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閉鎖病棟 改版(新潮文庫)

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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 338件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1997/05/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/427p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-128807-9

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文庫

紙の本

閉鎖病棟 改版 (新潮文庫)

著者 帚木 蓬生 (著)

【山本周五郎賞(第8回)】重い過去を引きずりながらも、明るく生きようとする精神科病棟の患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった−。彼を犯行へと駆り立てたものは何...

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閉鎖病棟(新潮文庫)

税込 715 6pt

閉鎖病棟(新潮文庫)

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商品説明

【山本周五郎賞(第8回)】重い過去を引きずりながらも、明るく生きようとする精神科病棟の患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった−。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? 現役精神科医の著者が病院の内部を患者の視点から描く。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー338件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

閉鎖からの解放、この世界への飛翔。けれど私たちは飛んでいない。

2010/06/16 14:45

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

臭いものに蓋、という便利な言葉が日本には、ある。コレが比較的密閉されてきた歴史を持つ島国特有の知恵なのか、君子危きに近寄らず・・・という逃げ腰の民族性なのか、その辺りは論議するつもりは無いが、海の向こうの戦争も、地球の裏側で続く飢餓も、ブラウン管を通して(いや、今はネットか)見る映像に顔をしかめ、安全な此方側で、身内仲間、同意見の内々で好き勝手な口上を垂れるこの集団心理は、日本に限ったことではなく人間の「保身」と言う名の本能なのかもしれない。
異質なもの、制御できぬもの、理解不能なものを排除し隔離し、時には槍玉にすら挙げて逃げるspmp集団心理は社会という組織集団を維持していくために必要な措置ですらあるのだろう。
そうして出来上がる一方的絶対多数の声はやがて、世論や世間の常識という形の無い枠組みを作り出し法律や罰則と言う名で構築された隔離地を生み出す。名を変え場所を変え、行いが外れているものには牢獄を、心が壊れているものには病院と言う名の「閉鎖病棟」を、社会は彼らに与えたのだ。

閉鎖病棟には過去に凶悪な傷害事件などを起こした所謂精神病と診断される「病人」たちが「収容」されている。
開放病棟、準開放病棟、閉鎖病棟などランクはあるが、そこに住まう彼らの小さな世界と生活とが公正かつ冷静な目で描かれていく。十数人に満たないその「病人」たちと看護士たち、そして彼らの家族が登場人物の全てでありきわめて狭い舞台でありながら、その意味するところは深く広い。10年一昔と言うが、10年たった今でも多数読まれ続けているのは、その過去の小さな社会が、現在の私たちの生きるこの世界そのものとなんら変わることの無い社会を築いているからに他ならない。

親を殺したもの、子を殺めたもの、放火したもの・・・精神病という名の隔離でもって生かされていた彼らは個々の人間としての存在を忘れ去られ精神病患者という名でひとくくりされている。これは排除もしくは差別と言う社会の保身システムに伴う性質である。
それでも、人間は強い。人と出会い関わり生を交流させていき、人と人との間にたくさんの時間が流れることでそこには必ず社会が生まれる。暖かな、力強い、確かな歴史が、この「閉鎖病棟」のなかにはある。
かつてひとから命を奪い、全てを奪われ何も持たない彼らが、この隔離された小さな世界で出会い喜びも悲しみも分かち合い・・・やがて人を生かし、死んだものを弔い、よりたくさんの交流を求めるまでになる。
人は弱い、しかしその弱さの分だけ人のために強くもなる。

病院はついの棲家ではありません。わたりに疲れた鳥たちが羽根を休める杜でしかないのです。どんなに辛くとも、いずれ翔び発って自分の巣に帰って欲しいのです。

仲間の生を救うために、また一人殺してしまった秀丸が親友ともいえるチュウさんに宛てた手紙である。
そしてその裁判の中、チュウさんは大声で答えた。「秀丸さん、退院したよ」。彼の言葉が30年以上にわたる病院生活に終止符を打ったのだ。そして鳥たちはこの世界に羽ばたいていくのだろう。

彼らの羽ばたいたこの広い世界。何不自由なく何気なくそこに生きている私たちは、果たして「翔んで」いるのだろうか?
この広い空間をもてあまし、広い世界の中に小さな閉鎖空間を築いてはいないだろうか?
私はもしかしたらようやく、この私を取り巻く硬い殻を認識できたのかもしれない。

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紙の本

淡々とした展開の末、最後の20ページ位で一気に感動しました。

2018/12/25 23:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

淡々とした展開の末、最後の20ページ位で一気に感動しました。現役の精神科医でなければ書けない精神科病院の日常は、このように整然と描かれると特異な個性を持った人々のコミュニティとして違って見えて来る。不気味に見えていたものが微笑ましく見えて来るから不思議です。そしてその対極として、薬物中毒患者の重宗が徐々に暴虐の度を増してくるにつれて緊張感が増し、遂に起きるべくして事件は起こるのだが、その感動的な決着に「精神病患者」といった偏見的見方を問い直させる力強さを感じた。作品の大半は、淡々とした精神病院内の日常生活を描いた叙事詩的な内容だが、逆にそのフワフワ感の先の結末の強烈さに感動必至です。作者の温かい視点も嬉しい作品でした。流石、山本周五郎賞受賞作です。

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紙の本

「ちょっと変」だと思われている人々が織りなす、感動ドキュメント

2002/08/27 15:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大空アゲハ - この投稿者のレビュー一覧を見る

■作品かいせつ

◎過去に暗い記憶を背負っている人々が暮らす、ある精神科病棟の物語。ここにいるほとんどの人は、まわりから疎まれ、一方的に「病気」だとレッテルを貼られてこの世界に入る。

◎看護婦達を叱ってばかりいる主任。人の心がわからない主治医。歌を詠むチュウさん。それを清書する秀丸さん。外来で通ってくる女子中学生の島崎さん。耳が聞こえない昭八ちゃん。昭八ちゃんの甥の敬吾くん。そこには、外と何ら変わらない個性のある人がいる。

◎ただひたすらひたむきに一日一日を淡々と生き抜く、まっすぐな患者達。「桜がきれい」だと、素直に感じる心をあらためて取り戻せる、そんな物語。


■かんそう

◎ただひたむきなのだ。こんなに純粋で、一生懸命な人たちを「病気」だと決めつけた人たちがほんとうに正常なのか。ひととはちょっと違うところがあって、不器用なためにうまく生きられない「病気」だと決めつけられた、彼らの方が正常で、一方的に決めつけた方が、じつは異常なのではないだろうか。

◎よくわからなくなる。物事を正しい、正しくない、だけで判断しようとする二元論的な見方だけでは「ほんとうのこと」は見えない。私にとっては、ほんとうのことでも、誰かにとってはうそなのかもしれない。「これが正解」などというものは実は世の中には存在しないのではないか。

◎先入観。固定観念。こうあるべきだ。こうあらねばならない。これが常識である。周りに合わせなければならない。

◎もっと、もっと、ひとりひとりが自分の幸せのために生きてよいのだとおもう。

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紙の本

言葉にならない…

2001/01/26 11:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:純子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 閉鎖病棟というのは精神病棟のことです。この精神病棟で、殺人事件が起きるのですが、この事件の裏には悲しい動機があるのです(これ以上は言えませんが)。患者を取り巻く家族、病院内の人間関係とか、精神科の先生だからこそ書けたのではと思えるリアルさです。ちょっとタイトルとテーマは重いかもしれませんが、素晴らしい内容なので、読まないと損するかもしれません。

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紙の本

自分の弱さに顔を覆い立ち尽くす

2001/10/13 09:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ある精神病院の開放病棟に暮らす人びとを中心に扱ったお話。
 開放病棟では比較的症状の軽い患者が入院生活を送っている。しかし文中にはこんな文章がある。「ここは開放病棟であっても、その実、社会からは拒絶された閉鎖病棟なのだ。」そして、本のタイトルは『閉鎖病棟』となっている。
 開放病棟であるからこそ純粋に精神の病を治す目的からはずれた人達が多く存在している。入院以来家族や親戚から見放され、もはや帰る家も術も持たない人。戦後の中国から命からがら帰って来て、日本で苦労に苦労を重ねたが最後に行き着いた先は精神病院であった女性。死刑執行後に命が切れずに生き残り、戸籍も名前もないままに刑務所の外に放り出された男性。
 人には一時の過ちというものがゆるされるのではないのだろうか? 感情を異常に昂ぶらせて見境のない行動を起こしたがゆえに入院を余儀無くされた人たちは、多くにそれ相応の理由があるにも関わらず、精神病院に入院した時点でまるで終身刑を言い渡された罪人のごとくの存在となる。30年40年と月日は流れ、病棟から棺おけが出て行くことはあっても退院患者が出ることはほとんどない。
 覚せい剤中毒で人を刺し、牢屋の代わりに精神病院に送られた元やくざが患者達を震え上がらせる。暴行を受け、恐喝された患者達を救う者はいない。精神病院内で起こったことは、「精神病患者が起こした事」として警察も取り合ってくれない。
 「掃き溜め」という言葉が頭に浮かんだ。そして、掃き溜めには皆寄り付かず、側を通るにも首をのけぞらしてなるたけ距離を置いて通ろうとする。
 だれも手を差し伸べない掃き溜めから自力で這い出すのは容易なことではない。しかし、本書では虐げられた者同士で救いあいながら、血の出るような心の痛みに涙を流しながらも、本来自分達が在るべき場所へと向かっていく様子が描かれている。

 読み進めるのが辛かった。特に異常な世界を描いたものでないがゆえによけいに辛かった。読んでいるうちに、特別養護老人ホームに入院している祖父のことを重ねて考えていた。私を見分けることもできない祖父を長い間見舞っていない。
 最後に私的な文章を残そうとする私は、だれかにゆるしを請おうとでもしているのだろうか。「人でなし!」と、作中の、患者を見放した家族に対して発した私の言葉が、そのまま自分に跳ね返ってきた。

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紙の本

非常に共感を覚えた

2017/09/26 16:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

初見の作家さんです。
書店でよく作品は目にしていたのですが今まで読まず嫌いしてました。

非常に共感を覚える作品でした。
精神を病んだ人を自分たちの社会から暮らしから遠ざけようとする気持ちは、障害者を見て見ぬ振りをするこの国に住む者たちの精神構造と同一でしょうね。
差別している自覚さえない者が許されるとは思いませんが、それを責めることのできる者もまた数少ないのが実情でしょうか?

この作品の中で作者は際立って精神病患者への差別を糾弾しているわけではありませんが、淡々と入院患者を一人の人間として描いておりそこに強い共感を覚えたのでした。

よく部落問題でも「知らなければ差別することもなかった」ということを主張する人がいるようですが、「知らない・知らなかった」ことが免罪符にはならないということを私たちは理解しておかなければならないのだと改めて考えた作品でした。

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紙の本

過去という傷

2001/05/19 11:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:春都 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは——。

 あらすじには「殺人事件」の文字があるが、この作品においてそれは中心ではない。事件が起こるのは物語も半ば以上過ぎたころであり、いわば転換点である。

 では、『閉鎖病棟』の中心はどこにあるのか。淡々とした日常描写だ。それのみと言ってもよい。精神病院で生活する患者たちの、毎日の生活が淡々と描かれる。朝起きて、食事をし、思い思いの昼を過ごし、やがて眠りに就く。精神を病んでいるために、突飛な行動をする様子も描かれるものの、作者の視点はあくまで自然に、同情も憐憫も滑稽も込められず、患者たちのありのままをとらえている。とはいえ僕は実際に見たことがないから、ありのままをとらえようとしている、と言っておこうか。

 しかし彼らは精神病患者である。精神病院にいるだけの理由が、それぞれにある。それはたとえば、自らの論理が周りと食い違っていることだったり、親兄弟が意識した世間体であったり、死刑執行が失敗したがゆえの行き場のなさであったりする。
 彼らは病院の外に出ることを夢見つつ、けれども今の自分は様々な理由で出ることのかなわない身、それを充分すぎるほど知っている。なぜなら、我が身を持ってその理由を体感してきたからだ。それこそ物心つく前、ついてからも、彼らは常にその視線にさらされてきた。だから今、ここにいる。

 理由とは、理由にせざるをえない過去のことである。彼らはその重い過去を引きずりつつ、どこまでも健気に生きている。いや、健気ではない。毎日を、ごくごく普通に生きている。帚木蓬生の筆は、同情ではなく、親しみを持って彼らを描く。現役精神科医であることを理由にあげても、そう外れてはいないだろう。

 そうしてある日、事件が起きてしまう。患者が患者を殺し、彼らのよき友人であった犯人は、遠く刑務所の向こうへと連れてゆかれる。そこは「閉鎖病棟」よりももっと堅牢な場所。やがて独房から届けられた手紙によって、さらなる重き過去が引きずり出される。

 閉じた生活空間でのんびりと過ごしていた人間を、閉鎖の外へと歩み出させたその手紙と過去は、あるいは救いであったのかもしれず、また試練であったのかもしれない。だが理由を知ることでさらなる「過去の傷」を負ってもなお、彼は「閉鎖病棟」から退院することを選んだ。友人を閉鎖から逃れさせるために。

 その姿に、精神病患者や健常者といった別を越えた、傷を恐れぬ勇敢で真っ直ぐな人間を見た。障害者だから真っ直ぐな人間だ、などという偏見は持ちたくもないが、そのとき確かに僕は見た。
 物語のラスト、裁判の席で彼が懸命に放った言葉は真っ直ぐに、彼の友人と、それから僕の胸を打ったのだった。

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紙の本

閉鎖病棟

2015/09/14 17:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たる - この投稿者のレビュー一覧を見る

鬱々とした話かと思いきや読後は感涙。「患者はもう、どんな人間にもなれない。かつてはみんなはなにかであった。それが病院に入れられたとたん、患者という別次元の人間になってしまう。」という言葉が刺さる。チュウさん退院おめでとう。

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2019/05/24 22:32

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2004/11/01 18:01

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2004/11/22 19:44

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2004/11/27 22:19

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2008/04/15 20:57

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2008/08/28 12:20

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