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紙の本
生物の「安定」と「不安定」 生命のダイナミクスを探る (NHKブックス)
著者 浅島誠 (著)
生き物が持つ「安定性」と、それを脅かす「不安定性」とは何か? 発生生物学の分野で日本をリードしてきた著者が、基礎知識から研究の最前線までを平易な言葉で解説し、矛盾する2つ...
生物の「安定」と「不安定」 生命のダイナミクスを探る (NHKブックス)
生物の「安定」と「不安定」 生命のダイナミクスを探る
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商品説明
生き物が持つ「安定性」と、それを脅かす「不安定性」とは何か? 発生生物学の分野で日本をリードしてきた著者が、基礎知識から研究の最前線までを平易な言葉で解説し、矛盾する2つの力の交錯として生命現象を描き出す力作。【「TRC MARC」の商品解説】
絶妙なバランスの成立と崩壊
ゲノム編集をはじめ生命をめぐる技術は猛烈に進歩する一方、唯一の生存空間である地球環境は好転しない。今こそ「生きていること」の本質を理解し「自然誌」の視点を取り戻すとき──。日本の発生学をリードしてきた著者が、生命科学の基礎から最前線までを簡潔に解説。命の精妙さと意外な危うさを解明する力作!【本の内容】
著者紹介
浅島誠
- 略歴
- 〈浅島誠〉1944年新潟県生まれ。東京大学名誉教授、産業技術総合研究所名誉フェロー。東京大学博士(理学)。専攻は発生生物学など。著書に「発生のしくみが見えてきた」など。
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紙の本
横道が広すぎて、主道の整備が遅れている印象。
2017/03/17 16:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「生きものとはどんなものか」著者なりのイメージをまとめようとした本である。しかし。正直に書こう。「主題がもう少しまとまってからもう一度読ませてほしい。」
第1章のDNAの生物学のおさらいから始まり、第2章では発生、3,4章では多細胞であることで必要となる機能など、全体は生物学の基礎をわかりやすくまとめてある。教科書よりはソフトだが基本を著者目線できっちりまとめたという感じである。
恒常性という「安定」、疾患や老化という「不安定」。相反する性質があるという部分から著者なりに「いきもの」を考えてみたというところはとても興味があったのだが、まとめが少し散漫で伝わりづらかった感が否めなかった。個別の知識や現状などの説明が詳しくなり、ちょっと横道が整備され過ぎてしまって本道の整備がもう一つ、という感じだろうか。
読みやすい文章であり、既知の研究事実などはとても良くわかる。しかし終章の方のまとめに近づくと「独自の考え」も多くなってきて、もう少し説明があってほしいとおもうところが増えてくる。最後が「ナチュラルヒストリーを知るべきである。」で収束するには、これまでの著者の考えなどがもう少し伝わってこないとすぐには理解しにくい。
生物学の到達点を理解しなおすにはとても良い本だったが、著者の主張の部分はもう少し整備してから読み治させてほしいという気がしてならない。