田んぼ、はじめました。 （コミックエッセイの森）

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投稿者：しょうちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルのまんまで「田んぼを始める」話。
とはいっても、脱サラをして農家に転職するわけでも、農家が今までやっていた畑作を手放して米作を始める話でもなく、著者自身が「田んぼを借りて、１年間稲作体験」をしてみる話。
そのために、わざわざ引っ越して住み込むところは素直にすごいと思う。

著者自身はもともと「農業をやりたい」という熱い思いがあったわけではなく、体力が有り余っているアウトドア系でもないまさにズブの素人さん。だからこそ、著者がわからなかったコトは、まったく農業に興味のなかった人にも共感できるポイントだと思う。
（私自身は農家出身であり、農業高校にも行っていたが…農家から見ても「たしかにそうだよね」と思うポイントが多かった）

最初はなんとなく始めた「田んぼ体験」も、すっかりハマってしまって、本業の漫画家を続けながら７年間も貸し田んぼで米を作るようになってしまったらしく、本作でも米つくりの魅力をビシビシと感じさせてくれる。
もう、実家では米づくりをしていないが、「また田植えしたいな～」と思えた本です。
（今はほとんど機械で植えてるけどね）

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初心者だった著者が一から米作りをするコミックエッセイ。自分で作ったものを食べたいというきっかけで情報収集から始まり、米作りの土台となる作業から一年かけて収穫までを描いていて、読み応えがあった。お米ってこういう風に作られるのかとひたすら感心。数々の手順を経て我々の食卓にやってくると思うと感謝して頂かなくてはと気づかされた。米作りに興味がなくてもテンポよくコミカルに描かれていてどなたでも楽しめると思います。