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夜の谷を行く
  • みんなの評価 5つ星のうち 4 48件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/03/31
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/299p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-390611-9
  • 国内送料無料

紙の本

夜の谷を行く

著者 桐野夏生 (著)

連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から40年余。メンバー同士でのリンチ殺人「総括」から脱走した西田啓子は、服役を経て静かに暮らしていたが…。女たちの連合赤軍の真実を...

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商品説明

連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から40年余。メンバー同士でのリンチ殺人「総括」から脱走した西田啓子は、服役を経て静かに暮らしていたが…。女たちの連合赤軍の真実を描く。『月刊文藝春秋』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から四十年余。
その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判により、12名がリンチで死亡した。
西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。
親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり、いまはスポーツジムに通いながら、一人で細々と暮している。かろうじて妹の和子と、その娘・佳絵と交流はあるが、佳絵には過去を告げていない。
そんな中、元連合赤軍のメンバー・熊谷千代治から突然連絡がくる。時を同じくして、元連合赤軍最高幹部の永田洋子死刑囚が死亡したとニュースが流れる。
過去と決別したはずだった啓子だが、佳絵の結婚を機に逮捕されたことを告げ、関係がぎくしゃくし始める。さらには、結婚式をする予定のサイパンに、過去に起こした罪で逮捕される可能性があり、行けないことが発覚する。過去の恋人・久間伸郎や、連合赤軍について調べているライター・古市洋造から連絡があり、敬子は過去と直面せずにはいられなくなる。
いま明かされる「山岳ベース」で起こった出来事。「総括」とは何だったのか。集った女たちが夢見たものとは――。啓子は何を思い、何と戦っていたのか。
桐野夏生が挑む、「連合赤軍」の真実。【商品解説】

著者紹介

桐野夏生

略歴
〈桐野夏生〉1951年金沢市生まれ。「OUT」で日本推理作家協会賞、「柔らかな頰」で直木賞、「ナニカアル」で島清恋愛文学賞と読売文学賞を受賞。2015年紫綬褒章を受章。

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みんなのレビュー48件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

直接は関係なくても「団塊の世代」には、なかなか重たいテーマの本

2017/04/28 13:54

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は「団塊の世代」だ。 そして、この「連合赤軍・あさま山荘」事件は「団塊の世代」と、ちょっと後位の者が起こしたものだった。もちろん、私は、この事件には直接にも、間接にも、関わっては居ない。 しかし、この「連合赤軍」事件はメディアを通してリアルタイムで知っている。 その当時メディアは「連合赤軍」の仲間割れによるリンチ殺人を「これでもか!」とやってた。 しかし、本書を読めば、当初は、みんなで、山に入り、家族を持ち、子を生み育てて、その子を、次の「戦士」に仕立てて行こうと、言う一種の「理想」が有ったようだった。 しかし、それが、一見、些細な事から仲間割れして、リンチに成り、「苛め殺し」に至ったようだ。(私の見方では、余りにも一握りのメンバーの理想が高過ぎて、現実と物凄いズレを造ってしまったためでは?と思う) そして、そのような「災難」から何とか逃げ果せた、本書のヒロインは、一応「普通」の社会に「復帰」して、今度は、一種の様々なサバイバーズギルトを、『その災難を、生き延びた』と言う、その事で、一気に背負う事になる。(その意味でなら、3.11を生き延びた人達にも通じる) しかし、詳しくはネタバレに成るので言えないが、有る人(その人が、また、いい味を出してる)から、結果的に、そのサバイバーズギルトから救われる事になる。ーーーーーーーーただ、「普通」に、暮らしてたら、出て来ないような、人間の「絆」の、より基本的な、親子とは? 家族とは? 兄弟、姉妹とは? 血の繋がりとは? 女にとって男とは? 男にとって女とは? 親戚とは? 「仲間」とは? 他人とは? 理想とは? 理想に、期待し過ぎるとは? と言った「問」が、読んだ後に、木霊のように、重たい頭の中に、リフレインする作品。ーーーーー文章の切れ味が良いので、その切れ味に、背中を押されて、私は一気に読めた。

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紙の本

衝撃のラスト!

2017/05/20 20:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:リン - この投稿者のレビュー一覧を見る

正面からあさま山荘事件を描いていないように読み取れる。しかし、読み進むにつれて、
実際はあさま山荘事件の本質を描いているのではないかと考えをめぐらせることが
できる。いや、あさま山荘事件に限らず、残虐で不可解と思われる現代社会の事件に
通底する「理解のしがたさ」が一体何なのか、そして反対に、「理解しがたいこと」をそのままに「理解している」と思い込んでしまうことの危険・・・。
 啓子の「日常」を通して見えてくる家族や社会との断絶に心苦しくもなりながら、
そこに現実味があり、衝撃のラストへと一気に読み進んでしまった。

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2017/05/09 05:21

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2017/05/19 13:14

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2017/07/30 12:53

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