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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 27件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/09/24
  • 出版社: KADOKAWA
  • レーベル: 角川文庫
  • サイズ:15cm/368p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-104608-1

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文庫

紙の本

北天の馬たち (角川文庫)

著者 貫井徳郎 (著)

横浜・馬車道で母親と喫茶店「ペガサス」を営む毅志は、2階に探偵事務所を開いた皆藤と山南の仕事を手伝うことになった。探偵としては奇妙な依頼を受ける彼らに違和感を覚え…。緻密...

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北天の馬たち (角川文庫)

税込 836 7pt

北天の馬たち

税込 836 7pt

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商品説明

横浜・馬車道で母親と喫茶店「ペガサス」を営む毅志は、2階に探偵事務所を開いた皆藤と山南の仕事を手伝うことになった。探偵としては奇妙な依頼を受ける彼らに違和感を覚え…。緻密な伏線と感動の結末のサスペンスミステリ。【「TRC MARC」の商品解説】

横浜・馬車道にある喫茶店「ペガサス」で働く毅志は、二階に探偵事務所を開いた皆藤と山南の仕事を手伝うことに。しかし、付き合いを重ねるうちに、毅志は皆藤と山南に対してある疑問を抱いていく……。【商品解説】

著者紹介

貫井徳郎

略歴
1968年東京都生まれ。93年『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞。他書に『天使の屍』『崩れる』『灰色の虹』『新月譚』『微笑む人』『ドミノ倒し』『私に似た人』『我が心の底の光』など多数。

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みんなのレビュー27件

みんなの評価3.5

評価内訳

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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

読者に期待感を持たせる絶好の舞台がまだ遺されている

2016/12/30 21:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は貫井が若き探偵事務所の所員たちの活躍を描く小説である。主人公はまだ20代の若者で、母親と一緒に横浜馬車道で喫茶店を経営している。その建物の2階は賃貸に出しているのだが、なかなか借り手がつかない。ある日、主人公より年上の2人の青年が借りてくれた。2人ともに人柄がよく、主人公も母親も気に入った。

 主人公は毎日同じことの繰り返しではなく、探偵の仕事を手伝わせてもらいたかった。探偵の2人からも認められ、手伝いを始めたところがストーリーの発端である。2件ばかり尾行、張り込み、聞き込みなどの仕事をこなし、探偵から指示された仕事をそつなくこなすことができた。問題はその2件の仕事のつながりに不審が生じたのである。探偵二人の信頼を勝ち得たように見えたが、2人のやっていることが本当にクライアントのためになっているのか、その辺りに不審が生じたのである。

 探偵の仕事といえば、日本の小説では、というよりは日本ではあまり脚光の当たる職業ではなさそうである。危険は伴うが地味な仕事である。それが小説になるのであろうかと思った。たしかに、内容も実際の社会における探偵の仕事とは、ややかけ離れているように見えるのである。

 主人公が不審を抱いたのは、探偵2人が主人公に本当の目的を秘しているように思えたのである。それでは自分を信用してもらえていないと考えたわけである。1件目、2件目と仕事の中身は全く別のように思われるのだが、関連がないのか、あるのかが明快に描写されていない。これには何か理由があると読者は考えるであろう。

 そこから探偵となった2人の本来の目的を紐解いていくという流れになっている。なかなか巧みである。あるいは1件、2件とまったく無関係に描いておいて、あとからつなげて読者を驚かせるという手もあったと思う。あまり筋に凝ると分かりにくくなって放棄される恐れもある。

 探偵、喫茶店の2階、魅力的な青年たちの行動、それに魅かれる喫茶店主と並べられると、期待感が自然にわいてくる。後はその期待感をどのように、どこに落とすかであろう。それは本編を読んでのお楽しみである。探偵というのならば、本編に登場するようなリスクのある設定も結構だが、その期待感を継続させて、別の落としどころを次回作で登場させるという手もある。

 これだけの盛り上がりを本編だけで終わらせるのはもったいない。是非、続けてほしい。それだけの魅力ある背景が作り上げられた作品であると思う。

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紙の本

裏切られたのか?

2019/06/17 11:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

舞台は横浜、馬車道あたり。
登場人物が正義の味方か悪人か、ずっと迷いながら読んだ。
一人称の語りなので、どこかで裏切られるのではないか、と、語り手とともにどきどきしながら読み進む。
で、さいごまで読むと、うーん、これは裏切られた! ような気にもなるが、やっぱりそうか、という気にもなる。
もう続きはないような終わり方なんだけど、それも裏切って、シリーズになるのも面白い気がする。
キャラの安定した脇役を固めてるんだから、それもありだと思うんだけど。
ま、ひとこと言えば、あまり貫井徳郎っぽくない作品です。
いかにも貫井徳郎!ってのを期待する人は、ちょっと残念かも。
舞台が馬車道、それで、読みながらアタマの中には中村雅俊の「恋人も濡れる街角」がずっと流れてた。
地方人にとっては馬車道と言われると「馬車道あたりで待ぁっているぅ」というフレーズが自然に浮かぶのです。
この曲、この本のBGMに、ぴったり。

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紙の本

横浜の馬車道通り、訪れてみたいです。

2016/12/07 11:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

馬車道通りから少し奥まった所に、毅志と母が経営する喫茶店「ペガサス」が有り、その二階に皆藤と山南の探偵事務所がある。剛志は二人の仕事を手伝うことになる。淑子と芽衣香の二人との関係や、謎めいた探偵の仕事にしては納得できない内容の仕事を手伝いながら、剛志は違和感を覚える。剛志は独自に謎がなんなのか調べ始める。やがて二人は剛志の前から姿を消し、不安が広がる。
貫井さんの作品にしては、普通っぽい。映像しやすい作品のように思った。シリーズ化もし易そう。こんな読み方しか出来ずごめんなさい。

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紙の本

変わった探偵もの

2020/11/05 14:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

毅志親子の喫茶店の二階で探偵事務所を始めた、皆藤と山南。毅志は二人への憧れから、探偵仕事を手伝い始める。が、探偵の仕事としてはおかしい、二人の様子もおかしい。本当の目的は何なのか。
皆藤と山南が毅志を巻き込みたくなかったのなら、最初から手伝わせなければよかったのだ。それを、信用しているから知らないでいてほしいとか、毅志を騙すのなら徹底して騙すだろう、とか、彼らの理屈は都合よすぎる。だから、二人が魅力的に描かれていても、どこかのめり込めなかった。

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紙の本

貫井徳郎さんにしては…

2016/10/11 00:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぱやぱや - この投稿者のレビュー一覧を見る

貫井徳郎さんのミステリーといえば,人間の嫌な部分が出ていたり,最後まで謎が解けなかったりと,読んでいるととてももやもやする感じだと思っていました。しかし,北天の馬は違いました。行われたことの是非は別として,いい話でした(笑)毅志の成長が感じられるのがよかったです。
馬車道を中心に,横浜の街が描かれています。馬車道の方はあまり行ったことがないので,今度行ってみようかな。

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2016/09/28 00:52

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2016/09/29 23:28

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2016/10/01 18:14

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2016/10/17 21:56

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2017/06/17 01:30

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2016/10/08 21:48

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2017/01/03 16:25

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2016/10/31 22:23

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2016/11/28 07:46

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2016/12/20 22:18

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