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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/03/16
- 出版社: CCCメディアハウス
- サイズ:19cm/291p 図版24p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-484-17211-8
読割 50
紙の本
トポスの知 〈箱庭療法〉の世界 新・新装版
限定された砂箱という「場(トポス)」に、人間存在の在り様が示される−。心理療法家・河合隼雄と哲学者・中村雄二郎が、「箱庭療法」をめぐり対話した書を復刊。〔初版:TBSブリ...
トポスの知 〈箱庭療法〉の世界 新・新装版
新・新装版 トポスの知 [箱庭療法]の世界
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商品説明
限定された砂箱という「場(トポス)」に、人間存在の在り様が示される−。心理療法家・河合隼雄と哲学者・中村雄二郎が、「箱庭療法」をめぐり対話した書を復刊。〔初版:TBSブリタニカ 1984年刊〕【「TRC MARC」の商品解説】
多くの読者のご要望に応え、待望の名著復刻!
限定された砂箱という「場」(トポス)に人間存在の在り様が示される――
〈箱庭療法〉という心理療法の一技法をめぐる哲学者と心理療法家の対話。
(河合隼雄「あとがき」より)
言うまでもなく、箱庭療法は、箱庭をつくることによって心理療法が行なわれてゆくのであるが、そこに生じる多くの出来事は、人生のドラマと言ってもよく、限定された砂箱という「場」(トポス)に、人間存在の在り様が見事に提示されてくるのである。
したがって、このことは、単に心理学とか心理療法ということを超えて、広く「人間存在」に対する関心をもっている人たちに、多くのことを知っていただきたいと思う新しい「知」をはらんでいるのである。
哲学と心理学は、従来からあまり仲の良い関係ではなかった。しかし、共著者である中村雄二郎氏と私は、この両者が協力しあうことがきわめて重要であり、またそれを必要とする時が来ているという認識をもっている。その両者の出会う「場」として箱庭というものが浮かびあがってきたことは、なかなか興味深いことと言わなければならない。
もちろん、われわれの“対話”は、まだ始まったばかりであり、これを出発点として哲学と心理学の対話が、異なる「場」や異なる「時」に、今後ますます発展してゆくことを願っている。
本文中でも述べていることだが、「箱庭療法」は簡単そうに見えて、その実、危険性も困難性も十分に持ちあわせている。本書によって箱庭に興味をもたれた方が、もし実際に箱庭療法を行なってゆこうとされるなら、専門的知識のある人の指導を受けられることが望ましいことを、ここに附言しておきたい。【商品解説】
目次
- 箱庭療法と〈私〉――河合隼雄
- 1 箱庭療法との出会い
- 2 どう発展したのか
- 3 日本への導入の仕方
- 4 発展に伴う課題
- 5 〈都市の会〉との相互交流
- 6 本書成立までのいきさつ
- 7 ドラマとしての箱庭
著者紹介
河合隼雄
- 略歴
- 〈河合隼雄〉1928〜2007年。兵庫県出身。心理学者。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。
〈中村雄二郎〉1925年生まれ。東京都出身。東京大学文学部卒業。哲学者。明治大学名誉教授。
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時代
2022/01/17 16:05
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
河合さんの話は面白いけど、中村さんの方は今ひとつ楽しめなかった。特に後の方。なんでそんなに「科学」とか、「知のあり方」にこだわるのか共感できなかった。けど、まあ、今から30年以上前だしな、と思うことにした。そもそもIT革命の前だし、地下鉄サリン事件もまだ起こっていなかった。知識や知性がまだ新しくて、関心が高かった時代なのだろう。今だったら、「情報」とか「AI」とかが興味の対象になったんじゃなかろうか。
なんだかんだ言っても、箱庭の話はよかった。河合さんが治療者のキャパや治療に伴う危険性について語っていたのが印象深い。