危険生物ファーストエイドハンドブック 陸編

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投稿者：銀の皿　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「近づかなければ大丈夫」なのか「見つけたら即通報」なのか。危険と言われる生き物も、対処の仕方を知っておけば少しは気持ちが楽になり、自然とも付きあいやすくなる。そのための知識を要領よくまとめたなかなかよいハンドブックである。

ファーストエイド、すなわち応急処置。危険度の高いものではこれを知っているかどうかで差が出るものもある。本書のまとめかたはとても見やすい。写真も大きく文章も色分けしてあるし、どんなところにどんなものがいそうかの「ポイント集」というわかりやすい風景イラストある。被害の相談先・連絡先が載っているのも心強い。薄い冊子なので、持ち歩くにも邪魔にならない。

出会いそうな場所を避けたり、手足をあらかじめ保護しておいたり。応急処置の本ではあるが、「ゼロエイド＝予防」が実は一番役立ちそうだ。本書を読んでおくことも一つのゼロエイドかもしれない。「出かける前に読む」から始めたい。

本書は陸上ー川や湖で出会うものを扱っている。海編もあり、野外で出会う危険生物を知っておくためには手ごろな2冊だと思う。スズメバチなどは最近は民家近くにも営巣するので知っておいて損はないだろう。