紙の本
経済の面白さ
2017/04/06 17:04
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シャンクス - この投稿者のレビュー一覧を見る
理系の僕にとって、経済というと難しそうというイメージがありました。しかし、この本は経済、特にミクロ経済学の超入門編なので読む気をなくさずに、読むことができました。また、数式は一切でてこなく、シンプルな図だけを使って基本を説明しているので、初心者の人にとっても非常に読みやすいです。サクッと読めてきちんとわかる、学び始め、学び直しに最適のテキストであると思います。
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数式を一切使わない、とってもよくわかる経済学の本です!
2017/12/09 10:50
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ミクロ経済学の「入門の入門」と題されているように、ミクロ経済学を全く知らない方々でも、その基礎理論が非常によくわかる内容となっています。本書には、経済学の専門書でよく用いられるような数式は一切でてきません。すべて図で分かりやすく解説されています。内容も無差別曲線といった基本中の基本から、均衡理論、ナットワーク外部性などを扱っており、マクロ経済学の基本を知りたい方には絶好の一冊ではないでしょうか。
紙の本
入門の入門
2017/05/22 13:24
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KKキング - この投稿者のレビュー一覧を見る
「入門の入門」とわざわざ謳っているだけあり、ミクロ経済の基礎から丁寧に解説している。手に取り、入りやすい。一方、こういうタイトルだと逆に手に取りにくい気もするが。
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入門書を読む前に読むと非常に有難い本。ミクロ経済学の概念が分かりやすく説明されている。経済学を学びたい大学一年生に適しているのではないか?
分かりやすい説明には相当苦労したのではないか、と思われる箇所が多々ありました。お疲れ様でした…
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本当に入門の入門でした。経済学は数学であると思うので、図やグラフだけでなく、次に「入門」を書かれる際には、数学でざっくり説明したものを期待します。お父様がペプシしか飲まないということしか残らなかったので、この評価です。
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所得が増えたとき消費が増えるものを上級財、反対を下級財。
ベルトラン価格競争=2つの企業が価格を選べる状態=ベルトラン寡占市場では限界値になるまで競争が続く。
ギッフェン財=価格が上がると需要が増すもの。貧しい地域の必需品がそうなることがある。
ネットワーク外部性=利用者が多ければ価値が多くなること。
ナッシュ均衡=自分が行動を変えると損をする状態。膠着状態。必ずしも双方にとっていいとは限らない。
パレード優位=双方にとって一番いいナッシュ均衡状態。
参入の阻止=価格をある程度抑えることで独占企業が他社の参入を防ぐこと。スタンウエイの松尾楽器商会は独占でも値上げできない(並行輸入されるから)。
展開形ゲーム=逆向き帰納法で、参入を阻止したほうが利益が上がる。
クルーノー寡占市場=2つの起業が生産量を選べる状態=ナッシュ均衡だがパレード優位ではない状態になりやすい。
条件つき財=保険、たからくじ、馬券など。
期待効用が計算通りには感じられない。
リスク回避的=少額でも確実に得られるお金を好む。
逆選択=中古車市場など=情報の非対称性。情報公開を義務付けて、保険会社が引き受けをえっらぶことは保険倫理にかかわる難問。この点で全員強制加入の保険に意義がある。
財の4分類=競合的か否か、排除的か否か。
競合的で排除的なものを私的財、どちらでもないものを公共財。
非競合的で排除的であるものはクラブ財=高速道路など。
競合的で非排除的なものは顧問プール財=漁場など。乱獲が起こる。
公共財は自発的供給がされにくい。
所得の再配分の理論的根拠は、公正による正当化(稼いだものは本当に自分だけが稼いだのか)、損得による正当化(万が一稼げなくなった時の保険として)、のふたつが両輪となっている。
相対的貧困ライン=所得分布の真ん中の50%以下の人の数。日本は16.1%。
ミクロ経済学expressway 東洋経済新報社
ミクロ経済学の力 日本評論社
改訂版 経済学で出る数学 日本評論社
ゼミナール ゲーム理論入門 日本経済新聞社
日本財政 転換の指針 岩波新書
社会保障の経済学 日本評論社
オンラインデートで学ぶ経済学 NTT出版
幸せのための経済学 岩波ジュニア新書
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数式をつかわず、グラフなどの図によってミクロ経済学の初歩を解説している本です。
いわゆるミクロ経済学の入門書の構成とはちがった内容になっていますが、数式をつかわずに説明できるところに絞って、わかりやすい解説を試みたところに著者の工夫があるように感じられました。本書でミクロ経済学の概要をつかむことはできませんが、ミクロ経済学に苦手意識をもっている読者に興味をいだかせることが本書の目的だとするならば、その目的は十分に果たされていると思います。
また、ゲーム理論的な説明が随所に取り入れられているのも特色です。もっとも、まとまった解説にはなっておらず、断片的な説明がそのつど出てくるので、べつの書き方もあったのではないかという気もしますが、これはゲーム理論の初歩を用いた事例が読者の興味を引きやすいのではないかという著者の判断にもとづくものなのかもしれません。
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第1章 無差別曲線―ひとの好みを図に描く
第2章 予算線と最適化―何が買えて何を選ぶのか
第3章 需要曲線―いくらなら、いくつ買うのか
第4章 供給曲線―いくらなら、いくつ作るのか
第5章 市場均衡―市場で価格はどう決まるのか
第6章 外部性―他人が与える迷惑や利益
第7章 独占と寡占―さまざまな種類の市場
第8章 リスクと保険―確実性と不確実性
第9章 公共財―なぜみんなに大事なものは、いつも足りないのか
第10章 再分配―格差と貧困をどう測るか
著者:坂井豊貴(1975-、広島県、経済学)
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需要曲線と供給曲線の意味が、やっとちゃんとわかったような気がする。全編素晴らしいが、特に1章から4章あたりに感動。
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さらっと読んでもなかなか頭に入らないが、これを一字一句精読していけば、本当に基本的なことは十分理解できると思うし、これだけで十分(経済学を学ぶ目的にもよると思うが)とも言えるのではないだろうか。
2回目:印象は変わらず
部分的に前提知識が増えた分理解できたところも増えた気はする。
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前書きで前提知識がなくてもきちんと基礎が築ける、などと宣言してきっちりそれを果たす坂井先生かっこいい。内容は触れるまでもない。著者買いすべき。
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20190708読了
ミクロ経済学の代表的な考え方を理解したく購入。
これまで何度も挫折してきた経済学、当然ながらなんぞやまで理解はできなかった。ただ図表やその面積からだれにどんな利益がもたらされているかという構造を理解する考え方は大変わかりやすかった。
このあとゲーム理論の本も読もうと思っていたので、それを読んだ後もう一度読み返してみたい。
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ミクロ経済学の入門の入門だけあって、言葉も平易に書かれていて、まさに入門書には打ってつけ。ページ数も150ページ程度と、あっという間に読めてしまう内容なのですが、それだけに読了した実感があまりありませんでした。
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坂井さんの本は大好きで、本書は特にミクロ経済学の授業をされている同氏が「わかりやすく飽きさせない工夫」を重ねていることが言葉の端々にみられる。
オリエンタルラジオの中田敦彦さんの「YouTube大学」が500万人を突破したそうだが、坂井さんが脚本を書けば芸人がミクロ経済学YouTuberとして人気となるに違いない。
ミクロ経済学を学ぶ時の一冊目として最適。もし自分の子どもが春から経済学を学ぶよ、というなら春休みにプレゼントしたい一冊だ。
ちなみにマクロ経済学をこれから学ぶ人には長沼伸一郎さんの「現代経済学の直感的方法」がオススメ。
https://booklog.jp/users/kuwataka/archives/1/B086JW8RYR
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トートバッグ欲しさに買った岩波新書3冊のうちの1冊目。コーラの例から始まる無差別曲線、よく分かる。医療保険の話の中に突如現れる次郎の無差別曲線、ここで分からなくなる。(医療、現金)が(8,6)と(2,50)が無差別とはどういうことか。10のうち8の医療サービスを希望する人が、お金のためにサービスを2にまで落とすとは思えない。うーん、謎だ。そして、次にやって来る需要曲線と供給曲線。中学校の社会とかで習っていて、なんとなくこの交わったところが市場価格になるのだなあと納得していたつもりだったが、余計に分からなくなった。そんなに何杯もコーヒーを飲もうと思わない。で、いま読み直していて少し腑に落ちた。うん?違うか? 価格1.5ドルで、3杯目を飲んだとするとー0.5ドル。市場のよさは、3-0.5=2.5ドルとならないのか。(P.44)ジーパンとかで2本目半額とかあるのはこの関係か?ごはんもお替り自由じゃなくて2杯目半額とかにすればどうだろう。売れないかなあ。そして、もう一つ分からないのが、限界費用の考え方。確かに多く生産すると費用はかさむ。しかし、大量生産ができれば単価は下がるのではないか。たとえば本をつくるとすると、紙代や印刷代、著者への印税はかかるとしても、初期に発生する製作費は増えないわけで、多く印刷するほど価格も抑えることができると思うのだけれど。なんか、見当はずれなことを言っているかもしれない。だれか経済学を理解している人に横でいちいち教えて欲しい。(経済学部出身の親友Sくんに久々に会いたいなあ。)後半、ゲーム理論の話とか分かりやすいし、公共財や再分配など自分の考えの整理になった。スタインウェイの例は、おもしろがって音楽を教えているつれあいに話してみたが、あまり興味がわかなかったみたい。保険は実際に直面した問題。健康診断の結果で入れない保険があったりで、どういうことや、と思ったりする。だいたい、診断自体が間違うこともある(過去の話)。相対的貧困は新聞で見て知っていたが、忘れていたので再確認。ジニ係数、こちらは算数に使える。文字式を使えば数学の問題にもできるか。中学範囲では難しすぎるかなあ。久々に自分で問題をつくってみよう。