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商品説明
かつて国家権力に捕捉されなかった漂泊民(放浪・廻遊民)はなぜ消滅させられたのか。定住は正当で非定住は不当なのか。非定住民があつまる大分県の別府という小都市から、近代化がもたらした〈制度〉の根幹を再考する。【「TRC MARC」の商品解説】
漂泊民(放浪・廻遊民)はなぜ消滅してしまったのか。
かつて国家権力に管理されず、保護もうけず、自身の生き方死に方を自らの責任で決めながら〈定住地〉というものを持たない人々がいた。サンカ、家船の民、ハンセン病者、乞食という漂泊民たちである。彼らはどのような事情から漂泊民(放浪・廻遊民)となったのか、また消滅させられたのか。さらに、定住すること=国家に管理されることは本当に当たり前のことなのか。本書で著者が投げかける問題はすべての現代人に再考を迫っている。なお、本書では職人集団としての廻遊民とやむを得ず移動する放浪民とを区別している。【商品解説】
目次
- 第1章 「サンカ」―九州山地の廻遊民
- 「サンカ」とはなにか/九州の「サンカ」/日本近代社会と「サンカ」
- 第2章 家船と「シャア」―海と陸を廻遊する人びと
- 「シャア」と津留の家船集落/家船のくらし/津留の習俗と生業/日本近代社会と家船
- 第3章 浮浪らい―放浪するハンセン病者
- 四国を放浪するらい者/近代の「浮浪らい」/ある放浪するらい者
- 第4章 ふたりの〈紀州〉―放浪する乞食たち
著者紹介
長野 浩典
- 略歴
- 〈長野浩典〉1960年熊本県生まれ。熊本大学大学院文学研究科史学専攻修了(日本近現代史専攻)。大分東明高等学校教諭。著書に「ある村の幕末・明治」「生類供養と日本人」など。
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