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平田篤胤−霊魂のゆくえ (講談社学術文庫 再発見日本の哲学)
著者 吉田 真樹 (著)
【日本倫理学会「和辻賞」(著作部門)(2009年度)】近代日本の思想的基盤のひとつとなった平田篤胤の思想とは、なんだったのか。「霊の真柱」を中心とする篤胤の重要著作を読み...
平田篤胤−霊魂のゆくえ (講談社学術文庫 再発見日本の哲学)
【期間限定価格】再発見 日本の哲学 平田篤胤 霊魂のゆくえ
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商品説明
【日本倫理学会「和辻賞」(著作部門)(2009年度)】近代日本の思想的基盤のひとつとなった平田篤胤の思想とは、なんだったのか。「霊の真柱」を中心とする篤胤の重要著作を読み解き、死と霊魂の哲学の全貌を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
日本倫理学会「和辻賞」受賞の力作。近世の庶民的な仏教思想を背景におきながら、死と霊魂について篤胤が展開した思想を、詳しく、繊細に読み解いた、画期的な著作、ついに文庫化!
私たちは死んだらどうなるのか。二百年前、誰もが抱くこの問いに解決を与えようとした思想家こそ、平田篤胤である。
篤胤は主著『霊の真柱』で、自らの学問の目的は「真道」を知ることである、という。そして、「真道」を知るためには、「霊の行方の安定」を知ることが先決だというのである。
つまり、人は死後、霊(霊魂)になる。その霊のゆくえを知ることこそ、かれの学問だったのだ。
江戸末期の思想家のそのような思考が、日本の近代に大きな影響を与えている。
複雑怪奇な篤胤の思想の本質を明解に分析する快著。【商品解説】
目次
- 第一章 篤胤の抱えた問い
- 第二章 神へ――問いの具体化
- 第三章 『新鬼神論』――死んだら霊魂になる
- 第四章 近世庶民仏教と『出定笑語』
- 第五章 『霊の真柱』――霊魂のゆくえ
- 終章 近代へ
著者紹介
吉田 真樹
- 略歴
- 1971年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、静岡県立大学国際関係学部講師。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。主な論文に「死と生の祀り――イザナキ・イザナミ神話の生命思想」「光源氏の存在の基底について」など。
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「私たちは死んだらどうなるのか」ということを深く思考した江戸時代の思想家の考えを学んでみませんか?
2020/03/20 10:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、江戸時代後期に活躍した国学者であり、神道家であり、また思想家、医者でもあった平田篤胤の思想について分かり易く解説した一冊です。彼は、復古神道(古道学)の大成者として有名で、大国隆正によって荷田春満、賀茂真淵、本居宣長とともに国学四大人の中の一人として位置付けられている人物でもあります。彼は、「私たちは死んだらどうなるのか」ということを深く思考し、『霊の真柱』と題された彼の著作においては、自らの学問の目的は「真道」を知ることであると述べ、「真道」を知るためには、「霊の行方の安定」を知ることが先決だと主張しています。江戸時代の思想家として、近代日本の形成にも大きな影響を与えた平田篤胤という人物について学んでみませんか。