白虎王の愛婚 誓いの家族 （ＤＡＲＩＡ ＢＵＮＫＯ）

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投稿者：NATSU　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

鳥谷しず『白虎王の愛婚 〜誓いの家族〜』
結論から言って、相変わらず面白かった。
世界観もしっかりしているし、受けの片恋は切ないし、言うことなしとも言えるが、ぶっちゃけ個人的に攻めの後出しジャンケンにはもうウンザリだ！
言い訳の様に攻めの聖人君子振りや有能さをアピールされても逆効果にしかならず、だったら何で一番肝心なところでヘタこいてんの？って気になる。二股の理由とか懇切丁寧に説明されても心に響きませんから。受けの愛情に胡座かきやがって、いっぺん振られればいいのに。BLと言う名のファンタジー界に、リアルな男の自己中さは不要だ。
とまれ、ラストの感動の大団円が全てを水に流してくれる。特に、ただのマスコット的存在かと思った仔白虎の真相は涙なしには読めない。お陰で最後のエロはBLなのに空気読めない邪魔なシーンだと感じてしまった。
同著の『淫竜婚姻譚 〜蜜蘭は乱れ咲く〜』と雰囲気や展開が似ているが、こちらは攻めのお陰で糖度低め。
因みに今回の変態さんはまさかの受けだった。獣○希望とか・・・あ、著者の作品では割と普通か(笑。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

鳥谷ｾﾝｾの話の割に普通っぽい、が読んで最初に思った感想
攻めが変態じゃないなんて・・・
しかし大丈夫(何が？)受けが立派な変態さんで、それでなくとも巨大な白虎だというのに自ら獣姦を望むとはびっくり
それ以外の話としては、しっかりとした世界観の中ちびっこ白虎の存在が光っていた他は綺麗にまとめたなと言う感じだった
とにかくちび白虎の白蓮が可愛い、モフモフしたい

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投稿者：すいかめろん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

口絵、挿絵、あとがき、電子限定SSあり。
表紙からは女性的な受の話かなと誤解を受けそうですが、男前受です。

獣人と人間の共生する中華的かつ平安調な世界観、少々不遇な皇族の獣人×武人というカップリング、ちみっこキャラ、トリップ要素等々『獣王子と初恋花嫁』に似通った要素が多いなと思いつつ読んでいました。度々混同してしまったりして、こちらの世界観を理解するのに少々苦労してしまいました。

鳥谷さんといえば変態攻と擬音語溢れる水っぽいHシーンが２大要素だと勝手に思っているのですが、このお話は変態攻要素は無くＨ描写も割に控えめなので、世界観さえクリアできればいつもの鳥谷さんのお話より読みやすいんじゃないかなと思いました。私は鳥谷さんのファンタジー好きです。

SSは在りし日の父上と白蓮のお池遊びの風景。可愛らしいことこの上なしｖ


***少しネタバレ***
結末、それなりに満足しましたが、将来国を治める立場となる者なのに、あんなに派手に（任務・命令に従っただけの）武官を蹴散らしてしまって大丈夫だったんだろうか…とちょっと心配になってしまいました。峰打ちかと思ったら本当にぶった斬っていたので…。