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商品説明
文政6年、会津藩に生まれ、藩命により江戸昌平坂学問所に学んだ会津藩士・南摩羽峰を中心に、敗者の維新史に光を当て、併せて同時代の埋もれた文人の群像を掘り起こす。【「TRC MARC」の商品解説】
・110余点の絵画資料から、初期歌舞伎の演技・演出の実態に肉迫。高度な学問的成果が、平易な語り口によって解き明かされ、歌舞伎の歌舞伎たる所以が解明される。
・400年の歴史を有する歌舞伎は、常に変転を繰り返してきた。歌舞伎は、時代時代によって、まったく別ジャンルの演劇であるかのような様相を呈する。それでは、いったいなにが、どのような性質が、歌舞伎を「歌舞伎」と呼ばせてきたのだろう。いつの時代の歌舞伎にも通底する、歌舞伎が歌舞伎であるための必要条件、本質とは何だったのか。本書は、歌舞伎にとっての最も重要な、この問題に肉迫していく。
・新発見の資料『役者絵づくし』(国文学研究資料館本)をもとに展開される、堅牢な考察。同書に現存最古の象眼跡を発見し、最先端の流行風俗を舞台化することこそが歌舞伎の本質であることを、あざやかに解明する。
・歌舞伎はなぜストーリーが分かりにくいのか。「断片性」という歌舞伎の性格を成立期から摘出し、現代の「みどり」という部分上演方式の芽生えが、大名屋敷への出張興行にあったことを指摘する。
・観客が舞台に参加する「饗宴性」を歌舞伎の本質の一つとし、相撲観戦や中国演劇の資料などにも目を放ち、演劇の本質に迫る。
・「売色」と「好色」を歌舞伎の生れ故郷と見なし、歌舞伎が売色のためのショーウインドウから脱化していく歴史を、二人の女方役者の足跡を追うことによって解き明かしていく。
・歌舞伎女方の先駆的名優 玉川千之丞の演技を、その姿態・表情にいたるまで具体的に解明し、「すさまじい」嫉妬の表現が生み出される過程に迫る。これによって、内容よりも表現を重視するという歌舞伎の特質を摘出する。
・「見立て」という表現技法が歌舞伎の演技の本質としてあると揚言。これを忘れてしまった現代の歌舞伎に警鐘を鳴らす。
【商品解説】
目次
- 第一部 南摩羽峰考証と論究
- 一 羽峰・南摩綱紀論
- 二 幕末維新期の南摩羽峰
- 三 高田藩謹慎と赦免後の正心学舎
- 四 大坂滞在と西国遊歴
- 五 遊歴記録『負笈管見』
- 六 攘夷と洋学と−遣米使節随行の挫折
- 七 明治初年の南摩羽峰−乃チ甲冑ヲ解キ儒冠ヲ著ク(永訣詞)
- 第二部 羽峰の周辺
- 一 松田正助−大阪本屋仲間行司
著者紹介
小林 修
- 略歴
- 武井協三(たけい きょうぞう)
国文学研究資料館名誉教授、文学博士。
1946年11月20日、京都に生れる。早稲田大学文学研究科(演劇専修)修士課程を修了。園田学園女子大学助教授、国文学研究資料館教授、総合研究大学院大学教授を経て現在に至る。その間、早稲田大学大学院演劇映像学科非常勤講師、ロンドン大学客員教授、コレージュ・ド・フランス訪問研究員などを歴任。
主要編著書
・『義太夫年表近世篇』(八木書店、1979年~1990年)共編著書、毎日出版文化賞を共同受賞。
・江戸人物読本『近松門左衛門』(ぺりかん社、1991年)編著書。
・『歌舞伎評判記集成』第Ⅱ期(岩波書店、1987年~1995年)共編書。
・『岩波講座歌舞伎・文楽』第二巻(岩波書店、1997年)共編著書。
・『若衆歌舞伎・野郎歌舞伎の研究』(八木書店、2000年)著書。日本演劇学会河竹賞を受賞。
・『江戸歌舞伎と女たち』(角川書店、2003年)著書。
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