紙の本
『空気のつくり方』
2016/12/12 20:26
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
横浜DeNAベイスターズを再建した若手経営者によるマーケティング論
2011年12月に初代社長に就任してから5年間で
売上倍増・観客動員65%アップ・赤字30億解消
ベイスターズとともに歩む横浜を元気にするアイディアを公開
電子書籍
見えない空気と戦い、 見えない空気を作り出す。
2022/04/30 07:17
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
横浜DeNAベイスターズ元社長・池田純氏による、球団経営の産みの苦しみや奮闘を綴った書。
2011年、DeNAは横浜ベイスターズを買収する。
万年Bクラス。最下位の常連。閑古鳥が鳴く本拠地横浜スタジアム。膨大な赤字。人気選手は次々とFA移籍してしまう。
そこに勇んで参入したものの、待っていたのは得体の知れない企業という偏見だった。
社長自ら横浜の街を歩き、人と会い、アンテナを張って、戦う空気を作り出す。
負けて当たり前という空気との戦いがまずは始まりではなかったか。
球団買収からわずか5年で、ハマスタのチケットはプレミアム化し、経営は黒字。何よりチームは初のAクラス入りで、クライマックスシリーズ出場を果たす。
ここまでの様々な創意工夫を描いた。
もっともっと若い経営者が日本に登場して活躍してほしいとも語る青年経営者。
常に学び、情報の最先端の中で舵を取るリーダーには、是非とも常勝チームを作り出してほしい。
紙の本
池田氏の今後に注目
2017/08/18 17:10
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投稿者:スーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベイスターズを見事に強く、儲かる球団に変えた若き経営者の経営センスに関心した。球団を離れた池田氏が今後どんな世界で、どのような活躍をするのか注目したい。
電子書籍
ささっと読める
2016/09/19 22:34
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投稿者:Yukkis85 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ささっと読める本。
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今季で球団社長を退いたばかりの、前横浜DeNAベイスターズ社長・池田氏の著作。
マーケティング本として売り出しているが、中身は池田氏の経営哲学本と言える。本人がマーケティングこそ経営の神髄と考えているからこそ、両面的な性格を有した一冊となっている。
DeNAに経営母体が変わっても、チームは相変わらず最下位争い。にも関わらず、前代未聞の勢いで来客数を伸ばし続け、球団財政を健全化し、球場のTOBまで成功させた池田氏の、経営に対する考え方が実例を交えて縷々語られる。
具体的な手法も参考になるのだが、それ以上に経営と言うものをどう捉え、どのように社内外と・仕事と向き合ってきたかをひしひしと感じられる。
漲る自信が文章を通じて伝わってきて、とにかく勉強になるだけでなく、勇気と元気が貰える良書。
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内容というよりは池田さんの仕事のやり方や心構えを知って刺激をうけるような書籍。
年齢や今までの経歴、停滞している雰囲気を改革により実際に結果をだしているそのやり方や考え方が参考になる。特に就任してからどう社内のひととやりとりをしてのかどう取り生んだのかという部分はリアルも多く、実際にやりのけているため言葉の重みがある。
単なるノウハウ本でなく、池田さんのやり方を知り何をどうできるかを考えるために面白い書籍。
p.6 マーケティングの土台の上にセンスをプラスして、おもしろいもの、かっこいいもん、楽しいもの。
p.43 マーケティングの10のプロセス
1.様々なツールを駆使して最適なデータと情報を取得
2.徹底した組織分析、市場分析、顧客分析
3.全戦術構築の基軸となる戦略ターゲット策定
4.戦略ターゲットが 実は求めていた 商品を創造
5.ストーリー創造 商品と顧客、自社と顧客 がつながるコミュニケーションをそうぞう
6.数字につながる、ストーリーにつながる広告、PRを創造
7.webの徹底活用
8.商品から会社の魅力が見えるブランディング戦略実行
9.PDCAによるさらなら魅力的な商品とコミュニケーション創造
10.営業戦略まで口をだし、責任を持つ。
p.112 ギブアンドテイク、教えてください、だけでなく、与えることができるものは何なのかを考え誠意ある態度で接するようこころがける。
p.124 就任時1:1で面談。
聞くことに徹する。「毎日楽しいですか’「今どんな仕事をしていますか」「この会社の良いところと悪いところは」「どんな部署でどんなことをやりたかったですか」「この会社は今後どうあるべきだと思いますか」
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若いのに経営者としてしっかりとした考え方をしている。
横浜DeNAベイスターズ躍進の背景がよく理解できた。
ビジネスパーソンとしても参考になる箇所が多く、とても参考になった。
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ここ数年、マーケティングは疎まれる傾向にあったと思いますが、組織を前向きにさせるのは、結局は集客の力だということが、USJはじめさまざまな事例からわかると思います。
ドラッカーが言った「顧客の創造」。
これを可能にするのは、やはりマーケティングの力なのだと思います。
いわゆる「これをやったら売上が上がる」という小手先の話ではな
く、どんな手順を踏んで真因に迫っていくか、どんな手を打つか、
どう実行させるかというプロセスの話が中心に書かれています。
優れたノウハウがあっても、それを実行に移す段階でマネジメント
の壁にぶち当たってしまう、というマーケターやコンサルタントに
は、学ぶところの多い内容だと思います。
「集客はすべてを癒す」
横浜DeNAベイスターズ初代社長に就任し、4年間で観客動員数65%アップ、売上80%アップを達成した著者が、企業再生を実現するマーケティングノウハウを提供した一冊。
本書には、このマーケティングについて、主にDeNAベイスターズが実際に行ったことを紹介しており、戦術と、マーケティング施策をどう実行に移して行ったかというマネジメントの視点が書かれています。
そのことを実感させてくれる内容でした。
さっそく、気になるポイントをチェックしてみましょう。
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たとえベイスターズが試合に負けたとしても、球場を訪れたこと自体で満足できるような「ボールパーク」にするのが集客の王道です。
最高に楽しいボールパークで非日常の雰囲気を味わってもらう
コントロールできる領域は完全にコントロールし、勝敗や天気にすら左右されない“空気”をどれだけつくれるかが、スタジアムが連日連夜満員になる鍵
「チケットが入手困難らしい」という空気が醸成されるにつれて、チケットを早期に購入できる特典が付与されたファンクラブの入会数も増えていきます。二〇一〇年の時点で約五〇〇〇人だった会員数が、二〇一六年現在、なんと一五倍の七万五〇〇〇人を超えるまでに膨らみました
MLBのように、それぞれの球団が地域に密着し、地元チームのファンでホームスタジアムを埋め尽くすという文化が存在してこなかった
ベイスターズの場合、ファンクラブ会員数が急増し、ベイスターズファンがどんどん地元に増えていることもあり、ハマスタのスタンドの半分ではホームチームであるベイスターズのファンが入りきれません。そこで、オレンジ色(読売ジャイアンツのチームカラー)
だった三塁側の座席を順次、横浜ブルーの座席に取り替え、ホーム側、ビジター側という区分けから「スター・サイド」「ベイ・サイド」という名称に改めることにしました
過去の例、過去の数字にとらわれるとビジネスはスケールしません。大切なのは今流れている空気です
ベイスターズにおいては、私はある時期、球団HPのDAU(Daily Active Users=1日にHPにアクセスしたユニークユーザー数)
をもっとも重要な指標としていました(中略)KPIは会社の空気を元気��し続けるためにもっとも重要な数値
センスのよいクラスター化は、次なる施策を講じやすくすることにつながります。私はハマスタ来場者のデータを分析するにあたり、「ライト層」と「ヘビー層」に大別するところから始めました
私は、プロ野球のビジネス拡大余地はそこにある、と考えました。
映画館やコンサートといった娯楽と横並びに、野球観戦も選択肢の一つに加えてもらえるようになればいいのです
「結果」を見せる、勝つ力を示すのが、本物のリーダー
会社の発するメッセージは重要です。人に任せてはいけない仕事です
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プロ野球球団なのに、なぜ勝つことよりも集客することを優先する
べきなのか。
その答えは、当初「俺たちは野球をやるんだ。経営なんて関係ない」
と言っていた選手たちの変化を見ることで、理解できました。
「満員のホームスタジアムでプレーするのは最高です」
「次は俺たちの番ですよね」
「チームが成長しているとはいっても、これまでは結局五位とか六位で悔しい。絶対に勝ちたいんです」
「勝ちたいと心底思わなきゃいけないのは、実際にプレーする選手たち」なのです。
従業員にやりがいやモチベーションを与えるためにも、経営者は積極的にコミュニケーションに関わって、集客を実現しなければいけない。
長らくサボっていた土井に、強烈なインパクトを与えてくれました。
すべての経営者、マーケターにおすすめしたい一冊です。
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◆目次◆
第1章 最下位なのに満員なのはなぜ?
第2章 顧客の空気を知る
第3章 世の中の空気を知る
第4章 組織の中に戦う空気をつくる
第5章 コミュニケーションのつくり方
第6章 センスの磨き方
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面白いし軽く読めるが、ブログ程度の中身しかないから、勉強にはならないし、特別な裏話もない。
ただ、それはビジネス書として読むとであって、裏話的な意味では面白い。
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とても読みやすい。ベイスターズは明らかに変わったという空気があります。
やる気がちょっとでました。
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横浜DeNAベイスターズの球団社長を2016年まで5年間務めた方による著作。
マーケティング不毛の地だった業界に本物のマーケターが入ることで起こった劇的な変化の数々が語られています。野球好きな人はもちろん、マーケティングの実務書としても素晴らしいのでオススメ。
優れたマーケターは論理的思考能力と経験にも裏打ちされたセンスに加えて、圧倒的なパッションがある人だと思ってますが、まさにその人物像に合致。
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マーケティング入門書のような内容が記載されていますが、ベイスターズのコアなファンブックとしても読めますね。
何らかのマーケティング本を読んだことある人には当たり前のことしか書かれていませんが、その当たり前をしっかりやったからこそ成功したんだということが感じられます。
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この本が出版されて、横浜が初めてのクライマックスシリーズを戦い、そして社長交代。予定調和としてではなく、結果が次々繋がっていく、その流れが、本書で語られている今を大切にしながらストーリーを作っていく経営の象徴に感じました。自分の"空気"も変えてもらったような気がします。
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組織としてマーケティングで成果を上げていくためのセオリーが、実践例を引き合いに述べらています。
「目新しさはなく、当たり前のことしか書いてない」という辛口な書評コメントも目にするけれど、いやいや、そこが凄いとこですよ、と。
ブレないゴールに向かって、1つの整合的なシナリオに沿って、3年から5年もの間、基本のセオリー通りに繰り返し施策を実行し続けて、結果や成果を出す。普通じゃできなません。
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横浜がそんなに人気出ている球団とは知らなかった
ベイスターズが行った施策うんぬんというより
プロ野球をとりまく環境構造が気になった
オリジナルのクラフトビールは飲んで見たい