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紙の本
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下 (ハヤカワ文庫 SF)
【星雲賞海外長編部門(第48回)】先の大戦で日独が負けた改変歴史世界を舞台とするゲームを開発し、アメリカ人抵抗組織に協力している六浦賀将軍。彼を追う石村大尉は、行く手を阻...
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下 (ハヤカワ文庫 SF)
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下
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商品説明
【星雲賞海外長編部門(第48回)】先の大戦で日独が負けた改変歴史世界を舞台とするゲームを開発し、アメリカ人抵抗組織に協力している六浦賀将軍。彼を追う石村大尉は、行く手を阻む敵メカを撃破し、抵抗組織の本拠地へ向かうのだが…。単行本も同時刊行。【「TRC MARC」の商品解説】
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2016年12月号より
書標(ほんのしるべ)さん
第二次世界大戦で日独の枢軸国側が勝利した世界で、日本に支配されるアメリカが舞台。陸軍検閲局勤務の石村紅功大尉は、消息を絶ったかつての上官を探す、特別高等警察の槻野昭子課員の訪問を受ける。心ならずも共に上官を探す二人を待ち受けるものとは。舞台設定はP.K.ディックの『高い城の男』を思い起こさせる。
日本のポップカルチャーに大きな影響を受けた著者による架空の「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」は、同じくディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(と、それを原作とした映画「ブレードランナー」)の世界にも通じるものがある。著者が自ら「『高い城の男』の精神的続編」(解説より)と呼ぶ本作は、21世紀の現在に現れるべくして現れた「続編」と言えるだろう。
紙の本
村上春樹テイストへの嫌悪感
2016/12/30 23:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白いのに、何か異物感があり、全面的に好きになれないと思っていたが、解説の大森望氏の「村上春樹ミーツニール・スティーブンス」という評価に納得。大好きなスティーブンスと、大嫌いな村上春樹のテイストが、拮抗、いや、ややハルキテイストが強い上での嫌悪感だったと理解できた。ハルキ的な描写に嫌悪感のない人は絶賛できると思う。俺はやっぱり再読できない。
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もう少し盛り上がってほしかった
2017/04/29 21:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ディックによる「高い城の男」の世界観を再構築した作品です。
ドイツと日本が第二次世界大戦で勝利した未来という最も大事な点は変わらず、
テクノロジーがより進歩しており、巨大ロボットも登場します。ストーリーもよりワクワクハラハラさせられるようになっていました。
ただ、個人的にはもう少し盛り上がってほしかったので、これからの期待の意味も込めて星四つです。
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昭子は三島の化身?
2016/12/07 11:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガンダムやエバを彷彿とさせる場面は現代的でアトラクティブだが、結局は戦勝国サイドが力を誇示し続けているというエンディングはもうひとひねり欲しかった。
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違和感のサイバーパンク
2016/11/19 17:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この物語を読み終えて思ったのは違和感である。
日本人ならそれはしないだろう?
その様な社会制度になるか?
違和感は尽きないが、物語はその違和感すら巻き込んで一気に進んでいく。
最後の大どんでん返しに貴方はどう感じるか?
紙の本
USJ下巻
2016/12/24 10:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yasu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」ときいて、「戦国自衛隊」のようなタイムスリップで歴史が変わるようなストーリーを期待したが、残念ながら、深い背景はなく、単なる日本が戦争に勝ったら、こうなっただろうという話。なぜ、「紅功」なのか、両親や六つ浦賀将軍の行動など、一貫性がほしい。必要のない残虐的な描写が多すぎ。設定はよいので、もう少し設定をきちんと考えてだれかリメイクしてくれないかな?
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救いがあるとすれば
2017/04/24 20:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰が主人公か分からないこの小説だが、救いがあるとすれば、特高の昭子だろう。
なんだかんだ言っても、英好に対する恋慕の念を断ち切れないでいるし、最後まで生き延びるというのも好感度アップ!
でも。結局アメリカ人は日本が嫌いなんだなというのがよく分かる小説だ。
現代版「高い城の男」と言われるが、現代版ISIS嫌い小説と読めてならない。