転生したら身代わり花嫁！？王子、メチャ甘に愛しすぎですっ！ （ティアラ文庫）

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

500年後の世界に転生したヒロインは前世の想い人そっくりな王子に助けられ、彼の侍女として尽くしていた。
体調が思わしくなくなってきた父王のために花嫁を迎えたいが、はっきり思い出せない探し人の代わりに花嫁になってほしいと乞われて承諾してしまう。
転生ものの概ね王道な話。

どんな理由があったか不明だけどヒロイン父が最低でフォローもないしざまぁもない。

ヒーローが「落馬で一部の記憶を失くした」というのはちょっと面白い設定だった。
双方前世の記憶持ちで相手を探してたのはあるあるだけど、その後に事故で「前世の記憶」を失くして、うっすら覚えてる面影を探してたというのは良い発想だったと思う。

それはそれとしてヒーローの溺愛しながらも前世の彼女の影を探して線を引いて、ヒロインの気持ちを知りながらも利用して最後までは踏み込ませない態度はなかなかひどかったけど。
でも当人も罪悪感があったり、ヒロインに本気で惹かれていたりでヒロインに誘惑されても彼女を傷つけないために最後の一線を越えなかったのは立派だったよ。
だからこそ想いが通じあってからの初夜が引き立ってたわ。

キャラ造形にはちょっとモヤモヤするところがありながらも文章は読みやすかったし、TLの中では閨シーンの挿入もかなり自然で、かつめちゃくちゃ丁寧でねっとりしてて良かった。
二人が待ち望んだ初夜が丁寧に、優しく、愛情深く臨まれてるのがよくわかる描き方だった。良作。

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投稿者：Nonn　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

身分違いで添い遂げられず、生まれ変わって再開して再度愛し合うって素敵ですね！

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投稿者：菜穂　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

作家買いです。漫画原作から知りましたが、立花先生の物語はちゃんと「恋してる」感じが出てるセリフや間のとり方とか表現が好きで、今回の新刊もすごく良かったです。とくに甘々溺愛のイチャイチャと恋に悩んで葛藤や苦しみながら涙するところとバランスのいい作品でした。

前世では王立学園（イートン校を参考にされたとか）で、伯爵嫡男（先輩）と伯爵令嬢（後輩）の関係。婚約者候補とカレの父親に言われてたのに、まさかの侯爵令嬢との婚約が決まって、２人は結ばれない運命に。卒業パーティーでお互いに想いを伝えようとしていたのに、螺旋階段で事故にあい実らず（；； ）その後、ミリアムは前世の記憶を持ったまま生まれ、カレにそっくりな王子に出会い、何の因果か危ない所をたすけられて、住むところもなくなったので侍女として仕えるようになります。

絶対にカレでしょ！と読者がわかるところがミソで、実は王子の方は現世で記憶が欠けるできごとがあってミリアムとは正反対。そんな環境で、侍女と王子の関係になった２人からの急接近がジレジレで甘くて、でもつらすぎる悲壮感というのではなくて、恋するあまりの切ないジリジリっていう感情っていうか。身代わりを頼んだ理由にもキュンときてしまいました。前世からずーーーっと思い合っていたってところがほんと感動してドキドキしてジィンと胸がしめつけられました。結ばれるシーンのラブラブ甘々も可愛くて、読後がすごく爽やかで嬉しかったです。再読するとますます愛しくなるカップルです。オススメ本！