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動物農場 新訳版 (ハヤカワepi文庫)
飲んだくれの農場主を追い出して理想の共和国を築いた動物たちだが、ブタの独裁者に籠絡され、やがて恐怖政治に取り込まれていく…。権力構造に対する痛烈な批判を寓話形式で描いた風...
動物農場 新訳版 (ハヤカワepi文庫)
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商品説明
飲んだくれの農場主を追い出して理想の共和国を築いた動物たちだが、ブタの独裁者に籠絡され、やがて恐怖政治に取り込まれていく…。権力構造に対する痛烈な批判を寓話形式で描いた風刺文学の名作の新訳。【「TRC MARC」の商品解説】
動物たちは飲んだくれの農場主を追い出し理想的な共和国を築こうとするが……。全体主義やスターリン主義への痛烈な批判を寓話的に描いた作品【商品解説】
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スターリン・ソ連のパロディ
2017/04/23 11:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:がーりっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台はイギリスのとある農場。
ブタさんたちが中心になって農場主ジョーンズ氏を追い出し、動物の平等を謳う「動物主義」の理念のもと、動物たち自身が農場を経営をし始める。それはブタさんたち支配者による権力闘争、粛清、他農場との抗争の始まりであった。
訳者あとがきによれば、本書はスターリン率いる1945年頃のソ連のパロディとして書かれたようです。勇気あるなあ苦笑。しかし、本書が描く動物たち(支配者層のブタさんだけでなく被支配者層の馬や羊やニワトリたち)の言動は、中国、北朝鮮をはじめとする他の社会主義国家・独裁国家のみならず、日本を含む自由主義国家、ひいては企業からサークル、グループまで、人が集まり権力・権威が生まれるどの集団にも、どこか通じるものがあるように思えます。
本書は解決策なんて別に示してくれやしませんけれど。
本書に収載された「報道の自由」と題する「序文案」も興味深い。社会主義・ソ連への批判を黙殺・封印しようとする1945年当時のイギリスジャーナリズムの風潮に対する批判もまた、現代の日本に通じるように思えました。
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無知の恐ろしさ
2022/04/10 21:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぴよん - この投稿者のレビュー一覧を見る
旧ソ連の体制を皮肉った話とのことですが、読みながら無知であること、自己を表現する能力の無いことを、とても恐ろしく思いました。何かがおかしいと思っていても、それを表現する言葉を伝えることが出来ないもどかしさや、自分で考えることを放棄して誰かの意見を妄信することの危うさを痛感させられました。
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傑作
2020/12/07 21:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
約80年前に書かれたものだというのが一番興味深い。ファンタジー要素が強い面はリアリティはないが、思想に関してはゾッとするほどのリアリティ。人と動物の違い、80年の歳月の違い、大きな違いがあるにも拘わらず生き物の強欲な部分は全く成長していない事をジョージ・オーウェルに伝えたい
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ソ連のエピソード
2017/11/24 09:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物は動物としているが、ソ連のエピソードを書いた本である。ソ連内での闘争や監視体制などその後の問題を予言するような内容です。
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恐ろしい
2019/08/17 22:23
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もだん - この投稿者のレビュー一覧を見る
動物たちが人間たちを農場から追い出し、全ての動物たちが平等な農場を作ろうとするのですが、やがて動物たちの中でもっとも賢い豚たちが農場を独裁してしまいます。権力者=豚にしているのが寓話っぽくて良いですね。
モデルになっているのはソ連とスターリン。なのに、今の日本にどこか通じるものがあって恐ろしい。動物たちは豚の独裁を食い止めるチャンスがあったのに、それをせず豚たちの独裁政権を誕生させてしまっている。食い止めることが出来る段階で行動を起こさなければ、権力者の横暴を許してしまう。これ、今の私たちにとって他人事ではないです。
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これは寓話か現実か...
2021/05/16 16:50
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kanata - この投稿者のレビュー一覧を見る
授業で言及されたので購入、そして読んでみる。
題名や登場するキャラクター達、訳し方はいつか読んだような昔話のよう。しかし実際は社会主義国家やその指導者に対する痛烈な風刺の数々。こんなリアリスティックな内容をよく当時に記したものだとまさに脱帽。
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どの国や社会でも起こりうる恐怖
2021/04/04 12:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
農場主を追い出し動物たちだけで理想の農場をつくろうとし、すべての動物が平等に働き、豊かな生活を目指します。しかし、いつしか一部の豚たちが指導者となり、最後には一匹の豚が独裁者となります。それでも他の動物たちは、昔よりは良くなったはずだと思い込み動物農場を支えつづけるという物語。
ロシア革命をモチーフにした寓話ではありますが、どの国や社会でも起こりうる恐怖を描いていると思います。
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強烈な社会風刺
2017/05/15 23:10
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
農場の動物たちが反乱を起こして、人間を追い出し、自分たちの農場にする。ここまではまあ、童話みたいな内容だけど、一部の階級(動物)だけが権力を持つようになってからは闇が深すぎる。最初は台所にあったハムすら埋葬していたのに、終盤では農場のために一番よく働いた馬を解体業者に売り渡すという鬼畜の所業は読んでいて戦慄した。結論、教育は大事。
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おとぎ話だけど、怖い
2020/05/14 21:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
特権階級が如何に作られていくのかをおとぎ話として表現している。働き者のオス馬ボクサーは自分の働きでみんなを救おうとするあまり、批判することこと自体を恥ずべきことだと思っているようだ。
又、羊のように、考えられず、覚えさせられたことを繰り返すだけ。それがお追従になっていることに気付かない。
そして、他の者も当たり障りのないことを言うか、黙っている。
疑問に感じたり、不満を感じたり、憤りを感じたら、口に出さないといけない。そのためには自分の頭で考えるしかない。敬遠してはいけない。知識がないならないなりに、考えないといけない。好き嫌いでもいいのではないか。感性でやっているうちに、学んでいくだろう。それでいいのではないだろうか。
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砂糖菓子山
2021/03/09 17:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブタと犬による恐怖と虐殺の光景を通して、戦後アメリカの反共政策に利用された政治経済体制の刷新が進まなかったドイツを倒すために共闘したソ連をブタにたとえ批判した夢の社会主義の書。