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トランプ現象とアメリカ保守思想 崩れ落ちる理想国家
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/08/01
  • 出版社: 左右社
  • サイズ:19cm/205p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-86528-152-1
  • 国内送料無料

紙の本

トランプ現象とアメリカ保守思想 崩れ落ちる理想国家

著者 会田 弘継 (著)

アメリカ・ファースト! 移民排斥! 日米同盟廃棄! 25年前、トランプとまったく同じ政策を掲げた大統領候補がいた。知られざるアメリカ保守思想の最深部から、トランプ現象の真...

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トランプ現象とアメリカ保守思想 崩れ落ちる理想国家

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アメリカ・ファースト! 移民排斥! 日米同盟廃棄! 25年前、トランプとまったく同じ政策を掲げた大統領候補がいた。知られざるアメリカ保守思想の最深部から、トランプ現象の真の意味を探る。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

会田 弘継

略歴
〈会田弘継〉1951年埼玉県生まれ。共同通信社ワシントン支局長、論説委員委員長等を経て、同社客員論説委員、青山学院大学地球社会共生学部教授。著書に「戦争を始めるのは誰か」など。

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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (0件)
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  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)

2016/12/04 20:18

投稿元:ブクログ

政治に疎いので、ちょっと難しかったです…。トランプ本人のパーソナリティというよりは、トランプが台頭するに至るアメリカ社会の実情、そして思想に焦点を当てています。追い込まれる中間層、ニューライトからはじまる保守派政治運動、信仰復活運動…。常に前進し続けたアメリカの中産階級白人は、今は、アメリカ没落論を背景に、1950年代に羨望の目を向けている。

・アメリカの保守思想は、自由主義の保守をするためのもので、自由主義に包含される
・オバマ・トランプは対極に見えるが、支持層には「もう戦争はこりごり」という精神性の共通点がある

2016/12/02 00:44

投稿元:ブクログ

034頁:カーソンは……双生児の分離手術を率いて……有名になった。
・率いる:多くの人々を指揮する。長として指図する。統率する。
手術って、率いることができるんだ。手術を擬人化して表現しているのだろうか?
084頁:泡沫候補とみなされていた。大物には組みせないだろうと。
・たぶん、生まれてはじめて「くみせない」という用例を目にした。「大物には勝てない、相手にならない」ということを言いたいのだと思うが、「くみする」の意味を取り違えているのではないか?
【与する/組する】:仲間に加わる。味方する。同意する。
106頁:若干二十七歳
・若干:数ははっきりしないが,あまり多くはないことを表す。副詞的にも用いる。いくらか。多少。
181頁:どちらの主張にも与さず
・「与(くみ)せず」が正しいのではないでしょうか?

2016/12/07 23:16

投稿元:ブクログ

トランプ支持につながっていく、保守の流れを過去に遡って追っている。伝統主義者、リバタリアン、ネオコン、そしてニューライト(宗教右派)。50年代へのノスタルジー、白人階級の「ラディカルセンター」がトランプ支持の源流。アメリカ史の流れから、今のトランプ現象を読み解くべきだ、として、その因果の読み解きは読者に委ねられている。

2016/10/30 10:03

投稿元:ブクログ

 なぜトランプ? ホワイ、アメリカンピーポー? という疑問から本書を読むことになったのだが、トランプを個人的・キャラクター的に解説するだけでなく、アメリカ保守思想の流れに位置づけることで、なぜアメリカ人がトランプに熱狂するのかをうまく説明してくれる1冊だった。
 第1章「壊れゆくアメリカ」では、現在のアメリカ白人中間層になにが起きているのかということから、トランプに惹かれていく心理を解説。彼らは経済的に追い詰められ、人口比でも割合を減らし、現状に強い疑念と憤りを抱えている。トランプ人気とサンダース人気は同根のもとにあるとする。
 保守もリベラルも、アメリカの政治思想の根本はいずれも「自由主義」というのがおもしろい。リベラルは社会的な価値観における個人の自由の拡大を求めつつ経済は政府にあれこれにやってもらおうとする。一方、保守は社会問題については権力による規制を求めつつ、経済活動には「政府は口を出すな」と言う。
 第2章「トランプという男」は、トランプの生い立ちから、財産を築き、テレビショーで人気者になるまでを描く。「個人的・キャラクター的」な章で、ここはわりとあっさり。
 第3章「トランプの反動思想」は、アメリカの4つの保守思想の系統である伝統主義者、リバタリアン、ネオコン、ニューライトをそれぞれ解説。これらが反ソ連でひとつにまとまったレーガン政権時代をへて、冷戦終結したあとまたバラバラになった各派はトランプをどう見ているか。近代主義の遺伝子を引き継いでいるネオコンはトランプを完全否定。伝統主義者の大部分と、リバタリアンたちも困惑気味。結局、トランプは「反動」であり、支持しているのはニューライト=宗教右派と、伝統主義者の一部=公民権運動の前の白人優位社会を懐古する層ということになるだろうか。
 1冊通して、トランプを軸に、アメリカの保守-リベラル軸の政治の流れを追うことができる。自分としては共和党のなかでもトランプを支持する層としない層があるということを、すこし整理して考えられるようになった。

2017/01/07 00:06

投稿元:ブクログ

『追跡・アメリカの思想家たち』の著者で知られる、元共同通信のジャーナリスト会田弘継氏による、トランプをめぐるアメリカの概観をコンパクトに解説してくれる好著。

本書は3部構成からなる。今回の大統領選の状況論を語る第1章、トランプの来歴や人物像を手短に紹介する第2章、そして著者が専門とするアメリカ保守思想とトランプを思想史で接続する第3章。本書を通して、トランプ的なものというのは、アメリカで周期的に生じる反動の一環のようにみせつつ、しかし反復ながら同じではない異様さも備えているのだと感じさせる。

ひとつ注目したいトピックは、トランプ的なものの起源に関しての論述である。(第三章)

トランプお得意の文句「アメリカ・ファースト」は、コメンテーターで過去に大統領選にも立候補したパット・ブキャナンが選挙の際に使った言葉だという。その政策はなんとトランプが掲げるものと同じで、彼らは2000年選挙で改革党で合流し出会っているのだ。

このブキャナンの政策の源流には、社会学者・ドナルド・ウォレンがいる。かれは70年代におこなった調査から、白人中間層が感じる課税に対する見返りのなさへの〈怒り〉を発見し、彼らこそがアメリカを揺るがす「ラディカルセンター」だとみなした。この調査を保守思想家サミュエル・フランシスが着目し、ブキャナンに働きかけたことが「アメリカ・ファースト」の政策につながる。

そのフランシスの思想は原保守主義 〈パレオコン〉paleoconservativeと呼ばれる。源流は南北戦争期の南部保守思想であり、その思想の中心は「人種秩序の肯定」そして「再構築」しようとする白人優位主義。ブキャナンの思想は、保守本流からは異端として排除されていたが、フランシス→ブキャナン→トランプと受け継がれたのだと論じる。

トランプは機会主義的であり、思想を持っていないと評されるのが通例だ。しかし、会田氏のパースペクティブから浮かび上がる姿は、南北戦争に起源を持つ「白人至上主義」者なのだ。

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