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夜の谷を行く
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/03/31
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/299p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-390611-9
  • 国内送料無料

紙の本

夜の谷を行く新刊

著者 桐野夏生 (著)

連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から40年余。メンバー同士でのリンチ殺人「総括」から脱走した西田啓子は、服役を経て静かに暮らしていたが…。女たちの連合赤軍の真実を...

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1,620(税込)

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商品説明

連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から40年余。メンバー同士でのリンチ殺人「総括」から脱走した西田啓子は、服役を経て静かに暮らしていたが…。女たちの連合赤軍の真実を描く。『月刊文藝春秋』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から四十年余。
その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判により、12名がリンチで死亡した。
西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。
親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり、いまはスポーツジムに通いながら、一人で細々と暮している。かろうじて妹の和子と、その娘・佳絵と交流はあるが、佳絵には過去を告げていない。
そんな中、元連合赤軍のメンバー・熊谷千代治から突然連絡がくる。時を同じくして、元連合赤軍最高幹部の永田洋子死刑囚が死亡したとニュースが流れる。
過去と決別したはずだった啓子だが、佳絵の結婚を機に逮捕されたことを告げ、関係がぎくしゃくし始める。さらには、結婚式をする予定のサイパンに、過去に起こした罪で逮捕される可能性があり、行けないことが発覚する。過去の恋人・久間伸郎や、連合赤軍について調べているライター・古市洋造から連絡があり、敬子は過去と直面せずにはいられなくなる。
いま明かされる「山岳ベース」で起こった出来事。「総括」とは何だったのか。集った女たちが夢見たものとは――。啓子は何を思い、何と戦っていたのか。
桐野夏生が挑む、「連合赤軍」の真実。【商品解説】

著者紹介

桐野夏生

略歴
〈桐野夏生〉1951年金沢市生まれ。「OUT」で日本推理作家協会賞、「柔らかな頰」で直木賞、「ナニカアル」で島清恋愛文学賞と読売文学賞を受賞。2015年紫綬褒章を受章。

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みんなのレビュー4件

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評価内訳

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  • 星 2 (0件)
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紙の本

直接は関係なくても「団塊の世代」には、なかなか重たいテーマの本

2017/04/28 13:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は「団塊の世代」だ。 そして、この「連合赤軍・あさま山荘」事件は「団塊の世代」と、ちょっと後位の者が起こしたものだった。もちろん、私は、この事件には直接にも、間接にも、関わっては居ない。 しかし、この「連合赤軍」事件はメディアを通してリアルタイムで知っている。 その当時メディアは「連合赤軍」の仲間割れによるリンチ殺人を「これでもか!」とやってた。 しかし、本書を読めば、当初は、みんなで、山に入り、家族を持ち、子を生み育てて、その子を、次の「戦士」に仕立てて行こうと、言う一種の「理想」が有ったようだった。 しかし、それが、一見、些細な事から仲間割れして、リンチに成り、「苛め殺し」に至ったようだ。(私の見方では、余りにも一握りのメンバーの理想が高過ぎて、現実と物凄いズレを造ってしまったためでは?と思う) そして、そのような「災難」から何とか逃げ果せた、本書のヒロインは、一応「普通」の社会に「復帰」して、今度は、一種の様々なサバイバーズギルトを、『その災難を、生き延びた』と言う、その事で、一気に背負う事になる。(その意味でなら、3.11を生き延びた人達にも通じる) しかし、詳しくはネタバレに成るので言えないが、有る人(その人が、また、いい味を出してる)から、結果的に、そのサバイバーズギルトから救われる事になる。ーーーーーーーーただ、「普通」に、暮らしてたら、出て来ないような、人間の「絆」の、より基本的な、親子とは? 家族とは? 兄弟、姉妹とは? 血の繋がりとは? 女にとって男とは? 男にとって女とは? 親戚とは? 「仲間」とは? 他人とは? 理想とは? 理想に、期待し過ぎるとは? と言った「問」が、読んだ後に、木霊のように、重たい頭の中に、リフレインする作品。ーーーーー文章の切れ味が良いので、その切れ味に、背中を押されて、私は一気に読めた。

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2017/04/26 15:04

投稿元:ブクログ

ちょっと暗くて?ちょっと重い?感じ?、
このての話は桐野さん、天下一品だなぁ~。
連合赤軍事件をちょっとでも知ってるのと全く知らないのでは、面白さが全然違うかもしれない。
私も大昔読んだ高木彬光「神曲地獄篇」、読み直してみよう。

2017/04/23 02:52

投稿元:ブクログ

連合赤軍事件、浅間山荘事件を現場で生きた女性が3.11を経るところから40年の沈黙を破っていく連合赤軍を書いたものとしては新しい切り口で斬新。実在の坂口弘や永田洋子も登場し臨場感がある。連合赤軍自体の人物の気持ちはわからないし共感できないが浅間山荘事件の歳に産まれた身としてはそんな時代の日本が(沖縄返還、日中国交正常化も同年1972)そう遠くなく今の日本を形成するひとつの大事な起点であったことを忘れてはならないと思う。作中の主人公の姪は、まさに今の20代の反応だろうと。またこの作品で素晴らしいのは連合赤軍や浅間山荘事件などについての余計な説明がなく読書に媚びていない。こういう潔さが個人的に好きなのと小説としての読書へのご褒美としての、ラストの感動は嬉しかった。

2017/04/03 13:04

投稿元:ブクログ

著者は全共闘世代から少し下のはずだが、やはりあの時代をくぐったものとしての総括は必要だったのだろう。あの世代が老年と自らを称するところに、どうしようもない時間の流れを感じる。