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商品説明
遺跡から中世の歴史を読み解くには。「発掘された建物遺構をどのように読み解くか」「出土文字史料の見方」「金山遺跡における「場」と「景観」」など9編の論考を収録する。シンポジウムの内容をもとに編集。シリーズ最終巻。【「TRC MARC」の商品解説】
遺跡がもつ廃墟としての宿命から、発掘によって遺跡の全体像がわかるわけもなく、考古学の方法と発掘された遺構・遺物のみからの分析には超えられない限界がある。ならば遺跡から歴史を読み解くには、どうするか? 文献史・絵画史・建築史等との協業による歴史学の実践法を提示する「考古学と中世史研究」シリーズ最終巻! 【商品解説】
目次
- Ⅰ 建物を読む
- 館・屋敷をどう読むか―戦国期大名館を素材に―……小野正敏(国立歴史民俗博物館名誉教授)
- 発掘された建物遺構をどのように読み解くか…………冨島義幸(京都大学大学院准教授)
- ―中世住宅発掘遺構の研究方法をめぐって―
- つわものの館の成立と姿…………………………………八重樫忠郎(平泉町まちづくり推進課課長)
- Ⅱ 出土文字資料の見方
- 出土文字史料の見方………………………………………五味文彦(東京大学名誉教授)
- 経塚出土文字資料と考古学的視点………………………村木二郎(国立歴史民俗博物館准教授)
- ―同一人物が関与した経塚から―
収録作品一覧
館・屋敷をどう読むか | 小野正敏 著 | 5−47 |
---|---|---|
発掘された建物遺構をどのように読み解くか | 冨島義幸 著 | 49−79 |
つわものの館の成立と姿 | 八重樫忠郎 著 | 81−97 |
著者紹介
小野 正敏
- 略歴
- 〈小野正敏〉1947年生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授。著書に「戦国城下町の考古学」ほか。
〈五味文彦〉1946年生まれ。東京大学名誉教授。著書に「中世社会のはじまり」ほか。
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揺れる定説、終わる研究会
2017/09/24 18:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅんじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと興味を持っていた「掘立柱遺構からどう景観を想像するか」という事についてどストレートな内容で面白かった。小野論文、冨島論文が面白かったが中澤論文も首肯させられることが多かった。「寝殿造」は幻かも、とか衝撃的だった。評価が振り子のように揺れ動くのは何にでもあることだが、今、絵画資料からの読み取りはあちら側に振れてるのだなあ。東国の事例が多く、若干なじみが薄いが、良い論文集だった。
中澤論文も中々衝撃的。東アジア諸国にまで視野を広げた論文は、城郭研究プロパーからはほとんど出てこない。そう言う意味でもよかったが、長く続いた研究会が閉鎖的になって終了するというのは、学問もまた人間の営為なんだと、思わず嘆息。