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なかなか暮れない夏の夕暮れ
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 9件
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/02/14
  • 出版社: 角川春樹事務所
  • サイズ:20cm/334p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7584-1300-8
  • 国内送料無料

紙の本

なかなか暮れない夏の夕暮れ新刊

著者 江國 香織 (著)

本ばかり読んでいる稔、姉の雀、元恋人の渚、娘の波十、友だちの大竹と淳子…。切実で愛しい小さな冒険の日々と、頁をめくる官能を描く長篇小説。『ランティエ』連載に加筆・訂正して...

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なかなか暮れない夏の夕暮れ

1,728(税込)

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商品説明

本ばかり読んでいる稔、姉の雀、元恋人の渚、娘の波十、友だちの大竹と淳子…。切実で愛しい小さな冒険の日々と、頁をめくる官能を描く長篇小説。『ランティエ』連載に加筆・訂正して単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

谷崎潤一郎賞を受賞し、各紙誌でも激賞された『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』から2年半、“人生”と“読書すること”の幸福な時間(とき)を描き切った、熱望の長篇小説。
冒頭から、“驚き”があります。

<主な登場人物たち>
稔:資産家。気ままな一人暮らし。元恋人・渚との間に波十という娘がいる。波十とは仲良し。
折りたたみ式の寝椅子で、海外ミステリーなどを読むことが、人生の愉しみである。
雀:稔の姉。カメラマン。ドイツと日本を行ったり来たりしている自由人。稔とは仲が良い。
大竹:稔の高校時代の同級生。税理士。稔およびその親族の財産管理が主な仕事。
再婚した年の離れた妻のことを深く愛している。
茜:稔と雀が経営するアイスクリーム屋の従業員。読書好きで、稔に教えてもらった海外ミステリーを読んでいる。
淳子:稔の高校の同級生。女性誌の編集長。大学生の息子をひとりで育てている。最近、稔と再会して、つき合いが始まった。
チカとさやか:チカは小さな料理屋を経営し、さやかは高校の教師。
ふたりは稔たちの持ちものであるアパートで一緒に暮らしている。【本の内容】

著者紹介

江國 香織

略歴
〈江國香織〉東京生まれ。「号泣する準備はできていた」で直木賞、「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

2017/03/13 10:25

投稿元:ブクログ

こういった大人の小説を読むとあぁ、大人になってよかったなとしみじみ思う。とっくにもう大人だけど。登場人物が多いけれど読み進めるにつれてちゃんと位置が定まってきているのが腑に落ちる感じ。波十ちゃんが好き。

ところどころに入る翻訳小説が効果を奏しているらしいのだけれど場合によってはかえってうるさい気がしたところも…

2017/03/19 02:52

投稿元:ブクログ

しばらくぶりに読んだ江國香織さん
文体のテクスチャみたいなものが変わっていました
以前よりも寡黙になった気がします
けれどたくさんの想像力を内包させた、ありふれた様な日常をドラマチックに描くことは江國さんにしか出来ないことです
素晴らしい作品でした

2017/03/23 19:15

投稿元:ブクログ

「小説の筋はもうよく思い出せないが,それらの名前には覚えがあった.」というのにつきます.本ばかり読んでいる大金持ちの稔氏と彼を取り巻く人々の何気ない日常を淡々と綴って面白い.そして,ところどころ挿入される小説が気になった.

2017/03/16 13:46

投稿元:ブクログ

始まりから終わりまで、どうしようもなく好きだと思った。江國さんの紡ぐ世界観、まんまで。愛おしくて淋しい、けれどもきちんと存在している、そんな世界だった。
出てくる登場人物も、稔が読み耽る本のストーリーも、そして著者の織り成す言葉と世界も、まるっとすべてがどうしようもなく好きだと思った。
江國香織ファンだけでなく、本の虫のひとにも読んでもらいたい。
なにをしていてもどこにいても、ついつい小説を片手にしてしまうひと。待ち合わせ前のちょっとした時間、電車や飛行機などでの移動時間、帰宅後の静けさのなかでぽつんとする読書、眠る前のベッドでの時間。人生の合間、合間に物語を読み、現実と現実ではない世界を行ったりきたりしているひとに読んでもらいたい。
こんな小説ははじめて読んだし、江國さんだから描けたようなものだともおもう。

ラストの1ページが好き。はい、お疲れ様。それがリアルで、それ以上に相応しい言葉は読者にも見つからない。それほどしっくりくるラストであった。惚れ惚れするほどに。

2017/02/26 09:30

投稿元:ブクログ

読書好きの中年資産家の日常を描いたお話。著者らしい風変わりな登場人物は相変わらず。ひたすら描れる風変わりな人達の日常は意外と普通だったりする。江國香織の作品を読んだという満足感は得られる。

2017/02/23 12:47

投稿元:ブクログ

最初の数ページを読んだところで、突然文章がぶちっと切れて白い行が1行。うわっ、乱丁?落丁?なんか校正のミス??いやいやわざと?と思いつつさらに数ページ読むと、今度は同じ文章が二度続いてまた白い行が。絶対に乱丁かなにかミスでしょ??と思い、そしたら新しい本に変えてもらってから読もう、と思って本をとじたわけで。ツイッターでも騒いで本当にバカなわたし。で、なぜかその夜ふと夜中に目を覚まして考えごとしていて、あ、あれはミスなんかじゃない、あれで正しいのだ、とふっと理解した。
ぶちっと切れていたのは、登場人物が読んでいる本の文章なんだけど、つまり、登場人物が意識を本から離したところでぶちっと切れ、眠かったりして何度も同じ行を読んだとき、同じ文章がくり返されているという。
最初からすっとわからなかったわたしは本当に馬韓なんだろう。だれも、ミス?とか思ってないみたいだ。
でも、え?と一瞬思わせるっていうしかけなんだろう。。。

しかけにまんまとひっかかったから言うわけじゃないけど、うーん、わたしはこの登場人物が読んでいる本(劇中劇じゃなくて、なに? 本中本?)をそれほどおもしろいと思えなかったような。北欧だかロシアだかのミステリみたいなのと、南米だか暑いところのミステリみたいな話だけど。それが全体の何分の一かわからないけど(適当にいうと五分の一くらいに感じたけど)それを読まされるより、本編をもっと読みたかったかも。

ストーリーは、なにかできごとがあるわけでもなく、中年のいろんな立場の人たちが、淡々と、連綿と、いろんな自分の人生を生きていっている、というような感じで、いかにも江國さんといったふう。なにも解決とかしないし。どうして?と思うことの理由もわからないまま。とらえどころがないというか。嫌いじゃないけど。やっぱり、江國さんの文章自体をわたしは好きなんだなと思う。

本を読んでばかりいる稔は50歳で、膨大な遺産があるので働かなくてよくて、いつも本の世界に入っていて、他人に興味がなくて冷たいように見えるのに、わりにまわりに人がいて、かまってもらえて、世捨て人のようになっていないのが不思議というか。うらやましいというか。どうしてなんだろうとか思ったり。あと、なんというか、反省とか後悔がなさそう、こんなふうに本読んでばっかりでどうなんだろう?っていうのがないのもうらやましいというか。

(うーん、江國さんは、なんですかね、好きなように生きる、っていうのがいつもテーマなんですかね。。。)

(どうでもいいけど、同世代なんだけど、どうもやっぱりバブル期っぽいというか、浅野温子とかゆう子とか出てきそうな気がして…)

2017/03/02 21:54

投稿元:ブクログ

なんか、「もう少し気楽に読ませてくれたらいいのにな。」と思える本でした。
頭をグルグル回さないと理解できない割には、「だからどうしたの?」と思えるような内容で、読み込み足りないんだとは思うけど、「読者って苦労すべきなの?」と思わざるを得ないような内容でした・・・

2017/03/18 21:32

投稿元:ブクログ

久しぶりの江國香織。大人の恋愛なんてものは到底理解できていない高校時代から好きな作家さん。

日常のありふれた光景や物質のディテールを、素朴なのにすてきな描写で見せてくれるのは、相変わらずでした。

ストーリーにのめり込んで、ページをめくる手が止まらない!というタイプの話ではないですが、年度末で頭がごちゃごちゃしてるこの時期にはぴったりの本。

なにも始まってないし、本を閉じてもなにも終わってない。裏表紙の向こう側にも登場人物達の生活は普段通り連なっている感じ。見られていたことも気づかずに。

読みかけの本の情景を思い浮かべ、ページに指をはさんだままの状態を、「左手の人さし指だけが、まだあの場所にいる」と表現する感覚が好きです。

朝の子供部屋が「眠りと子供の匂い」がするのもイイ。

二人きりで部屋に閉じ籠り、それぞれ本の世界にのめり込む。ときどき「おもしろい?」とか声を掛け合うことで、意識は別々の世界にいるのに同じ空間を共有している幸福感を味わう。これが理解できるのも嬉しい。

でも、一緒にいるのが本を読まない人である場合「そばにいてもいないようにしか感じられなかった」と思わせてしまう悲しみも嬉しい。

波十ちゃんも好き。この子の目線が、感性が、自分のなかで勝手に映像化されてるその顔が好き。


読み手のバックグラウンドによって感じ方は様々なストーリーだと思いますが、本の中の本に強面の彼が登場すると、夏を夢見る雪だるまが脳裏をよぎるのは私だけではないはず。

2017/03/20 23:52

投稿元:ブクログ

江國香織にしては恋愛の熱量がおさまった気がする
本の中と現実が交互に書かれているのが慣れるまで頭に入ってくるのに時間がかかったがそれも稔に近い気がしてよかった

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