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紙の本
親鸞「四つの謎」を解く (新潮文庫)
著者 梅原猛 (著)
タブーを破り妻帯したのはなぜか? 「悪人正機説」の悪の自覚はいつ生まれたのか? 晩年に到った悟り「等正覚」とは? 親鸞の謎を解き明かし、その真の教えに迫る。【「TRC M...
親鸞「四つの謎」を解く (新潮文庫)
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商品説明
タブーを破り妻帯したのはなぜか? 「悪人正機説」の悪の自覚はいつ生まれたのか? 晩年に到った悟り「等正覚」とは? 親鸞の謎を解き明かし、その真の教えに迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
『歎異抄』を旧制中学時代から愛読し、長い間、親鸞に関心を持ち続けてきた著者が、それまで、どうしても答えが見いだせなかった根本的な謎に迫る! なぜ出家したのか? 法然門下に入ったのはなぜか? 妻帯した理由、悪の自覚に関する疑問……四つの謎を解くため、今まで見捨てられていた「異端の書」の中の伝承に着目し、これまでにない聖人理解に結びつけた梅原日本学の新境地!【商品解説】
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著者の挙げる「四つの謎」を通して親鸞や浄土真宗を判り易く読み進むことができました
2019/03/25 17:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:多摩のおじさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1月に亡くなられた著者の「隠された十字架 法隆寺論」で今までとは異なった古代史論に出会って以来、すっかり魅了されてしまい、
同書の影響で古代史に限らず、藤原氏が活躍した奈良、平安時代、そして武士の台頭した鎌倉、室町時代等と幅広く歴史の裏側
に興味を持つようなり、また以前に司馬 遼太郎氏の「空海の風景」を読んだことから、空海の持つ不思議な魅力に少しでも迫りたいと
著者の「空海の思想について」を手に取り、少しは理解できたものの、その難解さは拭いきれなかったのに比べ、本書は著者の挙げる
「四つの謎」の概説がはじめにあり、それを読み解くかたちで展開されていること、また人間味ある親鸞やその一族~例えば、覚如と存覚
の親子関係、親鸞と妻の九条兼実の娘である「玉日」や、越後に所領を持っていた在京の豪族三善為教の娘である「恵信尼」~と、
時代背景こそ違え、ごく普通の家族にある身近さが伝わり、判り易く読み進むことができたと思います。
著者の挙げる「四つの謎」~僅か9才で出家した謎(兄弟皆が出家も含む)、浄土宗の法然門下に入門した謎、結婚の謎、悪の自覚
の謎~を通して、門外漢の私でも親鸞やその一族がどのように浄土真宗を必死に守り、伝えたのかが、「隠された十字架 法隆寺論」
と共通する著者の固定観念のない探究姿勢で良く判りました。
勿論、推測の域もあるとはいえ、様々な可能性から真実に如何にせまるか、執筆時に親鸞と同じ90才を迎えられてもそのバイタリティは
変わっていないことにも改めて感動しました。
先日、京都へ出張で訪れた際に、時間の合間を縫って東本願寺を訪れ、親鸞がその昔にどのような思いで浄土真宗を築かれたのか
僅かな時間でしたが思いを馳せられたのも本書と出会えた縁でしょうか・・・
次回は西本願寺も訪れたいですね。