赤の物語」
物語が失われた世界を描いた物語。
何かを軽んじることで損なわれるもの。誤解。弊害。
長い月日が経ってから、思わぬ影響がでてきたり。
リスクはつきものとかいうけど、やっぱり軽んじることで良い方向へは行きそうにないなと思う。
確かじゃないものに救われることなんて、いくらでもある。
実感をもって言える。
侵したくないし、侵されたくもない。
おとぎ話みたいにやさしくて、強い物語だった。
投稿元:
レビューを見る
主人公のあの感じは凄い分かるし、青春の(どちらかと言うと目立たない方の)お話。まだ自分は何者でもない感という意味での全能感と、それを満たせるのはここでは無い、東京に行けば…みたいな感じは、青春。この主人公の後日談みたいなのが読んでみたい(けど想像の中でもいいのかな)。
投稿元:
レビューを見る
加藤さんが、朝井リョウとのラジオ番組でやっていたコーナー【ラジオ!ラジオ!ラジオ!】が元ネタ?の小説。
二部の短編で構成されていて、前半はラジオのパーソナリティーを担当している女子高生のお話。後半は、物語が禁止された世界のお話。
トータル的な感想は、可もなく不可もなくで、イマイチでした…。ただ、ラジオをずっと聞いていたので、随分と親しみをもって読めました(笑)
もともと加藤さんが高校時代にラジオをやっていたこともあって、前半の短編はちょいちょいリアルな思いが伝わってきました。ラジオから繰り広げらる人間関係は、高校生あるあるような感じで、やっぱり学生同士の揉め事って面倒なことが多かったよなとしみじみ。
後半のストーリーは、図書館戦争のOPが連想されてしまって、おや?って感じでした。
投稿元:
レビューを見る
完全にカトチエとヒラマイが脳内補完されて読み進めました笑
身勝手な女子高生がハッとするような瞬間を散りばめ、感謝や申し訳なさといった純粋な感情をもってそれでも我が道を行こうとする、そんな真っ直ぐな作品だと思います。
投稿元:
レビューを見る
物語、登場人物などがすいすい入ってきて、そのイメージが頭に浮かぶのは自分がカトチエさんのラジオを聴いていて、カトチエさんの人柄とかひととなりをある程度知っているからなのか
なぁ。とにかく読みやすいので、どんどんと読み進められるんだけど、個人的には「え!?もう終わり!?」って若干の物足りなさを感じました。
是非、続き、それか後日談的なのでもいいから読みたい。
青と赤の〜の方は、童謡かのようで、シンプルながらにほっこりとしました
投稿元:
レビューを見る
「ラジオ!ラジオ!ラジオ!」のがいいよ。
懐かしさとかで共感されたりすると思う。この人はこれからもこういうのをたくさん書いてほしい。わたしはもう読まなくていいかな。
二編目はアンソロジーで既に読んだ。
投稿元:
レビューを見る
先日、加藤千恵さんの「ラジオラジオラジオ」を読みました。
加藤千恵さんの小説を読むのは、今回が初めてです。
で、今作は、ラジオにまつわる青春小説なんですが、加藤千恵さんは実際に、学生時代に友達と、「ラジオラジオラジオ」というラジオ番組をやっていたらしく(この番組名は、フリッパーズギターの「カメラカメラカメラ」から来てるらしいです)、その経験を活かして書かれた青春小説といった感じでした。
で、読んだ感じ、出来が悪いわけではないんですけど、長編の青春小説としては、ちょっと弱いかなあと思ったりしました。
なので、例えば、加藤千恵さんが、青春をテーマにした短編集を出したとして、今作をもっと短い話にして、その短編集の中に収録されてる一編、て感じだったら、ちょうどよかったんじゃないかなあと思ったりしました。
投稿元:
レビューを見る
読み終えてまず思ったのは
これ初稿でしょ?
ということで、
全然推敲されてないと思うんですけどどうでしょうか
もっと書けることあったと思う
こういう無神経な人がテレビ作ってるんだよなと思う反面、
ラジオがそこまで大事なものとして扱われる理由が、
ただ作者がラジオをテーマにして書こうと思ったからってだけなんじゃないかと思えてしまう
911テロの頃に時間を設定してる必要も薄くて、
どうせならそれとラジオをもう少し絡めたら、
ラジオの良さとか大事さもわかりやすかったんじゃないだろうか
ラジオ好きな人っていつも
「自分はラジオに救われた」
って言うけど、
それは本が好きな人も映画が好きな人も同じなので、
その言葉さえ言わせればいいということにしないで、
誰がどう好きなのかをちゃんと説明してほしいんだよな
あと、主人公以上に、作り手のセンスの問題があって、
なつねえの趣味の凡庸さがわざとなんだとしたら作者はけっこう意地悪だなと思うし(田舎者の限界を暗に示している)、
本当にそれがふさわしい小道具だと思ってあれらの固有名詞を出しているのだとしたら、
本当にしょぼいなと思う
投稿元:
レビューを見る
○夢を見る自分と現実を見る友人の狭間を動く、自分自身の気持ち。青春の一ページがつまっているようだ
・表題作 ラジオラジオラジオ!
主人公は高校3年生の華菜ことカナと智香ことトモ。
受験真っただ中ながら、地元のラジオ局で30分の番組を持っている。
カナは東京に出ることを夢見て、トモを誘ってラジオをやることにした。トモは断るかなと思いきや意外とノってくれた。
しかし、突然のトモの参加休止宣言、そして引退。
トモの気持ちを読めずにいるカナは気丈にラジオでもふるまうのだが・・・
高校生の彼らが、現実を見ようとしたときにラジオを辞めるという選択肢はある。しかし夢を追っていたいトモにとっては理解ができない。そうしているうちに気持ちも少しずつ離れていく様子に、昔の自分や友人を思い出し胸をぎゅっとつかまれるような気分になる。
どうしようもできない高校生の自分、周りの変化に対応できない自分。
自分はどんな答えを出すべきか?何とか見つけようともがく。
トモがこのまま受験を気にせず、あるいは受験と両立しながらラジオを続けていたなら、カナは自分が一つの世界にしかいないことに気づかなかったのではないだろうか。一つの世界にいることほど楽しいことはないが、外の世界に出なければならないときに、うまく対応できない。
高校生の頃って、そういう感情が生まれるから、とにかくいろんな世界のことが目に入るし目に入れざるをえないし、入れたうえで判断して自分で自分の道を進むんだ、という意思を作り出す年代なのかもしれない。
・青と赤の物語
物語が禁止されている世界で、青こと某男の子と赤こと某女の子が、よく出会う図書館を舞台に、物語を探す物語。
物語は人の心が作り、人の心を作る。
投稿元:
レビューを見る
地方に住むふたりの女子高生が、FMラジオのパーソナリティーを務める話。同級生や大人の友人とのつきあいのなかで、少しずつ大人になっていく。いまどきの女子高生は、こんな感じなのかな。
投稿元:
レビューを見る
時代を少し巻き戻し、2001年の設定で話は進む。高校生の華菜の始めた地方ラジオ番組「ラジオラジオラジオ!」。リスナーはほとんどいない。空回りの連続。友達との軋轢。華菜は自分がいろんな物を見ているつもりでも、高校生の世界はほんの小さなものだ。それに気付くのは、もっともっと先の話。やり直しのきかない、一度だけの短い青春の瞬間。成長して、「ラジオラジオラジオ!」を懐かしく思い出す時、華菜は何をしているだろうか。番組のオープニングテーマ曲のaikoの「ボーイフレンド」は華菜の「ほろ苦い応援歌」となるだろう。
投稿元:
レビューを見る
表題作「ラジオラジオラジオ!」と「赤と青の物語」の2篇。
前者は自分が前にツイキャスでラジオっぽいの配信してた時の気持ちを思い出した。有名になりたいという気持ちよりも誰かに聞いてほしいなあ!って気持ち。久しぶりにまたそういうのやってみたいなあ……。
後者は物語自体が無い時代に物語自体と出会った少年少女の話。すごい共感できる。小説が、物語が無かったらきっと今頃死んでたかもしれない。自分は幸せだと思った。