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紙の本
コレクション (キャラ文庫)
著者 水原とほる (著),北沢きょう (イラスト)
日本美術界を揺るがす無名の天才画家のコレクション――突然伯母から莫大な価値を秘めた絵画を相続した祥。その取り扱いに戸惑う祥に、数多の画商が群がってきた!! 一番乗りで現れ...
コレクション (キャラ文庫)
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商品説明
日本美術界を揺るがす無名の天才画家のコレクション――突然伯母から莫大な価値を秘めた絵画を相続した祥。その取り扱いに戸惑う祥に、数多の画商が群がってきた!! 一番乗りで現れたのは、業界で「詐欺師」と黒い噂の若き画商・久木田。「わたしに預ければ、悪いようにはしない」そう微笑まれ、胡散臭く思うけれど、なぜか拒絶できない。一体誰を信じればいいのか――祥は選択を迫られるが!?【商品解説】
計り知れない価値を持った絵画コレクションを巡り、男達の野心と劣情が交差する――水原とほる渾身の絵画ミステリー登場!!【本の内容】
計り知れない価値を持った絵画コレクションを巡り、男達の野心と劣情が交差する——水原とほる渾身の絵画ミステリー登場!!【本の内容】
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紙の本
「君の目には美しいものだけが映ればいいと思っているよ」
2022/06/04 05:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
軽やかで少し甘い作品
作者さんの作品は日本画を扱うものが数本あるのですが
これはそれとはちょっと毛色が違います。
絵を相続した祥と画商・久保木の話
“古河惷辰”という江戸時代の日本画絵師
彼の不遇な一生とまだ日本できちんと評価されていないけれど
これからくる感じの絵師
それを収集していた伯母夫婦の死
シングルマザーの医師の母
(俳優である父の話もちらりと)
相続した惷辰の人々
そして、画商の久保木との関係
リゾラバの光の香りと
日本での美術関係者とのやりとり
(辻井のこととか)
人物も物語も面白いです
なので、もうすこしじっくり書き込まれたものを読みたかったかなぁと。
「詐欺師のような画商か、画商のような詐欺師か」
な久保木はその色がちょいっと薄かったような気がしますが。
ちょっとくせ者くらいで・・・上記に表現されているような色が
もっと強くできていると印象がもう少し濃かったかなぁって思ったり。
視点は祥一点なので
久保木のあれこれは良く見えないせいもあるのですけどね。
でも、溺愛(あるいは執着)ですよね。
自分の側で働かせ、頑張ったご褒美をきっちり与え
囲い込み半端ないです。
(そんないちゃいちゃシーンはもう少し読みたかったなぁと)
「君の目には美しいものだけが映ればいいと思っているよ」
って言葉を実践しちゃう久木田は好きすぎだろうーって
思わずにまにましちゃう読み終わりでした。
☆3.5評価の4です。
電子書籍
相続したのは
2020/04/29 00:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
不慮の事故で亡くなった伯母夫婦の遺言で貴重な絵画のコレクションを相続することになった主人公
伯母夫婦の望み通り日本ですべてのコレクションを、一括管理してくれる相手を探そうとしているところへ一番に連絡をしてきたのは、リゾート地で出会った男だった
「詐欺師のような画商か、画商のような詐欺師か」と言われている男だがコレクションの絵画についてよく勉強している
国立の美術館からも引き合いがあり、とても良い条件のように感じるのだが一抹の違和感を感じ悩む
ミステリアスでどこか胡散臭い「リゾラバの男」に惹かれながらもどうすることが一番伯母夫婦の望みを叶えられるのか悩む主人公に男は「会ってもらいたい人がいる」と・・・
ただでさえ画商というものに馴染みがないこともあり(偏見ではあるが)胡散臭さを感じるのに、出会ったのもリゾート地でのリゾバラごっことなれば攻めを簡単に信用できるわけがない、ずっと色眼鏡で見ていた
だから最後はいい意味で裏切られた感がある