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商品説明
出張先は火山にジャングル、無人島。血を吸うカラス、空飛ぶカタツムリ相手に奮闘し…。知られざる理系蛮族「鳥類学者」が抱腹絶倒、命がけの日々を綴る。『新潮45』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
出張先は火山、ジャングル、無人島……センセイ、ご無事のお戻り、祈念しております。必要なのは一に体力、二に体力、三、四がなくて、五に体力?! 噴火する火山の溶岩、耳に飛び込む巨大蛾、襲い来るウツボと闘いながら、吸血カラスを発見したのになぜか意気消沈し、空飛ぶカタツムリに想いをはせ、増え続けるネズミ退治に悪戦苦闘する――アウトドア系「鳥類学者」の知られざる毎日は今日も命がけ! 爆笑必至。【商品解説】
一に体力、二に体力? 職場は火山にジャングル、決死の上陸を敢行する無人島だ! 知られざる理系蛮族「鳥類学者」の抱腹絶倒な日々!【本の内容】
著者紹介
川上和人
- 略歴
- 〈川上和人〉1973年大阪府生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科中退。農学博士。国立研究開発法人森林総合研究所主任研究員。著書に「そもそも島に進化あり」など。
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書店員レビュー
さあ行こう、絶海の孤島へ
ジュンク堂書店ロフト名古屋店さん
著者はいろんなところを飛び回っている鳥類学者川上和人先生。
今回の向かった調査場所は小笠原諸島。
島に住むメグロの調査、海鳥の桁外れの飛翔力、島での生活など、調査時の体験談が本書のメインだ。
中には「最近ウグイスが気にくわない」といった小見出しもあったりする。
クマに遭遇したら死んだフリをしろ、とよく言うが、鳥類にもこれ動きが見られる。
光沢のある黒一色のカラスが、ほかの動物から血を吸うという行動をする。
と、上記以外にも数多くの体験談が綴られている。
さらに本書には、体験談の合間にユーモアなコメントが書かれていることだ。
冒頭の5行では、調査に向けての意気込みなどではなく、梅干しを禁止にする、酢豚からパイナップルをなくすなど、フルーツを熱心に語っている。
こういったユーモアがところどころに出てくるので、小さく笑ってしまう1冊かもしれない。
理工書担当 中山
電子書籍
とても読みやすい!
2017/09/11 10:21
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さらだじゃこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ユーモアたっぷりに、鳥や、鳥を調べる際のフィールドワークについて、そして他の方も書いている通りキョロちゃんを元に推測される生態系などの推測……と言ったように、とても読み応えのある一冊となっています。
惜しむらくは、あまりに面白すぎて電車やバスの中では読めないことです。
紙の本
レアな鳥類学者
2017/08/09 21:35
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
鳥類学者について、調査や研究の様子、調査地の島のこと、そして鳥のことを知るために、鳥類学など気に留めたこともない私にとってすばらしい本でした。けっこう難しいことも書いてあるのですが、それを感じさせない分かりやすさと間断のないネタを最後まで楽しみました。
紙の本
鳥も先生も好きになる
2017/06/03 16:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:barae - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言うと、異質の先生。
こんな学者もいるんだな、と。
タイトルとは異なり、研究対象への愛情は非常に感じます。
また、学術本とは違い、非常に読みやすい文章なので、構えずに読むことができます。
小笠原のメグロから、西之島の海鳥、さらにはキョロちゃん(笑)
この先生の「鳥」というフィールドは、一般人が想定するよりもはるかに広くて深いようです。
紙の本
ニコニコ学会を紙の本にしたようなノリ→基礎研究の視点が身近に
2019/07/22 01:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読人不知 - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽妙な語り口で紹介される鳥類学者のお仕事の日々。
お勉強だけでなく、漫画なども適度に楽しみつつ学者になった人なのだなぁとわかるネタのちりばめ方で、面白く読めました。
その面白さに目を奪われそうですが、鳥類や基礎研究が置かれる厳しい状況、山積みの課題もまざまざと突き付けられ、考えさせられます。
どんな課題があるのか。
本書を読むことが、無関心からの脱却の第一歩になる筈です。
一般人の自分にできることは限られますが、取敢えず、無理のない範囲で町内の清掃をしようと思いました。「できることから、少しずつ」をみんながやれば、大きな力になるでしょう。
まずは、他人事ではなく、身近な鳥に自分のこととして目を向けるだけでもいいと思います。「自分が住む場所は、この鳥が住める環境なんだ」という自覚。
鳥類学者のお仕事と言われても、うまく想像できませんでしたが、予想以上にハードでした。
無人島の調査でハエが口に入る……何となく宮沢賢治の「よだかの星」を思い出しました。メンタル面でもハードモードなフィールドワーク。
鳥だけではなく、鳥を取り巻く環境全体をひっくるめて、場所だけでなく、人間の経済活動、社会活動も鳥が生きてゆくための生態系に少なからず影響があると再確認。見えないところの繋がりを見せてくれる一冊でもあります。
紙の本
軽妙な語り口で、本当に楽しい1冊です!
2023/05/05 15:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は森林研究・整備機構の研究員で鳥類学者です。
本書は2015年~2016年に「新潮45」に連載されたエッセイの書籍化ですが、軽妙な語り口とウェットの効いたジョークで、読者を鳥類研究の世界に楽しく引き込んでくれます。
「お堅い研究者の小難しい本」とは対極的な内容で、全編冗談交じりで書かれていますが、進化とコストの関係やウグイスと亜種の話、糞と尿の違いなど、実は鳥類研究の実態や生物学の基本をしっかり教えてくれる逸品です。
紙の本
面白かった!
2017/05/21 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:1103 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鳥類学者の著者の研究の毎日を独特の言い回しで紹介している。
タイトルに反して、鳥類への愛が溢れている1冊である。
小笠原に行ってみたくなった。
電子書籍
最高に面白い
2018/12/21 11:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:atom1955 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな面白い理系の本を読んだのは初めてです。ユーモアに溢れた文体で、鳥についてとその周辺のことについて、綴られており、興味を失う暇もありません。ただ、多少、博識、特にアニメの知識がないとすべてのユーモアを理解するのが難しいかも。
紙の本
思ってたのと…
2017/07/10 18:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きみどり - この投稿者のレビュー一覧を見る
広告とか帯を見ると生態調査の裏話みたいな探検ものかと思ったら、
そういうのではなかった。
内容自体はおもしろいんだけれど、
緩急がなくしつこくはさまれる余談にしんどくもなった。
森見登美彦さんっぽい感じもするけど、
スティーヴン・ジェイ・グールドみたいでもある。
ああいう文体ってむずかしいんだなあ。
紙の本
タイトルからして面白そう
2017/08/13 11:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
鳥類学者ってマイナーなんですね。鳥の意外な生態の話かと思っていたけど例え話が多すぎて話の流れがいまひとつ掴めなかった。無人島調査のくだりだけ面白かった。
紙の本
世代と趣味を限定した語り口
2017/10/22 12:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直全く得るところが無い本でした。30~40代の漫画が好きだった男性限定の軽妙というか、躁状態の語り口。確かに嫌いではないが、内容が無さすぎる。タイトル通りに鳥以外に向ける情熱などが述べられていたらひょっとして面白くなったのかも。最近の本屋で売れていると評判の本ははずれが多い気がする。