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商品説明
三遊亭圓朝、谷崎潤一郎から宮部みゆきまで。深川とその周辺を舞台とする小説や、深川を愛した文人らのエッセイ、深川にまつわる名高い幽霊談・妖怪談などを収録した、深川「怪異」アンソロジー。【「TRC MARC」の商品解説】
江戸東京怪談史の観点から、「深川」の歴史と魅力を集大成する本邦初の深川「怪異」アンソロジー。
近年、カフェの街として注目を集める深川。朝の連続ドラマ『とと姉ちゃん』の舞台としてもお馴染みのこの街には、じつは江戸の昔から受け継がれている「土地の記憶」があります。本書では、「怪異」という言葉をキーワードとして、多くの文学作品のなかに残る深川の「土地の記憶」を辿っていきます。
また、これまであまり知られていなかった「深川七不思議」についての貴重な文献も収録したほか、「深川七不思議」の世界を再現した浮世絵風の木版画もカラー口絵で紹介しています。
三遊亭円朝をはじめ、谷崎潤一郎や永井荷風など古今の文豪たちが織り成す、深川という「怪異」の世界をお楽しみください。【商品解説】
目次
- [口絵]深川七不思議 北葛飾狸狐・三木淳史
- まえがき 東雅夫
- 深川七不思議 松川碧泉
- 深川七不思議 伊東潮花(口演) 門賀美央子(抄訳)
- 刺青 谷崎潤一郎
収録作品一覧
深川七不思識 | 松川碧泉 著 | 18−21 |
---|---|---|
深川七不思議 | 伊東潮花 口演 | 22−47 |
刺青 | 谷崎潤一郎 著 | 48−57 |
著者紹介
東 雅夫
- 略歴
- 〈東雅夫〉1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。『幽』編集顧問。「遠野物語と怪談の時代」で日本推理作家協会賞受賞。
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深川に興味ある人だけでなく地元の人にも読んで欲しい1冊
2017/04/29 21:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木置場住人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
埋め立てで土地を勝手にどんどん増やし次々と人々も移住して人口を増やし続ける江東区にあって、深川が「怪異な土地」であったこと、また今もそうであることを伝えるアンソロジーです。東雅夫氏が「広く、深く」作品を選んでいるので、読み応えは十分で、どれもじっくり読む必要があります。読み飛ばす作品はありません。
個人的には泉鏡花の『深川浅景』の155ページにある、八幡祭の御神輿は「こゝは担ぐのではない、鳳凰の輝くばかり、霄空(おほぞら)から、舞降る処を、百人一斉に、飛び上って受けるのだといふ」という箇所で、その担ぎ方の意味に触れていたことが面白かったです。
今尾哲也の『鶴屋南北の町』も50ページを超えた長いものですが、注もすべて入っている論考でした。ただ(注13)に脱行があるのはご愛敬ですが、増刷の折は訂正して欲しいところです。
口絵の7枚の木版画も全体を包んでよい雰囲気をだしており、版元の「猿江商會」の意気込みを感じさせる書籍です。