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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/12/22
  • 出版社: 笠間書院
  • サイズ:20cm/255p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-305-70827-4
  • 国内送料無料

紙の本

『源氏物語』「後朝の別れ」を読む 音と香りにみちびかれて

著者 吉海 直人 (著)

共寝した男女の別れの時刻は、音と香りにあふれている−。聴覚・嗅覚に注目した「後朝の別れ」論。研究対象を男女の「後朝の別れ」に絞り込み、「源氏物語」の読みを深める。「「垣間...

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『源氏物語』「後朝の別れ」を読む 音と香りにみちびかれて

税込 3,630 33pt

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商品説明

共寝した男女の別れの時刻は、音と香りにあふれている−。聴覚・嗅覚に注目した「後朝の別れ」論。研究対象を男女の「後朝の別れ」に絞り込み、「源氏物語」の読みを深める。「「垣間見」る源氏物語」の姉妹編。【「TRC MARC」の商品解説】

共寝した男女が翌日に別れることを意味する、「後朝の別れ」。それは闇の中で行われた。これまで、その時間帯が注目されることはなかったが、それではあまりにももったいないので、これまでの「常識」をあらためて検討し直す。
恋物語において〈別れの時刻〉として機能するその大事な時間帯は、聴覚や嗅覚の描写によって、男女の別れ際の心の機微が表出されている。ここから物語の読みを深めていく。
聴覚や嗅覚の重要性を、前著『「垣間見」る源氏物語』(笠間書院)で指摘したが、それは「後朝の別れ」でも応用可能である。本書では「暁」を告げる時計代わりの「鶏鳴」・「鐘の音」や、嗅覚に訴える「移り香」の重要性を丁寧に検証した。本書は『「垣間見」る源氏物語』の姉妹編ともいうべき書である。

【 「後朝の別れ」とは、共寝した男女が翌日に別れることを意味する。「きぬぎぬ」とは、その際に互いの下着を交換するという古代の習俗に基づく表現である。それに連動して、帰った男から送られる手紙のことを「後朝の文」という。
 平安朝の恋物語において、そういった「後朝の別れ」は枚挙に暇のないほど描かれている。しかしながら、どうしても逢瀬の方ばかりが重視され、別れの場面─特にその時間帯が注【商品解説】

目次

  • 序章 後朝の別れ─闇のなかで
  • Ⅰ 後朝の風景
  • 第一章 後朝の時間帯「夜深し」
  •  1 問題提起 小松論について
  •  2 辞書的意味の検討
  •  3 「夜深し」の広義と狭義
  •  4 『源氏物語』の「夜深し」
  •  5 「夜深く出」でる光源氏

著者紹介

吉海 直人

略歴
〈吉海直人〉昭和28年長崎県生まれ。國學院大學大学院博士課程後期修了。博士(文学)。同志社女子大学表象文化学部日本語日本文学科教授。著書に「源氏物語の新考察」など。

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評価内訳

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2016/12/21 14:13

投稿元:ブクログ

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