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商品説明
芹沢鴨とお梅の恋、土方歳三の女性関係、新選組臨終の言葉…。「新選組記念館」の館長・青木繁男が調べ・知り・聞いた、新選組おもしろばなし百話を紹介する。見返しに新選組略年表あり。【「TRC MARC」の商品解説】
江戸の浪士組からはじまり、新選組の結成、芹沢暗殺、池田屋事件、色々な事件、鳥羽伏見の戦いの敗走、甲陽鎮部隊、戊辰戦争最期の函館戦争まで。時系列に逸話、謎、初話などを網羅しました。先駆けの研究者の成果なども紹介しており、全国のファンはもちろん、コアな方にも喜んで頂けるおもしろばなしになりました。
著者が研究者として資料をもとに有名な事件の裏話、実はこういう事だった、こういう理由があったなど事件の真相に切り込む。
記念館を運営していて様々な人と関わってきた著者が、これまで出会った研究者・地域の方々、隊士子孫の方々などから聞いた他では知りえない(ネットにはない)情報を多数公開。
サンプル話
42話大政奉還後、二条城共同警備を拒否された新選組
慶応3卯年12月9日、新選組は龍馬殺害の件以来、「油小路事件」のこともあり、新選組廃止の声多く、「新遊撃隊」に編入される。同月12日、新選組が二条城入りをした時に、その軽視現象が端的に現れた。
当時の京都は、発足したばかりの京都新政府と旧幕府勢力との対立が強まってきた。このまま対立が深まれば洛内での武力衝突に発展する危険性がある。事態を憂慮した慶喜は回避策として大坂への勢力移動を考え、12月12日に主力を従え大坂城へ入った。そして二条城は空城化した。城主が去ったとはいえ、徳川軍の重要拠点である。そこで御三家の水戸が守衛を担当する事になった。内命を与えたのは榎本道章であった。その頃、本圀寺に駐屯していた大場一真斉以下の200名。彼らはかって「本圀寺党」と称した過激思想の集団であった。守城役として的確とは言い難いが、他に人員がない。不安のままに指令が下った。代表者が登城すると留守居役が出迎え守衛場所を案内された。徳川慶喜から一刀を下賜され、彼らは役目の重さに感激した。
そこへ別ルートからの命令で、新選組が城内警備増強の為、急遽投入されたのだ。本来ならば同じ徳川家の支援部隊の好しみとして歓迎し、両者間で円満に話し合って、担当区域を規定し、相互協力の元に共同事業を張るのが通例であるが、この時は幕府消滅直後の混乱期、この定義がもろくも崩れていた。
城中で新選組局長と水戸藩士が初顔合わせをする。近藤は先着警備者に敬意を表し丁重に挨拶を述べた。武士道の道理にかなった手順であった。これに対し隊長の大場は嫌悪感をあらわにした。水戸藩側は「他人の助力など一切ご無用。我が藩士のみで守城する」と宣言。新選組のサポートを断固拒否。相手を見ようとしない、素知らぬふりをした。この水戸側の無礼に対して近藤は頭にきた。水戸藩士の不動の決意に押され仲介者は説得を諦めて引き下がった。水戸の粘り勝ちとなった。
当てが外れた新選組は行き場を失った。知己の若年寄格永井尚志を頼った。律義な心に打たれた永井は、伏見奉行所守備を委ねた。その夜、近藤は「新遊撃隊」の名を返上し、元来の「新選組」を称する。そして「近藤勇の狙撃事件」、「鳥羽・伏見の戦い」へと舞台は廻って行ったのであった。
【商品解説】
目次
- 目次
- 新選組結成前 10
- 1 巨魁 清河八郎の暗殺「新選組ルーツの巨人」 10
- 2 近藤勇は何故、浪士隊に参加したのか 13
- 3 浪士隊の中での近藤勇一門は! 14
- 4 近藤勇たちは、なぜ京都に残ったのか 16
- 5 浪士隊江戸引揚げの時、京都に残った同志は誰で何人だったか 18
- 6 文久3年創設期に、家里・殿内派があった 20
- 新選組初期~芹沢暗殺 20
- 7 新選組の資金は何処から出たのか 21
著者紹介
青木 繁男
- 略歴
- 昭和7年3月 京都市下京区にて出生。同志社大学商学部卒業 平成5年7月 池田屋事変記念日を期に、新選組記念館オープン。館長就任平成14年3月京都で初めての新選組展を西陣織会館にて開催。平成20年9月15日内閣府エイジレス受賞平成26年 平成26年度京都府地域力再生プロジェクト事業「平家物語による町おこし、観光開発」を実施。平家物語を軸とした歴史ボランティアガイドの育成及び同ガイドによるウォークツアーの開催。「治承の乱の高倉宮以仁王生存伝承を追う」による町おこしを実施。平成27年1月著書「京都幕末 おもしろばなし百話」を出版。好評を得る。・高倉宮以仁王伝承の研究・京都と滋賀の妖怪霊界物語伝承の研究を強化する。平成27年8月月刊京都8月号に京都妖怪図鑑掲載。平成27年12月「真田幸村時代のおもしろばなし百話」を出版。現在次回、「龍馬おもしろばなし百話」、井伊家の祖「井伊直虎と戦国200話(仮称)」執筆中。宇治市観光ガイドクラブ初代代表 新京都シティ観光ボランティアガイド協会顧問京都町作り大学院大学 講師
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