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紙の本
みんなの道徳解体新書 (ちくまプリマー新書)
日本人の道徳心は本当に低下しているのか? 小中学校での道徳教科必修化の前に、実際に学校で使われている道徳の副読本を読み比べてその問題点を指摘。道徳教育が誰のために必要なの...
みんなの道徳解体新書 (ちくまプリマー新書)
みんなの道徳解体新書
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商品説明
日本人の道徳心は本当に低下しているのか? 小中学校での道徳教科必修化の前に、実際に学校で使われている道徳の副読本を読み比べてその問題点を指摘。道徳教育が誰のために必要なのかを考える。【「TRC MARC」の商品解説】
義務教育化されるこの機会に道徳って何なのか、誰のために必要なのか考えるために副読本を読んでみた。するとつっこみどころ満載!?【本の内容】
目次
- 第一章 道徳のしくみ
- 道徳は失われたのか/道徳は特殊な科目/実技を教えてくれない道徳の授業/いじめ防止に道徳を使うのはオトナのいいわけ/ズルい人ほど道徳を利用する/自分勝手なオトナたち/「なぜ?」を禁じる道徳教育
- 第二章 読めそうで読めない道徳副読本
- なぜいま道徳なのか/副読本は本のようで本でない!?/オトナ目線で読んでみる
- 第三章 道徳副読本傑作選
- 第四章 おすすめの名作
- 第五章 おもしろすぎる! むかしの道徳副読本
- 江戸時代、庶民に道徳教育はなかった/明治時代に修身科目がはじまる/汚れた教科書検定/戦前の修身教科書も読んでみた/戦争は終われど混乱は続く/昭和のこどもが修身教科書を読んでみたら/大乱闘! 道徳ブラザーズ/昭和三三年の道徳副読本の内容は?/個性がぶっちぎる東雲堂の副読本/時代背景がわかる東京書籍版
- 第六章 道徳副読本の問題点
- 理想に偏った家族/やたらと目立つ樹木信仰/歴史と数学を無視する道徳教育/自己犠牲の賞賛
著者紹介
パオロ・マッツァリーノ
- 略歴
- 〈パオロ・マッツァリーノ〉イタリア生まれの日本文化史研究家、戯作者。著書に「反社会学講座」「誰も調べなかった日本文化史」「「昔はよかった」病」など。
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紙の本
道徳の「なぜ?」がわかります!
2018/11/30 11:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、学校教育ではもうすぐ新しい学習指導要領が施行され、その中で「道徳」が教科化されることが決まっています。そこで、この機会に「道徳」について考えてみるよい機会ではないかということで、読んでみましたが、なかなか興味深く、道徳の構造が非常位よくわかる良書です。ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい一冊です。
電子書籍
賛否ある意見をぶっこんでます!
2018/10/22 01:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:8key8 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は道徳について、
軽快な口調で皮肉っています。
おそらく本作の目玉は、
「なぜ人を殺してはいけないか」
という論題です。
著者の意見は控えておきますが、
数ある見解の中で、
もっとも前提を疑った
鋭い着眼ではないでしょうか。
正直、死刑廃止論は
一部同意しかねる主張も
ありましたが、
議論や熟考の材料には
うってつけです。
とはいえ大半はこんな重い話ではなく、
道徳のストーリーに軽快に切り込んで
笑いを誘っています。
楽しく読めるのでオススメの一冊です。
紙の本
なるほどと思わせる筆致
2017/01/30 18:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:センター長 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の道徳教育について多少関心があるので、手に取ってみた。日本の道徳についての造詣が深く、とても外国人の著者(本当は日本人で某大学教授という説があるらしいが)が書ける本ではないと思った。なるほどと思わせる筆致で論が進められていき、読了後は実に爽快な気分を味わうことができた。
紙の本
高校生まで道徳もどきの教科が導入されるらしい
2018/05/04 05:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
道徳が教科になって久しい。昨年は幼稚園まで日の丸とか君が代を押しつける学習指導要領の改訂が行われたが、今度は、高校生にも愛国心を押しつける改訂が加えられるらしい。学校の先生で作る組合、全日本教職員組合は、今度の学習指導要領の改訂についてこんなふうに言っている。「憲法が位置づけられていた必 履修科目『現代社会』がなくされ、それに替わるものとして『公共』がつくられます。『公共』では、『規律ある生活』『社会の形成に参画する意欲と態度』『義務を果たし責任を重んずる態度』『伝統と文化』『我が国と郷土を愛する』などが強調され、国民の権利の保障より、愛国心など特定の価値観や規範意識を押しつける道徳教育を、小・中 学校から高校まで貫こうとしています」
なにやら、教育勅語を暗唱する幼稚園を優遇していた疑惑がもたれている首相だが、高校生まで、道徳でどうにかしようとしているらしい。
本書は今の道徳を知る上で愕然とする内容である。
道徳は真理の探究ではない。「●●しましょう」「●●してはなりませんという教え方になる。著者は「『なぜ』をタブーにすることでオトナのメンツを守っている」といい、なぜ今、道徳の教科化なのかと問う。実際に使われている教科書の紹介が記述されるが、これが「トンデモ本」なのだ。子どもを持っていなければ、道徳の教科書なんて読む機会がないから、ちょっと唖然とする。
著者は道徳的な視点から論じると、「他人の価値観を否定する乱暴な結論に陥りがち」と警告。やっぱり多様な人々の考え方を出し合い、人々の英知で社会を見ていくことこそが求められている。そのためには、価値観を教え込むことよりも、一人一人が考え、そして考えたことを出し合うことを、妨げない教育が求められているんだろうなーと思った次第。
紙の本
なぜ人を殺してはいけないの?
2017/04/30 23:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
道徳の授業は退屈だったということしか覚えていません。先生もしんどかったのか、あまい道徳の時間自体もなかった気がします。そのつまらない道徳についておもしろく読めました。道徳についての語りは思い先行しがちですが、著者は実際に道徳の副読本(今後は教科書」)で扱われているトピックスも紹介しながら、論を展開しています。最終章の人を殺してはいけない理由についての論考も興味深く読みました。