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紙の本
痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム (ブルーバックス)
著者 伊藤 誠二 (著)
「痒い」と「痛い」は実は同じ? 「ジンジン痛む」と「ビリビリ痛む」はどう違う? 鎮痛薬をのむと痛みが消えるのはなぜ? 体内で起きている「痛み」のメカニズムを解説する。【「...
痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム (ブルーバックス)
痛覚のふしぎ 脳で感知する痛みのメカニズム
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商品説明
「痒い」と「痛い」は実は同じ? 「ジンジン痛む」と「ビリビリ痛む」はどう違う? 鎮痛薬をのむと痛みが消えるのはなぜ? 体内で起きている「痛み」のメカニズムを解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
日常生活のさまざまな場面で体験する「痛み」。痛みは、生きていくうえでの防御機能のため、警告の役割もしています。私たちが受ける刺激は、皮膚下の侵害受容器を活性化させ、感覚神経を通って脊髄に伝わり、大脳で痛みとして認識されます。体内で起きている「痛み」のメカニズムを解説します。
痛覚には、熱いものに触れたとき、反射的に手を引っ込めるという単純なパターンの「感覚的な側面」と、不安、恐怖、過去の記憶などの影響を受ける「情動・感情的な側面」の二面性があります。痛覚の感覚的な側面は、生物がもつ基本的な警告反応の1つで、種の保存、生命の維持に不可欠な機能です。一方、痛覚の情動・感情的な側面は、さまざまなパターンがあります。
私たちが受ける刺激は、皮膚の下の侵害受容器を活性化させ、感覚神経を通って脊髄に伝わり、大脳で痛みとして認識されます。誰もが日常生活のさまざまな場面で体験する「痛み」のメカニズムを解説していきます。
第1章では、慢性痛を抱えるすべての読者に関係する「痛みを理解するうえでの基礎的知識と現状」をわかりやすく説明されてます。第2章では、「痛みがどのように生じ、脊髄に伝えられるのか」という感覚面について詳しく説明されています。第3章は「痛みの中枢はどこにあるのか」「痛みはなぜ主観的なのか」という痛みの根源的な問題である感情面に踏み込んでいます。最近着目されているデフォルトモードネットワークやマインドワンダリングと痛みの意識の関係についても言及されています。第4章は「痛みはなぜ増強し、持続するのだろうか」という問題について、脳の神経回路の可塑性と痛みの記憶という観点で説明されています。第5章では、痛みの治療の進歩と痛みとの付き合い方について述べられています。
分子から行動にいたる脳科学そのものである痛覚のメカニズムを、わかりやすく解説しています。【商品解説】
痒いと痛いは実は同じ? ジンジン痛むとビリビリ痛むはどう違う? 鎮痛薬をのぬと痛みが消えるのはなぜ? 痛みの不思議に迫る【本の内容】
目次
- 第1章 痛いとはどういうことだろう
- 1.1 だれもが体験し、これからも経験する痛み
- 1.2 痛みを理解するための基礎的知識
- 1.3 痛みを認識する大脳
- 1.4 痛みは主観-痛みは測れない
- 第2章 痛みはどのように生じ、脊髄に伝えられるのだろう
- 2.1 激辛料理を食べるとなぜ汗が出るのだろう-熱の受容器
- 2.2 どうして卵をつぶさずに握れるのだろう-機械的な受容器
- 2.3 腹痛はどのように生じるのだろう-化学的な受容器
- 2.4 痛みはどのように神経線維を伝わるのだろう
著者紹介
伊藤 誠二
- 略歴
- 〈伊藤誠二〉京都大学大学院医学研究科修了。関西医科大学副学長。がん遺伝子産物、ホルモン受容体と情報伝達機構、末梢神経再生や痛みの研究に従事している。
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痛覚はどのようにして感じるのか、そのメカニズムを探ります!
2020/02/11 14:28
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、私たち人間の体内で起こっている「痛み」の仕組み・メカニズムについて分かり易く書かれた一冊です。「痛い」という感覚は、私たちの日常生活のあらゆる場面で見られますが、それは私たちが生きていくために身体が防衛をするための、いわば警告のようなものです。皮膚で感じた痛覚が、神経系を伝わり、大脳で痛みを正式に感じるのです。同書では、この痛覚がどのようにして起こるのか、ということを初心者でも分かり易く解説した科学書です。