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舞台(講談社文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 55件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/01/13
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • サイズ:15cm/213p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-293582-1
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

舞台 (講談社文庫)

著者 西加奈子 (著)

ニューヨークを訪れた29歳の葉太は、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に…。巻末に...

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舞台 (講談社文庫)

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商品説明

ニューヨークを訪れた29歳の葉太は、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に…。巻末に西加奈子と早川真理恵の特別対談を収録。【「TRC MARC」の商品解説】

太宰治『人間失格』を愛する29歳の葉太。初めての海外、ガイドブックを丸暗記してニューヨーク旅行に臨むが、初日の盗難で無一文になる。間抜けと哀れまれることに耐えられずあくまでも平然と振る舞おうとしたことで、旅は一日4ドルの極限生活に--。命がけで「自分」を獲得してゆく青年の格闘が胸を打つ傑作長編!【商品解説】

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みんなのレビュー55件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

人生という舞台を演じ自分を愛せるように生きること

2017/02/16 16:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る

西さんの『舞台』が文庫化!ということで記念に、そして再読用に購入しました。
再読だからか、すぐ読み終わることができましたが、内容には再びガツンとやられてしまいました。笑

『舞台』を読んでいると、主人公・葉太の自意識でがんじがらめの生き方がとにかく苦しく感じます。
何故そんなに苦しいのかというと、それは自分の中にも葉太に共感する“恥”の感覚があるからです。
それはほとんど「これは私のことを書いている!」と叫びたくなる程の共感なのです。

これは「あの作品」に対してよく使われる言葉です。それは作中の葉太の語りや、彼自身の名前からも明らかです。
太宰治の『人間失格』です。

“恥の多い生涯を送って来ました”ーー
自意識で身動きが取れない葉太は葉蔵のことをまさに自分自身であると感じています。
私も『人間失格』は読んだことがあります。しかし私の場合、葉蔵よりも葉太により強く共感しました。それは葉太という青年を生み出したのが女性作家だからかもしれません。
しかし巻末対談の西さん曰く、『舞台』は男性からの共感の声の方が多いとか。意外なお話でした。


さきほど「これは私のことを書いている!」なんていいましたが、正確に言えば子どもの頃の自分にそっくりだと思います。
自意識、羞恥。
ある時から「こんな自分のままではダメだ!」と思い、楽に生きられる方法を身につけようと足掻いてきた身としては、葉太の苦しみには苛立ちも感じてしまいます。


終盤、恐慌状態に陥った葉太には固唾を飲みましたが、彼がたどり着いた場所にはいつものように西さんなりの答えが用意されていました。

それは西さんなりの答えですが、しかしきっとその通りなのです。

人生という舞台を演じ、そんな自分も愛せるように生きること。

生きることが苦しい人は読んでみるといいかもしれません。これを読んで生きることが楽になるかというと、それはわかりません。
けれど、苦しんでもいいのだと教えてくれる人は、とても少ないと思うのです。

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紙の本

葉太と正反対だけれど

2017/02/11 11:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

葉太の気持ちに全然共感はできない。だからと言って嫌な気持ちにはならなかった。むしろ、こういうタイプの人がいて、その性質に悩んだり憤ったり開き直ったりしていることに改めて気がつかされた。どうしても自分が中心になってしまうから、「なんでそんなこと気にするの?」「気楽に行こうよ」なんて、今までしたり顔でアドバイスしちゃってたかも!と思うと、逆に恥ずかしい。葉太タイプは自分から「超自意識過剰なんだ、私」と絶対言えないよね。そんな時はそっと「葉太の気持ちすごいよく分かる」と呟いて。私は「うん」と言って友だちになる。

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紙の本

自意識過剰に共感

2017/04/17 13:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:touch - この投稿者のレビュー一覧を見る

強烈な自意識過剰の持ち主・主人公の葉太。

この感覚に、共感できる人とできない人に、はっきりと分かれるだろう。
私は共感した。

調子に乗ってしまった後にくるしっぺ返しのような恥ずかしさ、スタイリッシュな風景に対して斜に構えてしまう感情(スタバでMacとか)など、思い当たる節は多々ある。

そんな想いを葉太が代弁し、体験してくれたことで、私の心も少し軽くなった。

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紙の本

舞台

2017/03/30 18:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Esu - この投稿者のレビュー一覧を見る

人気作品の文庫化。
自意識過剰な主人公が、ニューヨークという舞台で自己の解放と、羞恥心の狭間でもがくというストーリー。
主人公の自意識過剰っぷりに共感してしまうと少し危険かも?と思う反面、自分にも重なるところがあったりと一気に読み進めてかまいました。

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紙の本

現代版「人間失格」

2017/03/30 13:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

自意識の塊のような主人公がニューヨークで自身を見つめなおす小説です。

前半は面倒くさい主人公の心理描写が続き、あまり気持ちよく読めませんでした(たぶん人によると思います)。しかし、後半に強すぎる自意識が氷解していき、ジェットコースターのように疾走感のある「気付き」の瞬間は楽しめました。

文庫版には対談記事も収録されています。西さん自身の作品に対する思いも伝わってくるのであとがきとして読めます。

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紙の本

あるある

2017/03/05 19:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

持たざる者と持てる者。
それぞれに悩みはある。
本書で扱うのはちょっと極端だけれど、
誰しもがどこか引っかかる部分があるんじゃなかろうか。

そもそも、他者との関係に
演出が全くないことなんてありえないわけで。

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2017/05/08 22:03

投稿元:ブクログ

主人公の葉太の言動に、「あぁ恥ずかしい」と思えるほどにわたしも自意識過剰だ。
きっと読んだ誰しもが、程度の差こそあれ、感じるだろう自意識。

「ひとからこうみられたい自分」を演じたっていいじゃないか。逆に演じきれなくて、結局まるごしの自分が露呈したっていいじゃないか。
どちらに転んでもいいんだと、楽になれる。
西さんに「しんどかってんな、」と、背中ぽんぽんしてもらえるような一冊。

2017/05/28 10:13

投稿元:ブクログ

わかるなーこの自意識、強烈なまでに人目を気にする所、はしゃいだりしゃらくさかったりを憎む気持ち。29歳まで自分に折り合いがつかないのはキツかろうな。ただ、自分の全てをいきなり許せるようになんかはならないよな。面白かった。

2017/01/29 10:50

投稿元:ブクログ

正直よく分からなかった・・・。

人間みんな自分を演じている。
それを恥じている。

極端な話。哲学書みたいでした。

2017/02/12 23:59

投稿元:ブクログ

短いんだけど、「自意識」をテーマにした小説って、あんがいと少ないんじゃないかな。

主人公の葉太は、29にもなっていきすぎた自意識にふりまわされて、ニューヨークで文無しになっても余裕ぶった笑みを浮かべることしかできないような、いや早く助けを求めろよと、観ててキリキリ痛々しいような、でも、「わかるよ!!」と肩を抱きたくなってしまうような、そんな青年です。

タイトルの通り、彼はいつも舞台の真ん中にいて、こう見られたい、という自分を演じている。
それでほとんど身の危険にさらされていても、演じることをやめられない。
この小説はそれをものすごく誇張して書いているので、バカだなあと笑えるかもしれないけど、みんな多少なりとも、ギクッと来てしまうところがあるんじゃないかなあ。
初めて来たところでも余裕ぶってふるまってしまうとか、店内で店員の気配に気を張るとか。

これを観ていて生き辛そうだなあと思ったんですが、じゃあいまさら、彼に、「ありのままでいろ!」なんて言ったってそんなのは残酷というか、無理だと思うんですね。
たぶん彼は砂漠の中にいても、砂漠に最初に足跡つけるなんてかっこいいじゃないか、とか、みっともなくない死に方、とか、考えると思うんですね。
それはもう、その自意識込みで「彼のありのまま」だと思うんですね。

シェイクスピアは、「この世はすべて舞台だ」と言っていましたが、観る人がいなくても、演じてしまう人はいるわけで、それはそれで悪いことなんてないと思います。自意識は飼いならしてうまく付き合っていかなきゃいけないと思うんですが、抑圧しなくてもいいよねという。

何も解決もしないし、葉太くんの人生はこれからもにぎやかなものなんだと思うんですけど、私は、彼が好きです。ここまでいかなくても、私も彼みたいなものなので。

自由に生きていいよ!って言われたって、エッ、自由にってどうやってやるんですか?どうふるまえばいいんですか?アッ、サプライズされた時ってそうやって喜べばいいんですか?みたいな、『型』を求めてしまう、臆病な心を、笑えないんですね。それって、根源を探るときっと、誰かを失望させたくない、という、すごく小さくて切実な欲求だと思うんですよ。
そういう生き辛さ、個人的にはすごく共感してしまいます。
色々と、普段から感じていることを言語化してもらった本、という感じでした。

2017/01/29 18:32

投稿元:ブクログ

おおお。『人間失格』in NY?

葉太の一挙一動になんかイラっとする。
なんで?と言われると、なんか、ですけど(笑)

でも、テーマはとてもいい。
自分が自分らしくいるって、何よ?って。
色んな場面や人によって、キャラを演じ分けていることって、ダメなことなのか、と。
自然体とか、すっぴんが美しさや善さの代名詞みたいに言われるけど。
演じることには「思いやり」だってあるでしょう、と言う西加奈子が、いいなぁと思った。

演じているつもりはなくても、何かの拍子で、それを「見破って」しまう時がある。
え、私、そういうつもりじゃなかったのに!
でも、見破られた後の自分自身って、なぜか惨めで恥ずかしいものだ。

だから、葉太が極限まで、見破られまいとガードをして、それでも自分で見破ってしまう恥ずかしさに行き当たる自分もいる。

でもまあ。
他人に迷惑かけない範囲で悶えましょう。

「ユートゥー」の粋さ加減に、激しく共感はしたけどね(笑)

2017/03/12 01:05

投稿元:ブクログ

2017/03/11
自意識過剰でとにかくめんどくさい、痛い奴。
誰もあんたのことなんて見てないよ!と突っ込みつつ、いや、自分も常に誰かの視線を気にして、演じてないか?と気づいてしまった。
こんなタイトルの本買ったら恥ずかしい、ほんのちょっとの寝癖でも外歩くの恥ずかしい、お上りさんだと思われるのが恥ずかしい。
…誰も見てないから!
でもきっと、自意識というものを持ってしまった人間には、少なからずこういう面倒な部分はあるんだろう。

ありのままでいい。でも、そのありのままに捉われなくてもいい。
演じる自分も、さらけ出す自分も、めんどくさい自分も、「ありのまま」受け入れればいい。
全部ひっくるめて、自分なのだ。

2017/06/14 18:23

投稿元:ブクログ

29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは――。
ーーーーーーーーーーー

2017/03/18 23:39

投稿元:ブクログ

うわー、イタイ…イタイわぁ…ww

なんか身に覚えがあるような…えぐられるなぁ(笑)

なんというかなぁ…主人公に同調できればツライけど面白い作品。

2017/03/22 14:36

投稿元:ブクログ

西加奈子の作品は初めて。自意識の塊のような主人公がニューヨークでスリにあいサバイバルする…のだが、こんな状況になったら自分ならどうするだろうか、と常に考えてしまう。

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