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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見幸せな家族に降りかかった悲劇に寄生し、闇へ闇と引き込むマインドコントロール。いや、まさか!そうはならないだろ!と思いながらもどこか酷く現実的で抗えない恐怖が付き纏う戦慄のミステリー。終盤の予期せぬ展開に更に息を飲んだ。非常に面白かった
紙の本
泣ける?
2018/10/07 14:33
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
泣けるということで読んだのですが実際にあった悲惨な事件を思い出してしまったりして、いやな気持になってしまった。
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帯につられて購入。
洗脳、拘束…破壊される日常。
けれどラストは思わず泣ける‼︎
ワクワクして読み始めたんだけど…
後半が良くない!
無理くりして文章にした感じ。
ラスト、泣けるとこ有った?
全くわからなかったけど。
'16.07.18読書完了
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最近、泣ける本を読んでいなかったなぁ。。。と思いつつ読み始めたら、
うん?。。。なんか違う。。。。
なんか、怖い。。。痛い。。。恐ろしい。。。背中がぞわぞわする。。。
本の表紙をよく見ると、なんと、「角川ホラー文庫」と書いてある!
平凡な家族が、洗脳によって崩壊していく様子が、
痛々しく残酷でおぞましい。
最後は、泣けなかったけど、変な寒気を感じました。
暑い日にいかがでしょうか。。。
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やってきましたこの季節。
夏の文庫フェス。
本屋に行くのが更に楽しくなりますよねー。
この本は帯に釣られて手に取ったのですが、まぁ進まない。
読みにくいとか、そう言う理由ではなく、精神的に辛くなる。
家族がバラバラになる様子が痛くて、逃げ場がない状況に追い込まれていく様がリアルで
読み進めるのが苦痛でした。
終わり方も、結局誰を悪者にしたら良いんだかと言う感じでモヤモヤ。
いっその事あやふやなまま終わらせてくれれば、訳が分からずもっと怖いのになぁと。
この手の『家族に入り込む』系でピカイチなのは雫井脩介の、火の粉だと私は思う。
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純粋に怖い。あり得ないと思いつつも、今までに起きた事件とか見る限り、あっという間に中に入ってきて普通の家庭が侵蝕されて凄惨な事件に発展してしまってるのかと…
やっぱりマインドコントロールされて、その上睡眠取れないと正常な判断できなくなるんだろうな。
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櫛木理宇の新刊出たんか、買わなきゃ(使命感)。
で、ページ開いてみたら、これ「寄居虫女」の改題加筆じゃねーか!
読み始めたら仕方がない。とりあえず完読。完読というか、再読。
前回の感想読み返すと、その話の不気味さに読み応えがあると書いてあった。
で、再読の今回。展開と内容を全部わかってるから、それほど楽しめなかった。
本は買う前にあらすじぐらい目を通しといたほうがいいね。
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子供を巧みに使ってある一家に入り込み、いつの間にかその家庭を崩壊し乗っ取っていく恐怖の寄居虫女。平凡な女子高生の皆川美海の家に、その女はやって来る。美海の家族は、いかにして『侵蝕』されていくのか…。
真っ白のロングワンピースに、肘まである白レースの手袋、白フリルが満載のポシェット、そしてもちろん靴下だってホワイトという、これだけでもだいぶホラーな出で立ちなのに、年齢不詳なまでの厚塗り(白塗り)メイクだって言うんだから、怖すぎます。
しかも皆川家が『侵蝕』されていく途中の寄居虫女が憎たらしいったらありゃしない。自分の家なんだから、こんな奴ら蹴散らしちゃえよ!と思いながらも、先が気になって一気読み。角川ホラー文庫だったけど、生きてる人間が1番怖いのかもしれません。
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幼い長男の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家に現れた同じ名前の少年。その後、寄生し始める奇妙な男女。洗脳され壊される一家の恐怖の果てに待ち受ける驚愕の真実とは。
現実にも北九州や尼崎にあった事件のように、家族を支配して崩壊させる手口が実に巧妙で恐ろしい。どんな円満な家族にも必ず小さな不満は各々あるわけで、その小さな隙を突かれると呆気ないほど家族という巣は脆い。本作は奇をてらわずにラストを迎えれば、もっと恐怖におののいたのに。
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皆川家に入り込んだ山口葉月。
その女が家を家族を侵食していく。
朋巳くんの心の解れ、圭介の幼さ、葉月の弱さが見え始めてからは一気に読み終えてしまった。
それまでは、苛立ちや恐怖で読み進めるのが怖かった。
葉月…。
もっと違う形で美海と会えてたら、もっと違う形で、この家に入り込む理由があったのなら…。
実際にあった事件のことを考えると、そう容易く言うことは出来ないし、葉月たちがしてきたことは許せることではないけれど、小説の中だけは、こう言わせてほしい。
幸せになれる道は他にたくさんあったと思う。
北九州一家の本も持ってるから、それを読もうと思う。
それで、ちゃんと異様なことだって実感したいと思う。
そうしないと、きっと自分は、葉月みたいな人に実際会ったとしたら、自分はいち早く取り込まれてしまうと思うから。
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文庫本を購入。父親の影が薄い女家庭をターゲットに家族と親しくなり、その家に居着いて支配してしまう厚塗り女と身知らず男児。徐々に洗脳されていく描写は人間の脆さが良く分かる。最後のネタバレは少し強引な感じもしたが、中盤の家族崩壊への様は見事。
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無味乾燥な改題になっちゃった。でも内容は葉月の化粧同様に濃く、正常な思考を奪われて大切な家族を大切に思えなくなっていく様が恐ろしい。この手の事件は現実起きているし、愚かと笑えない不気味さがある。子どもを亡くした喪失感につけ込まれたら、留美子みたいにならないって保証はないなぁ。
美海の最後の切り札かと予想していた菜の花畑の思い出に隠された真実に唖然。父親最低。まさかのどんでん返しにもびっくりだった。
「加害者でもあり被害者」という言葉がこの上なく重く、人生を狂わされてしまった多くの人を思うとやりきれない思いが胸に沈殿していく。なかなかハードな一冊だった。
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見ず知らずの他人が家族の誰かに取り入って家の中に入り込み、いつの間にか支配し家庭を壊していく。話だけ聞くと信じ難いけれど、実際に似たような事件がかつて起きたというから驚く。
不眠による判断力の低下、甘言、暴力と脅し、あらゆる手を使って他人を意のままに操るマインドコントロール。本当にそんなことが可能なのか分からないけれど、葉月の術中にはまり、互いに憎しみ合う家族の姿がもどかしい。何より身勝手な父親に腹が立つ。
葉月の異様な厚化粧には何か意味があるのかとは思っていたけれど、そう来たか。ちゃんと伏線が張られてたー。
他人に家を乗っ取られる恐さを描いた話だと思っていたら、ちゃんとミステリーだった。
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初めて「角川ホラー文庫」を買って読んだ。
きっかけは「死刑にいたる病」の巻末に載っていた。特別な経緯はありません。ホラー小説と言うだけで、作品を前にしてブルブルと震えながら読み始め、何故か途中で止めようとは思わなかった。
物語:皆川家は現在、女四人で暮らしている。留美子は、付き合っていた男性の紹介で小姑たちに、「ふしだらな女」呼ばわりされていた。お腹には既に小さな命が宿っていたからだ。「わたし、絶対に彼と結婚しますから」それから留美子は順調に三人の娘を生んだ。三人目を産んだ九年後、四度目の妊娠で検診の結果、男児だった。
あの日の事故を境に、生活のすべてが一変した。以来、留美子は心を塞ぎ「よき母、よき妻」であることをやめた。―智未(長男)のいない我が家なんて、もう見たくない。
玄関先でうつむいたまま、留美子はため息をついた。小さな爪先が視界に入った。顔をあげる。途端、留美子は目を見開いた。目の前に、四、五歳見当の男の子が立っていた。男の子は「トイレ…貸して、下さい」と言い、留美子は場所を教えたが、男の子は間に合わなくて漏らしてしまった。
両方の拳を握り、その場に立ったまま、粗相をした自分を恥じて声もなく泣いていた。
その姿に、思わず留美子は胸を衝かれた。
ちいさい子に、こんな泣き方をさせてはいけない。子供が他人の前でこんな風に声を押し殺して屈辱の涙を流すだなんて、あってはならないことだ
ひどすぎる。この子の親は、どこでどうしているんだろう。靴も履かずに子供一人で徘徊させているだけでも異常なのに、こんなに痩せさせて、お風呂にも入れず、トイレにも行かせないなんて。
その後交番に届けたが、留美子は、亡き長男のこともあり、親が見つかるまでの間だけ預かることにした。
子供に名前を聞くと「朋巳。山口朋巳」という。
勿論、家族の反対があったことはいうまでもない。事故で亡くなった智未は、留美子に溺愛されていた。朋巳が皆川家に来てから三週間、荒んでいた皆川家は、なんとなく落ち着いてきた。ある雨の日の午後、長女琴美が自宅の軒先に立っている女を目にとめた。何とも言えぬ風貌に、琴美は思わず身を引いた。
皆川家の人たちは、女がⅮVを受けていたと勘づいた。
「あのう、もしどこへも行く当てがないのでしたら、よかったらー」と声をかけてしまったのが悲劇の始まりだった。
朋巳の母、山口葉月が住み着いた。巻末に、この小説は単行本『寄居虫女』を加筆、修正の上、改題し文庫化したものです。と書いていた。
冗談キツイぜ‼
あらま、読書は楽しい!
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けっこうエグい内容ですね~
最終的な結末は、意外なものでしたが、単純ではないという部分では、読み応えがあり、面白い内容です。
エグい描写が多くて、刺激的ではあります~