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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/02/21
  • 出版社: 講談社
  • サイズ:15cm/269p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-294061-0

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文庫

紙の本

私たちは生きているのか? (講談社タイガ Wシリーズ)

著者 森博嗣 (著)

富の谷と呼ばれる閉ざされた地にウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイらとアフリカ南端にあるその地を訪問した。富の谷の地下都市で新しい生のあり方を体験...

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私たちは生きているのか? (講談社タイガ Wシリーズ)

745(税込)

私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback?

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商品説明

富の谷と呼ばれる閉ざされた地にウォーカロンたちが潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイらとアフリカ南端にあるその地を訪問した。富の谷の地下都市で新しい生のあり方を体験したハギリたちは…。Wシリーズ第5弾。【「TRC MARC」の商品解説】

 富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。そこにフランスの博覧会から脱走したウォーカロンたちが、潜んでいるという情報を得たハギリは、ウグイ、アネバネと共にアフリカ南端にあるその地を訪問した。
 富の谷にある巨大な岩を穿って作られた地下都市で、ハギリらは新しい生のあり方を体験する。知性が提示する実存の物語。【商品解説】

富の谷と呼ばれる閉ざされた地。そこでは新しい生き方がはじまっていた。【本の内容】

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みんなのレビュー24件

みんなの評価4.4

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (8件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

時に本を閉じて

2017/03/30 01:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やっぱ焼きそばにします - この投稿者のレビュー一覧を見る

近年の森作品は作者の志向する通り、読み心地も物量も非常にライトなものばかりですが、このシリーズにおいてはそれが特に顕著です。本書も例外ではなく、習慣的に本を読む方なら半日とかからず読み終わってしまうでしょう。
しかし、そのようにして読んでしまうには本シリーズ(というか森作品)はあまりに勿体無い。パッケージはライトでもその中身はとんでもなくヘヴィ、というか深淵というか、目眩を感じるほどの奥行きをもった作品なのです。ですので、意識的にゆっくりと、丁寧に読むことをお勧めいたします。登場人物達のエッジィな発言や思考の展開が描かれれば一度本を閉じ、自分も議論に加わるように意見や反論を練ってみてはいかがでしょうか。実際にそのように読んでみて感じるのは作者の思考の階段の何と精緻なことか、という感嘆です。私にはこのシリーズがフィクションではなく、まるで未来の予言書のように感じられます。それはまさしく、この作品が第1級のSFであることの証左であると思います。

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電子書籍

ニヤリ

2017/02/24 19:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mancha18 - この投稿者のレビュー一覧を見る

エピローグの会話が、何て言うか…自然と顔がニヤけてしまう。
こういった感覚を味わいたくて、森博嗣の作品を読んでいると言っても過言ではない…かもね。

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2017/04/14 17:37

投稿元:ブクログ

Wシリーズの第5巻:Are We Under the Biofeedback?~ウォーカロンだけの村があると聞いてハギリ博士が訪ねたのはアフリカの南端。警察も立ち入らない場所は富の谷と呼ばれている。案内人は遅れてやって来て行き倒れ、仲介の占い師が紹介したローリィはキャタピラ式のバイクを調達してきた。村長のシンという百歳の老人だけが人間で他のウォーカロンは肉体を持たず、バーチャル空間で生活していて、夢の中で卵というプログラムを作って利益を得ているというのだ。勿論、頭脳だけ身体から切り離すのは違法だが、利益を上げているので治外法権が認められているらしい。バーチャル空間に入ったハギリとウグイにシンはアネバネが喜ぶかも知れないと呼びに行き、アネバネも入ってきたが、シンは姿を消し、3人は出られない。教師だったというウォーカロンが協力者になって図書館で調べるがログアウトの方法は見つからず、ハギリが図書館でデボラを調べると、気に掛けているデボラは気が付いて、隔絶されている地下にデジタルラジオを持ち込み、太陽を採り入れているファーバーを媒体として介入し、村はデボラの支配下に入り、3人は救出された。占い師マグナダを脅すと、シンとキリナバに誘導されて仕事を引き受けたのだと白状した。シンは端数を集めることで富を得ていたのだが、3人を監禁して日本への亡命を画策していたのだ。解放されたことで計画が挫折したシンは研究所でハギリを襲撃するが、撃退される。デボラが協力してくれる謂われは「友情」だった~肉体という不自由なモノから解放される道もある…と

2017/03/02 22:10

投稿元:ブクログ

Wシリーズ5作目。
今までで一番、哲学的な感じがする。
何をもって「生きている」と言えるのか。命があれば、と言えば、命とは?という疑問が出る。命は見えないし観測出来る事象じゃない。脳死を死と判断するか、という話とも似ている議論だ。

今作は劇的に進展するわけでもないし、何か事件が(あると言えばあるが)あるわけではない。だけど、何というか、じわりじわりと押し寄せる、そんなストーリィ。という印象。

最後のハギリ博士とデボラの会話が面白かった。

2017/03/18 00:10

投稿元:ブクログ

S&Mシリーズの最後もバーチャルの中の話だったっけ…うろ覚え。10年以上経って、その設定がさらに洗練されて展開していたように思う。

2017/02/24 22:16

投稿元:ブクログ

面白すぎた。凄いシリーズだ。毎巻、人類が新しい段階へステップアップしていくというか。新しい概念が導入されるというか。ネタが豊富だ。ついでに主人公パーティーは毎巻、大冒険しすぎである。研究者なのに。
羊パラダイス。

2017/03/25 09:12

投稿元:ブクログ

シリーズ物なので、ついつい読みたくなってしまいますね。しかし、毎回期待を裏切らない面白さです。
今回はウォーカロンの住む町に行って事件が起こるという話。
VR的(マトリックス的?)な話とか、不老不死の新たな形とか(ネタバレになるので詳しく書けない)、こんな未来もあるのかなあ、と想像しながら読めるのがこのWシリーズの魅力です。まあ、それらが仮に実現する頃には、自分は生きてないでしょうが。

2017/03/25 22:02

投稿元:ブクログ

「では、彼がやられたところを、マグナダは見ていたのですか?」
「わからないけれど、その可能性が高い」
「水晶玉を使ったのですか?」
「使わないよりは、多少科学的な方法だ」

「怒っているね?」
「はい」
「言いたいことがあったら、聞くけれど」
「言いたいことは事前に申し上げました。問題は、言っても先生にはきいてもらえない、ということです」
「うん。いや、充分に理解はしているんだけれど、しかし、なんというか、好奇心が勝ったというか…」
「誘惑に負けたということですね?」

「ここは、まだなにか重要なことを隠しているように思う。そうでなくても、ここと緊密な関係を持つことは、将来的に有益だと思える。なんか、そういう感じがする」
「感じがする」
「しょうがない。論理的ではないが、研究者としての勘みたいなものだよ」
「みたいなものではなく、単なる勘ではないでしょうか?」

「そうだね。悪いことを考えるのは、みんな人間だからね」

『理念を打ち立てるほど、言葉だけの理屈を信じていない。ただ、問題を地道に解決し、障害を取り除くことで、少しずつ生きやすくなれば良いと、というのが基本にある。正解値が得られないならば、近似値で良い。誤差が小さくなる方向へ進めば、それは進歩なのだ。』

「私はデボラは生きていると思う ー 自分の存在を意識できる能力、その複雑性が、すなわち生きているという意味だ、と私は解釈しているから」

『成長するとともに、この人間社会の不合理に圧倒されることになるはずだ。人間も地球も無駄なもので汚れている。社会も間違いだらけなのだ。
そして、最も我慢ならないのは、自分の肉体が、そんな汚れた地球の一部であること、自分の躰の中に不合理で意味不明な、洗練されていない自然が残っていることだ。
彼らがボディを捨てた理由は、それだろう。』

『いつか、人間もボディを捨てる時代が来るだろう。
これは、確信できる。
そのあとには、脳もいらなくなる。脳だって肉体だからだ。
人間は、いつか人間と決別することになるだろう。』

『そうか…。
生きているものだけが、自分が生きているかと問うのだ。』

2017/02/24 23:09

投稿元:ブクログ

2017/2/24読了。Wシリーズの5作目はタイトル通り、生きているとはどういうことか、が主題。
バーチャルとリアルの垣根が限りなく無に近づいた場合、何をもって現実を定義するのか。Wシリーズを通じて描かれる、人間とウォーカロンの境界についての議論と交わり、少しずつ核心に迫っていっているように感じる。
今から続編が楽しみで仕方がない。

2017/03/22 12:09

投稿元:ブクログ

一回でさらっと読めない深みがある。疑問が投げかけられ考えるのに立ち止まり戻ってから進む。その繰り返しだ。

2017/04/08 20:28

投稿元:ブクログ

 水槽の中の脳。

 近いうちにこうなる、とは決して言えないけれど、限りなくリアルに沿った未来図なのではないかと思ってしまう。あり得ない、と切り捨てることができる技術ではもはやないのではないか。知識がないからなんとも言えないけど。
 シンの目的が結局よく分からなかったな。どうしてハギリ博士たちを閉じ込めたんだろう。誰が人間で、誰がウォーカロンだったのか。シン(老婆)は人間、キリナバも?
 ウォーカロンが人間に近づいていくこと、ほぼ人間と同化してしまうことによって、結局世界はどうなるのか。どうにもならないのか。ヴァーチャルの世界だけですべてが事足りる用になる未来がくるのだろうか。そうすれば今度はそこが「現実」になって、またさらにそこから見る「仮想空間」が生まれたりしないのだろうか。まとりょーしか。
 ラスト、ハギリ博士とデボラのやりとりがめっちゃ好きです。
 抜粋。


「持って回った言い方だね。えっと、ローリィが自分は生きていないと言った理由?」
「はい」
「面白い。教えて」
「理由は、彼が生きているからです」

2017/03/28 19:12

投稿元:ブクログ

逃げたウォーカロン達がいる!という「富の谷」へ潜入するハギリ博士御一行(゜゜;)ほんわか楽しそうな世界だなぁ(^-^)と思って読んでいたけれど、途中から「もしかして、そこは真賀田四季ワールドなんじゃ…?」と恐ろしくなった(ToT)でも最後のハギリ博士とデボラの会話はほんわか(*´-`)

2017/03/19 14:28

投稿元:ブクログ

Wシリーズの5冊目。
今度は、ウォーカロンばかりが暮らしているという情報から、アフリカの南端の村を訪れるハギリら3人。
いつもはあまり何も起こらないシンプルな話の中で思わせぶりな考察が語られるのだけど、本作では『言ったが最後、誰も戻ってこない』と言われる謎めいた場所が舞台で、いつもとちょっと作りが違う。
そうした場所に囚われた局面の割にはハギリに緊張感もなく、敵の攻撃も長閑で、イマイチ緊迫感には欠けるのはこの本らしい?
一方、生命というものの概念について、『人の命はかけがえのないもの、この世で最も貴重なものだという信念が、本当なのか、どうしてそんなことがいえるのか、という危うい境界にまで到達した世界』で、『自分の存在を意識できる能力、その複雑性が、すなわち生きているという意味だ』と語りながら、行きつ戻りつ繰り返される考察が深淵。
『生きているものだけが、自分が生きているのかと問うのだ』、なかなか面白い。

2017/03/04 00:15

投稿元:ブクログ

4ヶ月ごとくらいの刊行ペースを守り安定したストーリ展開。この巻はこれまでのWシリーズの中でも、映像化するとちょっと衝撃的で面白いと思う。

2017/04/11 15:00

投稿元:ブクログ

今回のテーマは、生きているとは?      

人は考える葦である、と昔の偉い人が言ったとか言わないとか。    

人は自由である。  
人は思考する。   
人は意志を持つ。   
人は感情を持つ。   
人は複雑である。  
脳が、身体が、生かすのか。  
夢と、現実は、違うのか。   

テルグ……いい村だ。