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本当にあります
2020/09/09 17:36
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投稿者:yuri - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語の図書館は現実のお方が経営しているわけではないが、京都市左京区に本当に個人経営の私設図書館が、しかも、50年近く前からやっているのを、今日、知ってしまった!
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最高のエンディングにたどり着いたと思います。
仲町さん、ステキな作品をありがとうございます。
紙の本
シリーズ最終巻。
2017/06/25 18:45
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第一巻と響き合う冒頭から始まり、各巻からいろんな要素と登場人物をひっぱってきてオールスターな趣のある内容。
生前の篁の因縁もほの見えて、おもしろかった。
こんな私設図書館があったら、まず間違いなく通い詰めていそうだと思う雰囲気はずっと変わらず、ラストのビブリオエリアという催しの新しさもよい。
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とても良かった。
京都の季節をひとめぐりし、篁と時子の関係も新しい関係が芽吹きはじめるなんてとても良い。
読んだ後は清々しい気持ちになる。
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時子さまの成長が、しみじみと心地よい物語でした。
それを思うと、篁との関係が、この程度の描写で終わっているのはよいことに感じました。これまでも時どき差し込まれていた篁の恋愛感情を思わせる表現は、読んでいるとつい不自然な挿入に思えていたことですし。(彼女を労わり見守っている心の描写は、自然で丁寧なものだったのにね……。) 生まれ変わった後はともかく、冥官でいる間はのんびりと擬似父子・兄妹、師弟の時間を楽しみながら歩んでもいいんじゃないかな。
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泣く涙 雨と降らなむ 渡り川 水まさりなば 帰りくるがに
渡り川 紅葉を籠めて 凍る日の 長きを越えて 水は溢るる
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いつもならもっと早く読み終えることができるんだけど、忙しかったり、他の本に浮気をしていたりで年越し(;´・ω・)
私はこのラストシーンが好きだなぁと思いつつ読了。続きが出れば、それはそれで読みたいなと思うのですが、スペースがそれを許してくれるだろうか(笑)
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【古都・京都に佇む私立図書館。不思議な力を秘めた館長さんと愛弟子が踏み出す、新たな季節】
冥官・小野篁が京都の一角に「からくさ図書館」を構えてから一年。“偽書”を紐とき“道なし”を天道へ導く。そんな篁たちの役目は、現世にも天道にも豊かな縁を結んでいた。
愛弟子・時子が自らの成長の証と向き合うなかで現れた“道なし”は、伊勢神宮に仕えた最後の斎宮・祥子内親王。
時子が篁に提案したのは、からくさ図書館に集うお客様の力を借りる方法で……。
ひと巡りする季節。長い時を越え、時子が篁に贈る歌。
二人は、かけがえのない春へと歩き出す――。
悠久の古都で紡ぐライブラリ・ファンタジー、第六集。
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巡りくる季節のように続いていく気がしていたのに。
否、物語はひとまず締めくくられたけれど、からくさ図書館はこれからもずっと在って、道なしたちをそっと天道へ送っていくのだろう。
いつかわたしも北白川の町を歩いてみたい。
1200年後の話ができる時子と篁の関係は、永遠を誓っているようで。
乙女の憧れです。
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季節が一巡りした「からくさ図書館」。
教え子とその師の関係も一層深まり.......と言っても単純に男女の仲になったわけではない。
幾度もそれを匂わす記述は記されていたが、理性的で、そして誰よりも弟子を愛した篁は本書の中でこう答えている。
「しかし、私の立場であの人に、男女の関係になろうと持ちかければそれは、さなぎを裂くような酷な行いではないかと」。(147頁)
この言葉が出てきた章では、実在の歌人、河野裕子の歌が引用される。
『脱皮とは 一気におのれを裂く力 背をたち裂きて 蝉がおのれ生む』
はっとする。
自ら自らを包んでいたものを破りさる力に、旅立ちの、自立の力強さを感じる。
『ふたりの斎王』の章ではビブリオエリアという耳慣れない言葉が登場する。
ビブリオバトルという言葉は知っていたが、「バトル」は私は好きではなかった。
大好きな本を競わせるのが嫌だったのだ。
ただ単に、これいいな、勧めたいな、知りたい、教えて欲しい、そんな同好の士のために開かれたのが、このビブリオエリア。
実際にここで紹介された本に私は心動かされたし、実際に検索している人もいたようだ。
さて、この章ではその他に南北朝についても触れられている。
斎王という制度に翻弄された人々の心残り。
それを昇華させたのは、「心残り」を同じように抱えた、同じ痛みを知った者だった。
心と心のつながりを経て、彼らは新たな道へ歩き出す。
その道のりに、一路平安と祈りの言葉をかけよう。
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うわーっ‼そういう終わり方なんだ(*´∇`*)友人から全巻借りて読み進めるうちに、いつの間にか大好きなシリーズになっていただけに、終わってしまうのが寂しい(._.)でも読んでいる間は、からくさ図書館に居るような素敵な時間が過ごせた(^-^)
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【収録作品】第二十四話 椿小町 前編/第二十五話 椿小町 後編/第二十六話 餅花びより/第二十七話 ふたりの斎王 前編/第二十八話 ふたりの斎王 中編/第二十九話 ふたりの斎王 後編
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シリーズ六冊目最終巻。
冥府の官吏である小野篁が、現代の京都にからくさ図書館という私立図書館を構えて一年後が舞台で、この世に未練を残した道なしの未練を叶え、天道に送り届ける話が短編連作で書かれている。
今作はラストなので、今までのシリーズで知り合った人たちと協力して行うイベントの話と、時子と同じく斎王だった皇女の話がまとめられ、それが3編に渡って書かれている。
今後の2人の進む道も書かれ、よくある安易な終わり方ではないのがよかった。
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「椿小町」
未完成の木像を完成させる為。
長年あの辺りのみを彷徨っていたのであれば、他の官吏に見つかったりしなかったのだろうか。
彼が持つ彼女への想いはとてつもなく大きい事はよく分かるが、あそこまでいくと流石に変人の域を超えているだろうな。
「餅花びより」
正月を探して。
自分の身に何が起きたのか理解できないまま、何年も彷徨い続けるのは怖かっただろうな。
本当は両親に会いたかったろうが、まだ生きているかも分からないからな…。
「ふたりの斎王」
最後の斎宮として願う事。
これまで必ず行ってきた事を、自分の代で終わらせてしまう事は無念だったろうな。
時代の移り変わりゆくタイミングで生まれ育った人たちは、思うように生きれず苦労しただろうな。
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からくさ図書館6作目。
このシリーズに抱いていたほんのりとした不満は、
篁と時子の仲が進展しないことだったらしい。
最後のこのお話では、冥官を終えた千二百年後に、
共に人として生まれ変わる約束ができて良かった。
シリーズの最後らしく、今までの登場人物が再登場したし、
時子が道なしを取りつかせて、
その思いを遂げさせると成長してたし、
術の謎も解けたし、
良かった、良かった。