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紙の本
ソビエト連邦史 1917−1991 (講談社学術文庫)
著者 下斗米伸夫 (著)
1917年ロシア革命、1991年崩壊。その間に失われた人命は、数千万以上−。陰惨にして驚愕の時代に、党=国家を動かした人物モロトフを補助線に、人類史上最大の社会主義国家・...
ソビエト連邦史 1917−1991 (講談社学術文庫)
ソビエト連邦史 1917-1991
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商品説明
1917年ロシア革命、1991年崩壊。その間に失われた人命は、数千万以上−。陰惨にして驚愕の時代に、党=国家を動かした人物モロトフを補助線に、人類史上最大の社会主義国家・ソビエト連邦の全貌を描く。〔「ソ連=党が所有した国家」(2002年刊)の改題増補改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
プロレタリアート革命が、農民国家ロシアで勃発したのはなぜか? 党が国家を所有するという転倒した関係はソ連に何を引き起こしたのか? 「古儀式派」という宗教と党中枢との知られざる関係とは?1917年の革命~1991年の崩壊。この74年間に失われた人命は、数千万以上。ソ連・ロシア政治研究の第一人者が、ソ連崩壊後明るみ出た数多の資料を読み解いて、人類史上最大の「社会主義国家」の全貌を解き明かす。
1917年の革命で誕生し、1991年に崩壊したソビエト連邦は、20世紀最大の政治事件であったことは異論がないでしょう。
この74年間に失われた人命は、数千万以上です。ロシア革命、内戦、新経済政策、集団化、粛清、第2次大戦に至る一九三〇年代の外交、「大祖国戦争」、なによりも1945年以降、超大国となる冷戦期のソ連、スターリンの死と批判、平和共存とフルシチョフ改革から、ペレストロイカ……。20世紀のもっとも陰惨にして重要な時代を、ソ連国家の中枢で動かした人物が存在しました。モロトフです。
工業化が進展した近代国家の労働者による革命が、農民国家ロシアで勃発したのはなぜか? 党が国家を所有するという転倒した関係はソ連に何を引き起こしたのか? 「古儀式派」という宗教と党中枢との知られざる関係とは?
ソ連・ロシア政治研究の第一人者が、ソ連崩壊後明るみ出た数多の資料を読み解いて、ソビエト連邦という人類史上最大の「社会主義国家」の全貌を明らかにします。2002年刊の選書メチエ『ソ連=党が所有した国家』を大幅に増補改訂した新版です。【商品解説】
目次
- 序 章 党が国家であった世紀
- 第一章 ロシア革命とボリシェビク
- 第二章 共産党とアパラチク(機関専従員)
- 第三章 ネップ(新経済政策)とアンチ・ルイノチニク(反市場主義)
- 第四章 スターリン体制とスターリニスト
- 第五章 世界大戦とナルコミンデル(外務人民委員)
- 第六章 冷戦とデルジャブニク(大国主義者)
- 第七章 非スターリン化とドグマチーク(教条主義者)
- 第八章 「停滞の時代」のなかのペンシオネール(年金生活者)
- 終章 モロトフとソ連崩壊
著者紹介
下斗米伸夫
- 略歴
- 下斗米伸夫(しもとまい・のぶお)
1948年札幌市生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科修士課程修了、同大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。専門は、ロシア・CIS政治、ソ連政治史。成蹊大学教授を経て、法政大学教授。
著書に、『ソビエト政治と労働組合』『ソ連現代政治』『ゴルバチョフの時代』『モスクワと金日成』『日本冷戦史――帝国の崩壊から55年体制へ』『ロシアとソ連 歴史に消された者たち』『プーチンはアジアをめざす 激変する国際政治』など多数。
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紙の本
分かりやすくまとめられた現代ロシア史
2017/05/12 20:49
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Takeshita - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界初の社会主義革命によって成立したソビエト連邦は20世紀という時代に多大な影響を与え、そして70数年後に消滅した。本書はその歴史をモロトフ(元外相)いう党の中枢にいた人物の生涯を辿りながら詳述した、ロシア研究の第一人者下斗米さんでなければ書けぬ力作である。それにしてもソ連は建国以来、第二次大戦で2000万人、内戦とスターリン粛清で1800万人が命を落としたという。日本人の戦死者とは一桁違う。ソ連邦の人口約1億のうち、3人に1人は死に、殆どの国民が悲惨な運命に遭ったことになる。20世紀のソビエト連邦の歴史は悲劇の歴史というほかはない。
紙の本
ソビエト連邦建国から崩壊までを描いた画期的な一冊です!
2020/03/19 17:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、20世紀最大の政治事件とも言われるソビエト連邦という人類史上最大で最初の社会主義国家の建国から滅亡までを克明に描いた一冊です。1917年のロシア革命から1991年のソビエト連邦崩壊までの74年間は一体どのような時代だったのでしょうか。ソ連崩壊後に私たちの目に触れることとなった大量の史料を駆使して、ソ連という国を読み解いた画期的な一冊です。内容構成も、「序 章 党が国家であった世紀」、「第1章 ロシア革命とボリシェビク」、「第2章 共産党とアパラチク(機関専従員)」、「第3章 ネップ(新経済政策)とアンチ・ルイノチニク(反市場主義)」、「第4章 スターリン体制とスターリニスト」、「第5章 世界大戦とナルコミンデル(外務人民委員)」、「第6章 冷戦とデルジャブニク(大国主義者)」、「第7章 非スターリン化とドグマチーク(教条主義者)」、「第8章 停滞の時代のなかのペンシオネール(年金生活者)」、「終章 モロトフとソ連崩壊」となっており、どのテーマも興味深いものばかりです!
紙の本
同胞を殺し、殺させる輩が、かつて支配し、今なお、している国
2023/03/03 01:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
100年に満たない時間幅の中で、
大規模な戦争への参加があったとはいえ、
千万という単位で自国民を葬った、
例の北方の隣国の一時代について
記述した本です。
二十世紀の暗黒史、という副題を
奉りたくなる一冊。