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投稿者:ARN - この投稿者のレビュー一覧を見る
仮想現実物。
不思議の国のアリス好きの主人公が、不思議の国の世界に入り謎を解いていく。
ただし、ミステリーではなくファンタジー物寄りのため、謎が解けてすっきり、という展開ではない。
設定やキャラクターありきではあるものの、さらっと読むにはちょうど良いかもしれない。
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不思議の国のアリスの世界をモチーフにした仮想空間での推理ゲーム。設定はありがちかもだけど、個々の謎のレベルが高い。密室脱出とダイイングメッセージは目のつけどころが特に良かった。最後の想いもよらないどんでん返しと挿話の複線に痺れた。
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アリスにちなんだバーチャル世界での謎解きゲームへの挑戦と現実世界で動く復讐者の犯行が絡みまさかの着地点に落ち着く連作短編。5章のいい意味でも悪い意味でも脱力の真相に笑い、その前の挿話の伏線でまた笑った。
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アリス、っょぃ。
早坂、文章自体はそこまで合う作家じゃないんだけど、なんとなく読んじゃう。
いろいろ無理がある部分を、最後のどんでん返しで全部吹っ飛ばしてくれました。アリスつよい、っていうか、お母さま強い。
名探偵の父親にあこがれて名探偵になろうと努力する少女が、仮想空間で謎解きに挑戦。白うさぎのキャラがすげーむかつく。あとアリス、絶対十歳じゃないだろこれ。「私の前に不思議はない!」って決め台詞、嫌いじゃないよ、うん。アリス、京極堂と仲良くなれるんじゃね?
謎もそこそこ面白いとは思ったけど、引っかかる部分もいろいろあったしなぁ。帽子屋のとこ、なんでテーブルのギミック使うのに、三回違うカップを使ったの。自分の手に血がついてることに気づいてないにしても、三回とも違うカップを使うってなんなんだろうね? 犯人は一回出てまた戻ってきたってことを言いたいがための痕跡なんだろうけど、ちょっとなぁ。
アリスの父親とクックーくんの因縁とかはすげー好きです。皮肉が強すぎる。そこからこういう復讐方法に持ってくるクックーくんの脳内も大好きです。頭おかしい。
仮想空間での五つ目の謎解きでどんでん返しがあって、さらに現実でもっかいそれをひっくり返されるっていう。気持ちいい疾走感のあるラストでした。いやまあ、若干グロ入ってるから気持ちよさを見出しちゃダメなのかもしれんけど。
気にはなってたんだよ、お母さま、「堅い職業」っていうばっかりで実際なんの職業か言わないからさ。いやぁ、うん、そう来るか。
いくら操られていたからといって、十歳の少女の腕力でひとの首が切り落とせるものかどうか、疑問はあるんだけど、それでもどうせなら、アリスの手でドレイクさんを殺させれば、お母さまの主張もより完ぺきになったのにな。
抜粋。名探偵であるアリスの父親の言葉より。
「いい機会だからアリスも知っておくといい。探偵の限界というものを」
痛い。
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いやミス?バカミス?この人の作品は以前読んで駄目だったけれど、こちらは完読した。寝る前に1話ずつ読むとちょうどいい。ラスト近くがばたついてたけど、読みやすいかな。
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名探偵に憧れる少女が「不思議の国のアリス」をモチーフにしたVR世界で推理ゲームにチャレンジする連作短編集。
脱出もの、誘拐、ダイイング・メッセージ、遠隔殺人、密室といったオーソドックスな謎と「不思議の国のアリス」ならではのトリックを絡めた良質な短編になっていますが、第五話の大仕掛けはVRの設定が後出し気味なので不満が残ります。
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あの早坂吝さんが、講談社以外に初進出。今回は、あっちの要素はない。背景にあるのは『不思議の国のアリス』。ミステリのモチーフとしては、しばしば見かけるが、早坂流に料理すると、さてどうなるのか?
名探偵である父に憧れ、探偵になりたい少女アリス。彼女は、それを快く思っていない母を、嫌っていた。そんなアリスが、父からの誕生日プレゼントだという「極上の謎」に挑む。どうやら、ヴァーチャルゲームのようだが…。
『不思議の国のアリス』の世界のような仮想空間で、制限時間内に5つの謎を解くという趣向。「ワンダー・キラー」を自称するだけに、10歳の少女にしては、なかなかの推理力である。第一問はハウダニットもの。前提条件が明確であれば、本格として成立し得るという好例だ。この時点では、気にしていなかったが…。
正直なところ、第二問以降は、膝を打つものばかりではない。第二問は、『不思議の国のアリス』の世界に精通していなければ、ピンと来ないか。第三問はダイイングメッセージものだが、強引さに苦笑した。わかるかこんなもん!
短い第四問。あの有名キャラクターが登場するが、そんな具体名を挙げるなよ…。最後の第五問。女王の城に捕らわれたアリスの運命は? 卑怯な罠の炸裂に、ポカンとするばかり。そんなの聞いてねえ。いや、ちゃんと聞かなかったんだけどね。
さて、これらの事件は、あくまで仮想空間の出来事。アリスが目覚めたとき、現実世界とどう繋がるのかが、読みどころなのだろう。このふざけたゲームに隠された、真の目的とは…。あのさ、こういう夫婦はありなのか? 父は父で、アリスの夢をぶち壊すようなことを、平然と言い放つし…。
既刊作品同様に、バカミスの部類に入るのだろうし、実際に読み終えて脱力したが、不思議と読後感は愉快だ。講談社ノベルスで培われた構成力に磨きがかかっているし、随所に緻密な側面もある。シリアスな作品を書こうと思えば書けるだろう。しかし、真面目一辺倒では早坂さんらしくない。
それにしても、アリスの将来はどうなるのだろう。再登場があるのかどうかわからないが、夢が成就することを願いたい。
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名探偵の父親に憧れ、“不思議殺し(ルビ:ワンダーキラー)”の名探偵を自称する少女アリス。父親からの誕生日プレゼント“仮想空間(ルビ:バーチャルリアリティ)”で待ち受ける5つの奇妙な謎を、24時間以内に解くことはできるのか?! 『○○○○○○○○殺人事件』の著者が贈る、新感覚パズルミステリ。
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不思議の国のアリスをモチーフにした謎解きが、こんなラストだとは思わなかった。途中で「ん?」と思うことはあったけど。アリスが好きだから謎解きも面白かったが、ラストで違う面白さがあってよかった。
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「らいち」シリーズに慣れてしまうとこういった
かわいいinワンダーランドみたいな早坂さんのは「違う!」って思えるけれど、到達点はやはり早坂さんでした(笑)
途中までは「不思議の国のアリス」の焼き直し的な+αでしかなかったものを挿話を入れることで何処となく不穏な予感を抱かせてくれてお陰様で読み進められたけれど、それがなかったら(作者の元々の方向性を知っていたからもあるし)なんだか中だるみを感じた。
それにしても、10歳のアリスは賢くかわいい。もう少ししたらライチみたいになってくれるのかな。エロ要素がほとんどなかったことがちょっと物足りなかったです。
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私の前に不思議はない!不思議殺しと書いてワンダーキラーと読む、10歳の少女アリスがバーチャルリアリティの世界で、5つの謎解きに挑戦するお話。メルヘンだけどちょっと不気味なアリスの世界感と謎解きがうまく絡められていて、ゲームブックみたいでわくわくした。それぞれの謎も、なるほどなぁというようなトンチが効いてて、楽しかった。
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ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をモチーフにしたミステリです。
舞台がバーチャル・リアリティの世界という特殊設定なので、アリスの世界観が無理なく再現されています。
謎の提示と解決も、作品世界を反映したものになっていて、そこに創意や工夫が感じられました。
ノリは軽めかもしれませんが、なかなか凝った作品で、続編があっても面白そうです。
『不思議の国のアリス』をモチーフにしたミステリはいくつかあるらしく、他の作品にもちょっと興味を惹かれます。
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千代田区立図書館でぶらぶらしていて見つけた本。アリス好きとして、手に取らずにはいられない。著者は京都大学文学部卒。
名探偵になることを夢見る少女・アリスが、バーチャル世界で5つの謎に挑む。
アリスの人気キャラクター総出演なのがうれしい。「鏡の国」のハンプティ・ダンプティも登場する。強いて言えば、帽子屋が随分まともで、原作のように狂人でも臆病でもないのが残念。また、アリスが10歳とは思えない難しい語彙を使う。
トリックはそううまくいくか?と思う点もあるけれど、軽妙なストーリーで、一気に読めた。アリスのパロディらしく「言葉遊び」も取り入れられていて、読み終わると、タイトルにニヤリとする。
ただ、5つ目の謎でのアリスの行動が突飛すぎるのと、最後のホラーな展開があまり好きになれない。
私が拍手したいのは、「カラスと書き物机が似ているのはなぜ?」という原作で未解決の質問に、一つの回答が示されていること。原作は回答が存在しない質問を周到に用意しているようにも思うが、著者の回答も一理あると思った。
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父親のような名探偵を目指すアリス。
誕生日、クックードレイクという男からVRゲームをプレゼントにもらった。
それは不思議の国のアリスをモチーフとした謎ときゲームだった。
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ラストの怒涛の展開。図入りのミステリって久しぶりに読んだような。『スナーク狩り』読んでみたくなりました。両方とも。