- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/09/23
- 出版社: フィルムアート社
- サイズ:19cm/414p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8459-1608-5
読割 50
紙の本
脳が読みたくなるストーリーの書き方
“無意識”に訴えるための物語創作術とは? テーマ、キャラクター、プロットの組み立て方を脳科学の観点から指南する。人間の“認知的無意識”が明らかにする、物語創作の実践ガイド...
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商品説明
“無意識”に訴えるための物語創作術とは? テーマ、キャラクター、プロットの組み立て方を脳科学の観点から指南する。人間の“認知的無意識”が明らかにする、物語創作の実践ガイド。【「TRC MARC」の商品解説】
心”ではなく、読者の“脳”を刺激せよ!テーマ、キャラクター、プロットの組み立て方を脳科学の観点から指南!脳科学、神経科学、認知心理学……ゆるぎない事実に基づく、物語創作の新しい実践ガイド。☆デイヴィッド・イーグルマン(脳神経科学者)推薦!脳はストーリーをどう認識するのか? そして、どのようなストーリーに夢中になるのか?面白いストーリーは、私たちの意識を常に集中させ、他のことに気をそらせない。つまり、ストーリーを書くうえで重要なポイントとは、「次に何が起こるか知りたい」という脳の欲求を常に引き出し続けることである。それが欠落していたら、どんな美しいメタファーも魅力的なキャラクターも、読者を満足させることはできないのだ。小説、映画脚本、短編などの実例を参考にしながら、脳を満足させるためのストーリーの書き方を指南する。人間の“認知的無意識”が明らかにする、物語創作の実践ガイド。─────○まさか、こんな“神話”を信じて創作していませんか……?「美しい文章は何にもまさる」「物語で最も大事なのはプロット」「登場人物を知る唯一の方法は、完全な経歴を書き上げること」「感覚的な詳細描写は物語を生き生きとさせる」「種明かしのためには、情報を伏せておくことが読者を引き込む秘訣だ」本書ではこのような神話を退治し、脳(=読者)を魅了する物語の姿をお見せします。─────【本書で参照される作品/人物(抜粋)】ダ・ヴィンチコード/風と共に去りぬ/百年の孤独/リプリー/ユリシーズ/アメリカン・グラフィティ/市民ケーン/ダイハード/卒業/素晴らしき哉、人生!/リトル・ミスサンシャイン/メメント/カッコーの巣の上で/めまい/羅生門/ザ・ソプラノズ/などアリストテレス/ダン・ブラウン/レイモンド・チャンドラー/アントン・チェーホフ/エミリー・ディキンソン/アルバート・アインシュタイン/T.S.エリオット/F・スコット・フィッツジェラルド/E・M・フォースター/エリザベス・ジョージ/ゲーテ/ヘミングウェイ/ヒッチコック/デイヴィッド・ヒューム/ジョン・アーヴィング/ジェームズ・ジョイス/ユング/エルモア・レナード/サマセット・モーム/マーガレット・ミッチェル/クリストファー・ノーラン/ハロルド・ピンター/プルースト/J.K.ローリング/シェイクスピア/など【商品解説】
目次
- はじめに1 読者を引き込むーー脳の潜在意識に働きかけるそもそも物語とは何か最初の一文から読者を物語に引き込もう読者はつねに“なぜ”を探している最初の一ページに読者は何を求める?読者の疑問に答えるための三つの要素最初の一文で物語の俯瞰図を見せよう“うまく書く”ことは二の次?2 要点に迫るーー脳の注意をとらえるなぜ話が脱線してしまうのか焦点を絞ろうーー主人公の抱える問題、テーマ、プロットテーマーー登場人物が状況にどう反応するか物語の要点を知る方法プロットーー主人公を動かし、テーマを明らかにするテーマは血の通った現実に宿るテーマがトーンを生み、トーンがムードを生むケーススタディーー『風と共に去りぬ』焦点を利用しようーー不要な情報をすべてふるい落とす3 登場人物の感情を書く主人公の反応を伝えよう読者をどうやって主人公に感情移入させるか一人称で考えを伝える三人称で考えを伝えるヘッドホッピングーー視点は一場面にひとりボディランゲージーー読者が知らないことを伝える出来事を描いたら、あとは身を引こう4 主人公のゴールを定めるすべての出来事はゴールに従うゴールがなければ読者は夢中になれない意味のあるつながりを生みだそうケーススタディーー『素晴らしき哉、人生!』内面的なゴールと外面的なゴールを闘わせよう“主人公の最大の敵”は主人公自身ケーススタディーー『The Threadbare Heart』5 主人公の内面の問題を掘り起こす物語の概要は最初に作るべき?概要は焦点を絞ろう登場人物の経歴を書くときにやるべきこと・やってはいけないこと概要作りのプロセスーー主人公の世界観を明らかにする6 特定のイメージを脳に刻む脳はまず感じ、それから考える一般性はドーパミンの放出を抑える曖昧なことを書いてしまうのはなぜ?“特定の事象”が消えやすい六つの場所感覚的な詳細描写をする三つの理由風景を曖昧に語ってはならない7 変化の動因となる対立を作る人は対立を物語で楽しむサスペンスを生みだす対立の典型例対立による対立――サスペンス状態を盛り上げて維持する種明かしが成立する二つの条件種明かしが失敗してしまうケース手の内は全部明かすべき?8 原因と結果で物語を展開する“もし、その後、だから”で展開しよう“登場人物の思考の流れを見せろ”“有言実行”テストーー主人公に判断を迫る原因のパワーを最大限にする原因と結果が予測可能とは限らない結果のない原因は読者を脱線させる算数のテストーー各場面の関係を評価する物語の成功は何を省いたかで決まる“それで?”テストーー物語的な関連を評価する9 主人公にとことん試練を与える主人公のためを思っていじめようケーススタディーー『サリヴァンの旅』恥をかくことは、最高の成長の糧登場人物の計画をだいなしにするためにやっていいこと・いけないこと10 パターンを作るーー伏線から伏線回収までの道筋そもそも伏線とは何か脳は複数の情報を同時に処理できない可能性を伏線で示そう伏線と伏線回収のあいだの道筋ーー三つの交通ルールケーススタディーー『ダイ・ハード』11 サブプロット、フラッシュバック、予兆を使う絵画のように読者をあざむくサブプロットーープロットに厚みを持たせるサブプロットとフラッシュバックはタイミングが命フラッシュバックの配置に失敗するとどうなるかフラッシュバックとバックストーリーは同じもの?原因と結果をタイミングに利用しよう予兆ーー登場人物の制約をなくす12 物語における作者の脳を鍛えるすべての初稿はクズ?優れた作家は“意図性”が違う登場人物と作者はまったく違う世界を生きている“誰が何をいつ知るのか?”を把握しようフィードバック入門ーー質問を準備をしよう批評を受け入れよう批評を読んでタフになろうさあ、書こう!
著者紹介
リサ・クロン
- 略歴
- 〈リサ・クロン〉カリフォルニア大学バークリー校(UCB)卒業。出版社勤務を経て、TVプロデューサー等を務める。ストーリー・コンサルタントも行っている。UCLA文芸プログラム公開講座の講師も務める。
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電子書籍
具体例が面白い
2019/08/26 09:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suilen - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊富な具体例で、どこがどういけないのか納得しながら読み進めることができました。
個人的に、ストーリーの脱線について悩んでいたため、本書からアドバイスを得られ、ありがたく思います。
紙の本
とても役に立った
2017/05/20 17:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読書灯 - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際に創作をしている人のための本。
この本を読みながら自分の創作活動を振り返り、適宜確認や修正を行うことができた。
非常に有意義だった。
これでいいのか?
と迷っていたことを明確に説明してもらった感じがした。
紙の本
面白い
2021/05/30 08:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ビリビリウナギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み物としても面白い本です。
物語を書くつもりがない私でも楽しめました。
具体例などが多く挙げられ、知っている映画がある時は興奮できます。
紙の本
わかりやすい
2019/01/19 16:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
具体的に例文を載せて解説をしてくれているのでわかりやすい。
言うこと一つ一つがたしかにと思えた。
あまり考えすぎもあれかもしれんが、書いた後またこれを読み返してみて直していけば作品レベルは向上しそう。
電子書籍
翻訳が少し読みにくいが、良書。
2019/07/30 21:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RYOKO - この投稿者のレビュー一覧を見る
脚本本などをある程度読んだり、実際に物語を書いて苦戦してる人にオススメ。
ある程度勉強していくと物語を書く上での様々な決まりごとを覚えると思いますが、その落とし穴について解説してくれています。
翻訳文が直訳っぽいのか、少し読みづらいのでそこだけは注意です。
紙の本
経験と科学の混交石としての文章論
2017/07/28 16:42
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、一般の文章論や書き方のコツを記載している書籍とは少し毛色が異なる。
本書を読んで、私はアリストテレスの『詩学』を思い起こした。他の書籍と比較するのは良くないが、本書の主張はアリストテレスと重なる部分も多々あり、文章を書く上での基礎を忠実に守って読者を惹きつける方法を詳述している(実際にリサ・クロン氏はアリストテレスを引用している)。
特に、原因と結果を重視して物語を構成する姿勢を本書であえて記述しているのは注目に値する。この考えはアリストテレスがとても重要視していた点でもある。例えば、後の展開と全く関連のない前置きや前触れのない突然の物語の展開は、読者を飽きさせたり興ざめさせたりする典型である。そのことをはっきりと明示しており、その明示行為が、現代文学の大半がいかに基礎をおろそかにしているのかを示唆しているように私には思えた。
当たり前のことが当たり前にできることがプロの条件の一つであると私は考えている。本書は、神経科学の力を借りながら自身の主張の正当化を行って文章論を書いているが、文章を書く上での基礎をわかりやすく学べる価値ある書籍だと私は思う。
ただし、価値ある書籍でも問題点は存在する。最新の神経科学の研究を引き合いにだして自身の主張を正当化する記述法自体に問題点がある。そもそもエビデンス(科学的手法に基づいた実証的根拠)を出す必要がない。さらに、本書で引用されているエビデンスの信用性が低いので、その分本書の主張を弱めることになる。この傾向は、科学的研究を引用する書籍には必ずつきまとう問題点である。また、そのような科学的研究の説明が読者を飽き飽きさせる可能性もあり、内容の一部がある意味反面教師となっている。つまり、主張と行いの食い違いが少しだけあるということだ。
問題点も確かにあるが、本書は過去の膨大な知を継承しており基本に忠実である。そのため、文章を書くことについて考えたり悩んだりしている方にはとても助けになる書籍だと思われる。